弘泉堂鍼灸接骨院
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飛んでイスタンブール
2020年02月17日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。

2月17日の月曜日でございます。

寒い毎日ですが、みなさんいかがでございますか。

わたくし院長、出勤時はそこそこ防寒をして出るんですが、通勤は徒歩15分の距離なんで、大体着く頃には汗ばんでます(笑)

ま、最近じゃそこまで暑くならなくなってきたんで、いよいよ寒さもピークかなと…。

にしても、今年は暖冬ですな。

12月、1月はもう、なんなら秋?って感じでしたし、2月に入ってようやく冬らしくなってきたもんね。

ほんと、真冬用の服なんて着てないもんねぇ。

こんな冬もわたしゃいいですけど、やっぱこうなると夏が怖いよね。

どうせ、狂ったように暑くなるんだろ。

今から覚悟しておくぜ。

ってことで今日も元気にネタ突入でが、今日のネタは動物と共存している、トルコのとある街のお話です。

ま、とある街っつっても、トルコの首都、イスタンブールのお話です。

そりゃもう、我々世代には飛んでイスタンブールですが、野良猫や野良犬にやさしい国として知られている中東トルコの中でも、特にイスタンブールは、住民、当局、獣医師らが一体となって、地域動物との共生を目指し、積極的に保護活動を行っています。

最近では環境保護と動物支援を同時に取り組める運動が盛んで、その取り組みの1つが、今日ご紹介する、路上のリサイクルマシーンなんですよね。

ちょっと文章では分かりずらいんで、まずは動画を見てみて下さい。

これ、使用済みのペットボトルをリサイクルマシーンの中に捨てると、野良犬や野良猫、地域の鳥のために餌や水が出てくるってな仕組みになってるんですよ。

回収したペットボトルをリサイクル業者に売って得られた利益がそのまま動物たちの餌代となるって素晴らしシステムなんですよね。

歴史的な建造物が数多く残るトルコのイスタンブールですが、一方で寺院や路上に野良猫や野良犬たちの姿を頻繁に見かけます。

実はイスタンブールでは、野良犬や野良猫の数が年々増加する問題を抱えており、調査によると、17万匹の野良猫と13万匹の野良犬がいるんだそうです。

合わせて30万匹。

まぁ、野良猫はいてもあれですが、野良犬がウヨウヨいるのは、色々と問題が起こるでしょう。

もちろん、トルコもイスタンブールも、この現状について地域住民や獣医師、当局が一体となって、狂犬病予防注射や去勢手術をしたりして野良犬や野良猫を地域動物にするべく積極的な保護活動や支援を行っています。

そして6年ほど前からその支援のために導入されたのが、路上のリサイクリングマシーンってわけなんですな。

自然と環境に関するプロジェクトを開発するトルコの民間企業「Pugedon」は、環境を守り、地域動物と共生する革新的な解決策として、このリサイクルマシーンを街中に設置したわけです。

リサイクルマシーンに使用済みのペットボトルを入れると、下のトレーにドッグ(キャット)フードが落ちてくる仕組みになっています。

さらにマシーンは、犬・猫用だけではなくハトなどの鳥用もあるんだそうで、もうこうなると逆に野生動物の楽園になっちまわないのかねぇ(笑)

マシーンは、水のボトルだけでなく、シャンプーなどのボトルや缶、ジュースパックなども受け付けてくれるそうです。

この特別なリサイクルマシーンは、トルコのイスタンブール以外の都市やイタリア、ギリシャ、ロシア、ブラジルなど他国にも設置されてあるそうです。

同社によると、彼らは定期的に街頭の動物に餌も与えている他、野良犬や野良猫の保護に努める地域ボランティアたちのために餌や薬を提供したり、公立学校で環境や地域動物に関する無料セミナーも開催したりしているんだって。

と、何となく良い話に聞こえるんですが、ここでフトわたくし院長は疑問がわいてきます。

日本じゃ、例えばハトや野良猫に勝手にエサあげるのって、割と怒られませんかね?

まぁ、その近辺に住まれてる人からすると、そこに野良猫やハトが居ついちゃいますし、そうなると糞害だの鳴き声の騒音だの迷惑な話ですもんね。

ですが、トルコでは地域をあげて餌を与えるんですよ。

そりゃ、まぁ増えますわな。

野良たちも。

これは、犬も猫も鳥も、地域にいる全ての生き物には命があるという気持ちをリスペクトしながら、より住みやすい社会を築き上げようとする地域の努力なんだそうで、決して共存と言う考えを捨ててないんですよね。

もちろん、これにより深刻化している野良犬や野良猫問題が全て解決とはならないわけですが、少なくとも地域ではこのマシーンによって飢えた野良の動物を助け、リサイクルもできるという2つの良い社会行動が同時に行えることから、大人だけでなく子供たちにとっても大きな学びに繋がることだろうと考えられてるようです。

ちなみに、このマシーンが自治体の負担になることはなく、維持費や餌代などは回収したペットボトルを現金化して賄っているというんだそうです。

そしてマシーンの壁面には、トルコ語で「yasamaya hakkim var(私には生きる権利がある)」と書かれているんだそうです。

これは少し考えさせられる取り組みですよね。

少なくとも日本じゃ、野良犬は間違いなく捕獲され、保健所送りの上、大体が殺処分されるというのが現状です。

かといって、そこいらを野良犬がうろちょろしている環境ってのも問題しかない気はしますが、命をつなぐという意味ではどうなんでしょうねぇ。

人にとって環境が良いという事が全てではないって気にさせてくれる、イスタンブールの取り組みの話でした。

ではまた〜。



020217



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