弘泉堂鍼灸接骨院
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筋力低下(心筋)
2021年04月19日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。

4月19日の月曜日でございます。

来週はいよいよ待ちに待った、ゴールデンウイークに突入ですなぁ。

待ちに待ったと言っても、何か予定があるわけではなく、今年の初め、正月明けに次の長期連休は、ゴールデンウイークだなぁ〜と書いてましたから、そういう意味では待ちに待ったと言うわけです。

まぁ、休みは楽しいですし大好きですが、自営業故、なかなか手放しで喜べるもんでもないんですがね。

しかも、今年もコロナじゃん。

一部の府県では、マンボーが発令されてますし、浮かれて旅行でも〜ってな雰囲気でもないですね。

とは言え、だいぶ暖かくなってきましたし、外出するには良い季節ですなぁ。

ここ1年、コロナ禍ってヤツでみなさん運動不足気味のようですし、良い気候ですから運動でもはじめてみてはいかがでしょう。

身体は動かさないとドンドン退化しますからねぇ。

特に筋肉は、ある程度の年齢を超えてくると、何もしなければ確実に減少します。

筋肉量が減少するってことは、それだけ力を出力出来なくなるわけですよ。

つまり、力がなくなっていくわけです。

もちろん、重いバーベルなんか担けなくても問題ないんですが、力がなくなるのも度が過ぎると、身体の機能を十分使えなくなっていきます。

分かりやすく言うと、脚の筋肉が落ちすぎると、最終的には歩行すら出来なくなります。

立つのも歩くのも筋肉が支えてますからね。

もちろん、そうなるにはかなりの筋量の低下がないとなりませんが、日々その状態に近づくわけですな。

つまり、身体ってなもんは、動けるうちに動かしておかないと、後々困りますぜ。

身体は楽をすればするほど、その環境に慣れてしまって退化していきます。

てことで、今日はそんな身体の変化の最たるお話しでもしてみましょう。

2016年3月、アメリカ航空宇宙局の宇宙飛行士のスコット・ケリー氏は国際宇宙ステーションに1年近く滞在し、ようやく地球に帰還しました。

で、帰還後、このスコット・ケリー氏を色々調べた研究によると、驚いたことに、彼の心臓は4分の1以上も縮んでしまっていたそうなんです――。

スコット・ケリー氏は340日間の宇宙滞在で毎日の運動は欠かさなかったそうです。

そのメニューは、ランニング、エアロバイク、ウェイトリフティングと、それなりの運動量をこなしていたんだとか…。

にもかかわらず、1週間で0.7グラムずつ、心臓が縮んでいたそうなんです。                   

なぜそんなことになってしまったんでしょう?

それは地球のような引力がないために、心臓が楽できてしまうからなんだそうです。

無重力ならば、地上にいるときよりも、少ない力で血液を送り出すことができるわけですな。

なお心臓は27%軽くなっていたが、ケリー氏はそれまで通り健康で、体調を崩すことも、それらしい兆候が現れることもなかったそうです。

同じ現象が地球上でも確認されています。

長距離水泳選手のブノワ・ルコント氏は、2018年、当時51歳だった彼は泳ぎで太平洋の横断に挑戦しました。

途中台風のためにサポート船が破損してしまい、距離の短縮を余儀なくされましたが、彼は159日間のほとんどを海の中で過ごし、2821キロを泳いだそうです。

水中に長く居ることで、彼はある種の無重力を経験していたわけなんです。

するとルコント氏の心臓は、ケリー氏と似たようなペースで縮小していたんだとか…。

とりわけ左心室(ポンプ機能の中で特に重要)は最初170グラムだったのが、140グラムまで軽くなったと推定されているそうです。

太平洋を泳いで渡るというかなりハードな運動していれば、むしろ大きくなるだろうと予測されていたそうですから、研究者は衝撃を受けたという話しです。

心臓の大きさは、その人の普段の運動量を反映しているそうで、元々よく体を動かしていた人の心臓は、無重力下では逆に縮みやすいと考えられます。

その一方、地上であまり運動をせず、宇宙ではなおさら動かなかった人たちは、心臓が大きくなっていたといいますから、分からないもんですなぁ。

幸い、ケリー氏もルコント氏も小さくなった心臓のせいで体調を崩すようなことはなかったようですが、だからと言って、長期的な宇宙ミッションで健康リスクになるという懸念が払拭されたわけではありません。

現在、火星への有人飛行計画が進行中で、地球から火星まで片道8か月かかるとされていますが、その間無重力の中で過ごし、弱った心臓で新しい惑星に降り立てば、それが健康に悪影響を与えたとしてもおかしくはないでしょう。

知らんけど(笑)

現在、他の宇宙飛行士13名の心臓が調査されているとのことで、こうした研究から、宇宙で過ごす最適な方法が考案されるのかもしれません。

が、たとえ宇宙旅行が一般的になっても、ゆったりくつろぎの旅にはならない可能性があることだけは覚えておきましょう。

ま、生きてるうちは無理でしょうけどね(笑)

ではまた〜。


030419


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