弘泉堂鍼灸接骨院
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寒い冬は熱産生
2016年01月28日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。


1月28日、木曜日です。


あっという間に1月も終わりですね〜

1/12が終了しようとしています。


そして、ちょっと寒さがマシになってきましたかね…
先週末からの大寒波も、落ち着いてきて少々ホッとしております。


で、こういう風に寒い日が続くと、痛みを訴えてこられる患者さんが増えてきます。



ここで、ちょっとした疑問なんですが、何故寒いと痛みを感じやすくなるのか?



冷えると痛い、寒いと痛い…



この現象にも色々理由があるんですが、大きくは体が冷えることによって血管が収縮してしまい、血行が悪くなりうっ血状態を作ってしまい、そのうっ血が神経を圧迫して痛みを発するってもの。


他には、寒さにより交感神経が活発になり、そこで痛み物質をいつも以上に出してしまうってもの。


後は、脳の誤作動がおこりやすくなります。


これは、寒い日に手袋もせずに外にいると、だんだん手が冷たくなり、そのまま放置すると冷たいから「痛い」に変化するでしょ?

そもそも、寒さと痛みは全く違う感覚なんですが、生命の危機に匹敵する寒さなんかの場合、脳は「痛み」として、痛みの信号を送ってしまいます。


この誤作動により、寒いと痛いがゴチャゴチャになってしまうわけですね。


で、この寒い日が続くと、誤作動から慢性痛へと移行しちゃうこともしばしば起こります。



寒い=痛い



この誤作動による信号を脳が出し続けると、今度は寒くなくても信号だけ出しちゃったりするんです。

脳から信号が出てしまうと、悪いところがあろうが無かろうが「痛い」と感じるわけで、これが慢性痛のメカニズムという説もあります。


つまり、脳の誤作動が原因で、何か痛い。


病院にいって、レントゲン撮ろうが、MRI撮ろうが異常なし。


病名は「原因不明」



高齢者の方に特に多く感じます。あっちも痛い、こっちも痛い…


本人には辛い痛みなんですが、何せ原因が「脳の誤作動」なもんですから、病院でも治せないんですね。

そりゃ、悪いとこがないんですもん。治しようがありません。



っていう痛みにも発展するこの「寒さ」や「冷え」


じゃ、どうやって対処していくかってことなんですが、もちろん身体を冷やさないこと。

熱を奪う食品(夏野菜とか、冷たいもの)の摂取を控えること。


こういった事は当たり前なんですが、もっと中身から改善する方法があります。


まず、人間の身体には恒常性維持機構というものが備わっているので、寒いと体温を上げようと働きます。つまり、身体の中で熱を産生しようとします。


これは何となく分かると思うんですが、それでは一体、身体の中のどこで主に熱を作るのか?


この「熱を作る場所」の機能が落ちてると、熱は作れないですよね?


エアコンでも、フィルターが目詰まりしてたら、効きが悪くなるでしょ?そのエアコンが、最高のパフォーマンスを発揮できる環境を作る必要がありますよね。


そこで、体内の熱産生の2大ポイントが、「肝臓」と「筋肉」なんです。


「筋肉」については、ここではしょっちゅうお話してますから、割愛しますが筋肉をつけましょうってお話です。筋肉量が多いと、少なくとも寒さを感じにくくなります。



次に「肝臓」です。これは肝臓を強化するという感覚より、出来るだけ肝臓に負担をかけないって事に着目してみましょう。



肝臓の働きは色々あります。


「蛋白質の合成、ホルモン(ソマトスタチン)の合成、胆汁の合成、解毒」などです。

つまり、これらの「働き」を酷使することによって、熱産生力が弱まります。


この中で、控えることができるのは…


ズバリ「解毒」の機能です。

解毒とは、体内に入ったいらないもの(人体に不必要なもの)を無毒化する役目です。


例えばアルコール。それから薬物(一般的なお薬も含みますよ)尿素などのことです。


つまり、お酒や薬を飲みすぎることにより、肝臓はそれを分解するのにフル回転してしまい、熱産生に手が回らなくなるってことです。


これを考えると、少しアルコールを控え、薬の乱用を止めてみるってのも寒さ対策と言えるわけです。



薬って聞くと何となく悪いドラッグ?的に思いがちですが、そうではなく、いわゆる病院で処方されるお薬を含めた「お薬」です。

そして、意外と多いのが「ロキソニン依存症」です。


ま、ロキソニンに限らず、痛み止めですね。これを常用されてる方、肝臓にかなりの負担を強いてます。


これは習慣的に止めたほうが絶対いいですよ。

所詮、痛み止めは対処療法で、その症状を改善するものではありません。


ながく飲み続けると、肝臓の機能を破壊することにもなりますんで、本当に注意してくださいね。



寒い冬もあと少し…


早く春にならへんかなぁ…





では、また〜




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