弘泉堂鍼灸接骨院
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故人の歯
2021年08月17日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。

8月17日の火曜日でございます。

お盆も過ぎ、夏の終わりを迎えていくはずなんですが、まだまだ暑いねぇ。

こんなに暑かったんじゃ、ご先祖様もきっとビックリしてることでしょう(笑)

これ以上、夏が暑くなったんじゃ、おちおち帰って来られませんよねぇ…。

いや、お盆にご先祖様がですよ。

ご先祖って位ですから、ずっと毎年帰ってきてくださってるわけで、年々お盆が暑くなってることを、きっと憂いてるでしょうなぁ…。

てことで、今日はそんな故人に対するお話しでもしてみようかと思います。

オーストラリアには、愛する故人の歯を加工し、思い出となるアクセサリーを制作するサービスがあるんだそうです。

愛する故人の遺骨や遺灰を利用してアクセサリーを作るというサービスは日本でも海外でも普及しているそうなんですが、オーストラリアでは、故人の歯を利用したアクセサリーの制作・販売を手掛けている女性がいるそうなんです。

人だけに限らず、ペットの遺物にも対応しているというその女性は、「愛するものを喪った悲しみや喪失感を癒す手助けになれば」と話しています。

オーストラリアのメルボルンで『Grave Metallum Jewellery』を運営するジャッキー・ウィリアムズさん(29歳)は、故人の遺灰や毛髪、さらに歯を使ったネックレスや指輪、ブレスレットなどのアクセサリー制作・販売を行っています。 

ジャッキーさんは、2017年にジュエリーとオブジェクトデザインの資格を取得しましたが、業界内の仕事を見つけることは容易ではなく、このアイデアを思い付いたという話しです。

最初の2年間は、バーやレストランでフルタイムで働きながら、その合間に新しい作品やカスタムオーダーを手掛けていました。

3年目になり、ようやく仕事としてやっていけそうな兆しが見え始め、バーの仕事を辞めて地元の墓地で庭師のアルバイトをしながら制作・販売しています。

このように話すジャッキーさんは、ロストワックス鋳造という方法を使ってアクセサリーを作るそうなんです。

蝋(ワックス)で原型を作って、そこに金属を流し込んでアクセサリーの土台を作成します。

故人から取り外された金歯などをアクセサリーにしてほしいという依頼もあれば、親知らずや子供の乳歯を使用してほしいという人もいて、基本は依頼人の要望に基づいてアクセサリーをデザインしています。

故人だけでなく、亡くなったペットの遺灰や被毛を使ってアクセサリーを作ることもできます。

現在ジャッキーさんが手掛けているのは、依頼人の祖父の遺灰を砂にして、スターリングシルバーと真鍮のフレームで作る砂時計なんだそうです。

これまで手掛けた作品の中で、最も記憶に残っている依頼について、ジャッキーさんはこのように話しています。

【過去には、IUD(子宮避妊具)を使ってネックレスを作ってと頼まれたことがありました。

でも、IUDはプラスチックだったので、取り扱えずお断りしました。

あとは、祖父が拳銃自殺した時の薬莢をアクセサリーにしてほしい、という依頼もありました。

亡くなったペットの蛇の遺灰で作ったネックレスが欲しいという注文もありました。】

これらの作品には、シルバー、ゴールド、プラチナ、またはサファイヤやダイヤモンドなどの様々な貴石を組み込むことが可能なんだそうです。

ですが、カスタムメイドで細かい手作業になるため、作成には6〜8週間を要し、費用は350オーストラリアドル(約29000円)から、高額なものになれば1万オーストラリアドル(約82万円)かかるものもあるそうです。 

故人そのものである歯や遺灰、毛髪などを使用して手掛けるアクセサリー作りについて、ジャッキーさんはたびたび周りから否定的な声を寄せられることもあるといいます。

しかし、自身のビジネスについては深い思いがあるようなんですね。

【私のビジネスは、単なる一時的な趣味ではありません。

普通であればタブーとされるものや、そのまま見過ごされてしまうものなどに思考が刺激される性格だったというのもありますが、歯を使ってアクセサリーを作るというアイデアは、数年前に自分が親友を失ったことと関係しています。

愛する人を失う悲しみは、共有されると対処しやすくなると気付いたんです。

ですから、人々の悲しみや喪失感を癒す手助けになればと思う気持ちで、依頼人の注文と真摯に向き合い、彼らにぴったりの作品を心を込めて完成させることに全力を尽くしています。

私の作品に対して批判的なことを言う人もいますが、依頼人は私の作品をとても愛してくれて、毎日着けていると伝えてくれます。それが何よりの励みです。】

まぁ、依頼する人がいて、作る人がいるわけで、まぁ問題ないんじゃないですかねぇ…。

ただ、こういった特別な品だと、失くしてしまったりするとその後悔はハンパじゃないでしょうし、そこだけは注意が必要でしょうね。

なにせ、二度と同じものは手に入りませんから…。

因みに、このジャッキーさんのインスタグラムでは、色々な作品が閲覧できますよ。

日本からの依頼に答えてくれるかどうかは、ご自身で依頼してみて下さい(笑)

ではまた〜。




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