弘泉堂鍼灸接骨院
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アンド モア。
2018年04月11日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。

4月11日の水曜日でございます。

4月も中盤に入りまして段々暖かさが増してきましたねぇ〜。

今年は、完全に例年より季節が早く、もう桜なんぞなかった事になってる木がほとんどです。

いつもなら、まだ残ってるんですがねぇ…

まぁ、春が早く来て夏が早く来てって、してたらしまいには季節がずれるでしょう。

そうなったらなったで、いつかいわゆる「暦のうえでは」ってのに追いつくんじゃないでしょうか。

「暦の上」では、2月4日(立春)から立夏(5月7日頃)までが「春」なわけです。

ですから、もう少しこの調子で前倒していったら、そのうち追いつくことでしょう。

ま、長い歴史上、そんなことがあってもええかな〜とか…(笑)

ってことで今日も始まりましたが、今日はそんな長い歴史上、あった出来事についての関連話となっております。

歴史上、絶滅した動物ってのは数限りなく存在します。

そして、近年の遺伝子工学の進歩に伴い、ゲノム再構築〜復元できるんじゃないかというところまで研究成果は出ているようなんですね。

2015年には、アメリカハーバード大学の研究チームが、北極に保存されていたマンモスのDNA構造を調査し、14個の遺伝子を完全コピーすることに成功し、数千年前に絶滅したケナガマンモスを蘇らせるというプロジェクトが立ち上がっております。

これは、マンモスのDNAを現生動物の中で最も近いアジアゾウの皮膚細胞にコピー&ペーストするってものでした。

今のところ、マンモス完全復活!って発表はありませんが、まぁ、良いか悪いか時間の問題で、とりあえず復元に近いところまでは出来るようになるでしょう。

そしてつい先日も、遺伝学の国際チームによって、ブッシュモアという種のゲノムを再構築したとの報告がありました。

モアって鳥はご存知でしょうか。

モアってのは、かつてニュージーランドに生息し、飛べない鳥類としてダチョウ目モア科に属する構成種の総称で、現在ではすべてが絶滅している恐鳥とも言う鳥でごんす。

13世紀後半、現在はニュージーランドとして知られる島々に、ポリネシア人がやってきて定住し始めました。

彼らはマオリの文化を花開かせた一方で、700年前までには地元に生息していた飛べない鳥、モアの9種全てを乱獲し、絶滅に追い込んでしまいました。

最も大きい種はジャイアントモアで、体高3.6メートル、体重250キロもあったそうですから、まさしく恐鳥の名にふさわしいデカさですな。ちなみにこんな感じだったろうと…

ことの始まりは、20〜30年前、ニュージーランドのオーウェン山の発掘作業が行われていた洞窟で、考古学者たちが羽毛や鱗、筋肉がついたほとんど完璧なモアの足ツメを発見したところから始まります。

研究者たちは、モアのゲノム配列を解き明かそうと十数年かけて分析を続けました。

そしてついに、遺伝学者の国際チームによって、ブッシュモアのゲノム再構築がなされたと、PNAS(米国科学アカデミー紀要)に発表されたわけです。

絶滅した残り8種のモアも同様の構造を持っている為、徐々にゲノム構築がなされていくこととなるということで、もしかしたらモアを復活させることができるかもしれないと業界は色めきだっておるわけですわ。

研究者たちはジャイアントモアの再生の可能性について長いことあれこれ憶測してきています。

新たにモアのゲノム配列がわかったということは、進化の過程で絶滅した、この鳥の完全なゲノムを初めて手に入れたということですから、復元も可能かもしれません。

しかし、現代の生態系を脅かす、あるいはもっと悪い事態に陥らせる危険性から、絶滅種を復活させるべきではないと主張する生命倫理学者も当然いるわけです。

わたくし院長も、どちらかというとそっち派なんですが、絶滅種を復活させるというプロジェクトには夢とロマンがあるのも事実です。

ですが、人間の都合で滅ぼしたものを、人間の都合で復活させて良いものなのかと…。

大きく言ってしまえば、人間がこの世に君臨していることも、自然の中の1つの現象なわけですから、絶滅させたのもある種の淘汰であると考えられなくはないですよね。

だって、実際良いか悪いかは人間だから考えるだけで、普通は獲れるだけ獲るでしょう。

そして、人間にはたまたま知恵があり、復活させる技術が整ったという事実も、自然現象といえばそうなのかもなぁと…

人間の興味本位での復活ってのは、どうも違う気がしますが、それも歴史の成り行きなんでしょうかねぇ…。

マンモスにモア…

そして、いつか必ず恐竜たちのゲノムが解析され、復活の準備が整う日が来ます。

そうなる前に、せめてちゃんとしたルール位、作っておかないといけないんじゃないの?

と思うんですがね。

このままいけば、暴走する科学者がきっと出ますよ。

そうなる前にやる事やらないと、とんでもない事が起こるかもしれませんよ。

ま、わたしの生きてるうちは大丈夫でしょうけど…

ではまた〜



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