弘泉堂鍼灸接骨院
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      京都市中京区西ノ京上平町49-1
      ドーリア NEXT 円町 1F
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      【電話】075-406-5151
      【時間】 午前8:00〜12:00/午後3:00〜9:00
      【休診】水曜・日・祝・土曜午後

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フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス
2017年12月05日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。

12月5日の火曜日です。

寒さと慌ただしさで、何だか毎日が空回りしています(笑)

ま、もうここまで来たら、ほっといても年末がきて、そして新年がやってきます。

あ。そうそう。

このタイミングで何なんですが、当院は29日まで診療し、30日からお休みをいただきます。

年始は4日から診療いたしますのでよろしくお願いします。

てことで、今日のネタなんですが、昨日は脳に直接デバイスを装着する話でしたが、今日の脳はまたちょっと違うお話…。


イタリアの脳神経外科医であるセルジオ・カナベーロ博士が、ついに人間の遺体を使っての頭部移植手術に成功したと公式に発表しました。

カナベーロ医師はウィーンで記者会見を開き、中国で協力者である任曉平医師の手術チームが遺体の頭部を別の遺体に移植することに成功したと発表しました。

次のステップは2人の脳死患者のドナー同士による頭部移植手術だということです。

今年5月にカナベーロ医師と任医師が発表した実験は、マウスの頭部を少し首が太いマウスに移植するという不気味なものでした。

ここで手術を受けた14組のマウスが平均36時間生存したことをうけ、ついに人体を使っての実験が行われたってことなんだそうです。

平均36時間生存て…。

20時間で死んだやつもいれば、52時間生きたヤツもいるんでしょうが、結局死んでるんやんね?

これって、成功なんやろか…。

博士曰く、もはや医療を超えた、生命に関する革命とまでおっしゃってますが、なんだか怖いねぇ…。

手術では、特別なポンプとシリコンの管を用いて、脳を体に移植し、また頸動脈、頸静脈、椎骨動脈をきちんと保存したとも報告されているそうです。

カナベーロ医師が考案した頭部移植法は「HEAVEN(HEad Anastomosis VENture)」と命名されてるそうですよ。

にしても、またHEAVENて…。

そのまま天国に行きそうやんかいさ(笑)

少なくとも、これまでの医療では、一度切り離された脊髄を修復することは、どれだけ綺麗に切断したとしても不可能とされてきました。

しかしカナベーロ医師は、のりのような特殊な新素材を用いて、切断された脊椎間の隙間を埋めるように軸索と神経細胞を成長させる方法を考案したと主張しています。

そして、カナベーロ医師の最終的なゴールは脳移植による寿命の延長だそうです。

つまり年をとったら、脳を若い体に移植して延命を図ろうということらしいです。(体の提供元については明らかではないですが…(^^;)。

ただしカナベーロ医師は、最大の難関である切断した脊髄を再結合して運動機能を回復させることができる具体的な証拠を提示していません。

このことが批判の対象となってるんですね〜。

というのも、切断した頭部と体をつなぎ合わせて機能を回復させることは、現在の医学の常識では不可能なこととされてますから…。

きちんと機能が回復しないのであれば、今回の実験も単なる解剖学的な練習に過ぎないことになると、懐疑的な専門家達は話しています。

英カーディフ大学のディーン・バーネット氏は、ラットの実験は頭部移植ではなく、「第二の頭など必要のない生き物に頭を継ぎ合わせた無意味なもの」と酷評していますからねぇ。

仮に技術的に可能であることが証明されたとしても、深い哲学的な疑問が残るだろうとも話しています。

そりゃそうだわな。

仮に脳が自分を構成する源だと考えるなら、脳だけ自分だとしてもそれは自分なんでしょう。

でも、純粋に体重の割合で言うと、自分よりドナーの方が多くなるわけですよね〜…。

自分の身体に、他人のDNAが動いてるなんて、考えただけでも拒否反応が出そうですけど(笑)

この話、話だけ聞くとまるで怪物フランケンを作ってしまったマッドサイエンティスト、ヴィクター・フランケンシュタインみたいじゃないっすか?

みなさんご存知、フランケンシュタインも、死体をつなぎ合わせて作られた怪物で、彼は原作では、醜いということ以外は、完璧な人間?で、優れた体力と人間の心、そして知性を持ち合わせていたんですよ。

と話はそれましたが、まぁ、こういった非道徳的な実験や研究から、新しい技術が生まれるんだって意見も、あるにはあります。

切断された脊髄が本当に繋がるかどうかは、わたくし院長も非常に興味はありますが、それは技術の話で、わたしの脳を若い他人の身体に移植してまで、長生きしたいとは思いませんしねぇ…。

少なくとも、この博士が本当に、この技術を習得したというなら、使い道は置いておいても外科手術の革命でしょう。

ま、新しいものが生まれるときには、批判が起こるのも分かる気もしますしね…。

この話も、続報が入り次第、お届けしたいと思います。

ではまた〜



fran



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