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2020年12月11日 [からだのこと]

不老長寿の機械。

お疲れ様です。院長です。

12月11日の金曜日でございます。

普通なら、今週、来週あたりが忘年会のピークなんじゃないでしょうかね。

今年はどうでしょうねぇ…。

聞くところによると、大きな会社なんかは部署ごとに少人数で行うとか。

まぁ、これもどうかと思うんですが、まぁ普段から毎日顔を合わせ、会話してる間柄ならそこまで問題ない気もしますけどね。

でも、家族以外は普段の会話はマスク越しですもんね。

もう、家族は仕方ないでしょ。

誰かがどこかでコロナを貰ってきたとしても、うつっちゃうのは仕方ありません。

ですが、職場の人だと会食時はマスクを外しますからねぇ…。

一口食べてマスクして、一口飲んでマスクしてってさすがにやらないよね。

まぁ、この時期クリスマスも近いですし、どうしても人が集まり気味ですから、細心の注意を払い楽しみましょう。

ってことで、今日もネタに突入でございます。

今日のネタは、ちょっとスゴイお話しです。

この話に興味がない人は、きっとコロナにも興味がない人でしょう。

今日のテーマは、「若返り」でございます。

不老長寿。

それは人間が追い求めている永遠の課題ともいえるでしょう。

老化を止めることができれば健康的に活動できる期間も長くなるわけです。

ですが、人間の体の中にある細胞が分裂をするたびに、命のタイムリミッターは少しずつカウントされていきます。

染色体の先端にあるキャップ「テロメア」が短くなっていくことがそれだといわれています。

これまでどうしても止めることができたかったこの老化プロセスなんですが、最新の研究によると、それを逆転させることができるかもしれないそうなんです。

高圧酸素療法を使用することで、テロメアを伸ばし老化細胞の減少に成功したそうなんです。

ここで、まずテロメアとは、繰り返されるDNA配列とタンパク質でなる「染色体」末端の構造で、靴ヒモの先端に付けられているほつれ防止のキャップと似たような役割をはたしています。

細胞が分裂するとき、染色体のほかの部分と同じく、テロメアもまた複製されます。

ですがほかの部分と違うのは、テロメアの一番先端の部分が複製されず、複製される前よりもほんの少しだけ短くなっていくんですね。

そのために繰り返し細胞分裂が起きるうちにテロメアは徐々に短くなり、やがてはなくなってしまうわけです。

するとキャップが外れた靴ヒモのように、染色体は不安定になり、それ以上細胞は分裂できなくなってしまいます。

細胞分裂が出来なくなるという事は、つまり、私たちの寿命が尽きたということですわな。

そこでイスラエル、テルアビブ大学のグループが発表した研究によると、短くなったテロメアを延ばすことに成功したそうなんです。

やり方は簡単、加圧された部屋の中に座って、90分間たっぷりと酸素を吸うだけなんだとか。

この「高圧酸素療法(HBOT)」を週5回、3か月ほど続けると、たったそれだけのことで、被験者26名の短くなったテロメアが、5分の1近くも再生していたことが確認されたのだそうです。

これまでも、短くなる一方のテロメアを再生させることはできないものかと、研究者は努力し続けてきました。

そりゃ、すなわち若返りが出来る可能性があるわけですから、研究課題としても面白いですよね。

ですが、テロメアは細胞分裂以外によっても短くなるといわれています。

それは、ストレスや運動不足、太り過ぎ、喫煙、食事の偏りといった不健康なライフスタイルの影響だったり、生活習慣の乱れと言われています。

さらにNASAが行った実験によれば、宇宙に滞在するだけでテロメアが長くなってしまうらしいことも確認されています。

それ以外にも、腸の内側にある組織が「テロメラーゼ」という酵素を使うことでテロメアを修復していることが判明しているそうですし、マウスを使った遺伝子療法、110歳以上の超長寿女性から採取した幹細胞を利用した実験など、有望な成果がいくつも得られています。

しかし科学的な裏付けがあって、しかも私たちが実際に試すことができる若返り法となると、ほとんどないのが現状です。

だからこそ、今回の研究は注目する価値があるといえるんだってさ。

高圧酸素療法は本来、早く浮上しすぎてしまったダイバーの治療や、傷口に感染した酸素感受性細菌を殺すために行われるものです。

奇妙なことに、高圧酸素療法は低酸素症と同じような影響を人体に与えることが知られており(「高酸素・低酸素パラドックス」と呼ばれる)、脳の血流が促進されて認知機能が向上したり、遺伝的・分子的変化をうながしたりします。

今回の研究では、高酸素治療によってテロメアが長くなるだけでなく、細胞組織そのものを健康にする可能性があることが明らかになっています。

免疫機能に大切な役割を果たす「ヘルパーT細胞」もまた老化しますが、高酸素治療によって老化したこの細胞が減少するらしいことが観察されているそうなんです。

この研究は少人数を対象に行われたものなので、まだ確かなことは言えませんが、テロメアに効くアンチエイジング法として、高酸素カプセルが売り出される日は近いもしれないとのことです。

ちなみに、この治療法、装置を設置してる病院で、適応疾患があれば保険で治療が受けられます。

保険適応疾患は以下のような感じですが…

減圧症または空気塞栓に対するもの ※発症後1ヶ月以内に行う場合

急性一酸化炭素中毒、その他ガス中毒

重症軟部組織感染症(ガス壊疽、壊死性筋膜炎)又は頭蓋内膿瘍

急性末梢血管障害

重症の熱傷又は凍傷

広汎挫傷又は中等度以上の血管断裂を伴う末梢血管障害

コンパートメント症候群又は圧挫症候群

脳梗塞

重症頭部外傷後若しくは開頭術後の意識障害又は脳浮腫

重症の低酸素脳症

腸閉塞

網膜動脈閉塞症

突発性難聴

放射線又は抗癌剤治療と併用される悪性腫瘍

難治性潰瘍を伴う末梢循環障害

皮膚移植

脊髄神経疾患

骨髄炎又は放射線障害

スモン

等。

保険外でこの装置はおそらく使わせて貰えないでしょうけど、この事案が臨床的に認められれば、将来的には出来るようになるかもしれませんね。

ではまた〜。


021211


京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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