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2021年08月04日 [からだのこと]

コロナ糞便

お疲れ様です。院長です。

8月4日の水曜日でございます。

ホント、この時期の書き出しは「暑い」しかないですなぁ…。

患者さんとの最初の会話も、「暑いですね」で始まります。

一日何回このワードを使う事か…。

と言っても、夏はまだこれからです。

当分、口をついて出てくるワードランキングを独占することでしょう。

年々、夏の暑さが増してるのはもう周知の事実ですが、それだけでなく、夏の期間も伸びてますよね?

一昔前は、お盆過ぎたらちょっと涼しいね。

なんて言ってたもんですが、近頃はお盆辺りから、さらなる残暑が襲ってきたりしますもんね。

そして9月が涼しいなんてことがなくなってきています。

なんなら、9月中、まだ暑いですもんね。

そして涼しくなったかと思うと、すぐに寒くなります。

つまり秋がないんですよね。

この季節の二極化、世界的に広まってるみたいですし、これから地球はどうなるんでしょうねぇ…。

ってな真夏日ですが、今日もネタにいきましょう。

以前からこのブログでは、「糞便移植」について何度か紹介しています。

最新のネタでは、「糞便移植」が皮膚がんの治療に有効ではないかってお話を書いてます。

で、今日のネタ的には、健康な人の便を腸内に移植することで、新型コロナウイルス感染者の回復力が高まるとする研究結果が出たってお話でございます。

健康な人の腸内細菌を移植し、治療効果を上げる便微生物移植 (糞便移植)の研究が今、盛ん進められています。

皮膚がんから自閉症スペクトラムに至るまで、その効果が続々と報告されているわけなんですが、新型コロナウイルス感染症にも効果があるとする研究結果が報告されたわけです。

ポーランドの病院に入院していた疾患を持つ2名の患者に治療の為、糞便移植を行ったのですが、新型コロナウイルスに感染していたことが明らかとなりました。

ところがこの2名は、コロナ感染症が重症化することなく速やかに回復したそうなんです。

この患者とは、肺炎で入院した80歳の男性と、免疫不全の19歳の男性だそうです。

つまり、いわゆる基礎疾患のある状態なわけですな。

そしてどちらも重度のクロストリジウム・ディフィシル感染症(腸の感染症)にかかっており、その治療として健康な人の糞便の移植を受けました。

ところがこの2名、移植を受けた後、新型コロナウイルスに感染していたことが明らかとなります。

誤解のないように、便にコロナウイルスが混入していたわけではありません。

移植した便はPCR検査も行っており陰性を示していました。

2名は病気により免疫力が低下していたため、自然感染した可能性が高いそうです。

どちらも新型コロナが重症化しやすい基礎疾患のある患者なわけで、本来ならかなり危険なはずです。

ところが2名とも、発症したものの症状は軽く、ほんの数日で熱も引いてしまったんだそうです。

80歳の患者は、高齢と言う事もあり、最新の治療を受けていたそうですが、その効果が現れるまでに普通は10日はかかるはずでした。

しかし糞便移植後、2日で熱が下がり、その後ぶり返すこともなかったんだとか…。

19歳の患者にいたっては、免疫に問題を抱えていたために治療すら受けられませんでした。

それなのにたったの1日で治ってしまったそうなんです。

なお新型コロナウイルスが便から検出されなくなるまでには、およそ28日ほどかかるそうだが、例の2名の患者からはずっと早く消えてしまったそうです。

もし糞便移植が行われなかったら、2名がどうなっていたのかは分かりません。

何もしなくても回復していた可能性もあるわけですが、ただの偶然なのか、実際に効果があったのか確かめてみる価値はあると研究者は考えているそうです。

というのも、新型コロナの治療法として糞便移植は以前にも提案されていたことがあるんですね。

腸内細菌は免疫系と関係していることが知られており、さらに新型コロナウイルスはそうした細菌叢を乱すこともわかっているからです。

新型コロナによる腸内細菌叢のバランスを多少なりとも回復させるには糞便移植が有効であることを示した初期の報告はあるようですが、その効果や安全性はまだ本格的に検証されていません。

今後は本格的な臨床試験が行われる予定だということです。

これはとっとと研究してほしいですねぇ。

なにせ、コロナはまだこれから感染拡大していくでしょうし、完全収束させるには、やはり「予防」ではなく、「治療」ができないとダメだと思いますしね。

ホント、賢い人たち、今やってる研究は一旦置いておいて、この研究を始めてください。

と、切に願います。

ではまた〜。




京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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