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2020年05月24日 [からだのこと]

(169)サンデーイルネス(仮)消化性潰瘍について

お疲れ様です。院長です。

5月24日のサンデーイルネスでございます。

5月も残り1週間となりました。

さぁ、この1週間をもって、無事に緊急事態宣言は解除となるんでしょうか…。

最初に緊急事態宣言が出されてから、2ヶ月弱ですがなんだかとんでもない経験でしたねぇ。

当然、まだ終わったわけではないですが、まぁ一区切りと言いますか、2ヶ月みんなよく頑張ったなぁと…。

まぁ、6月になったからと言って、すぐに元の日常が戻るとは思えませんが、このまま何事もなく、知らぬ間に収束してくれたらいいのになぁと切に願います。

とは言っても、まだ起りそうですけどね。

そこかしこで、軽いクラスターとか…。

そりゃ、全国民に検査したわけじゃないですし、なんなら検査を受けてない人の方が圧倒的に多いわけで、感染してることに気付いてない人がどれだけいるかやねぇ…。

こういうのを不顕性感染(感染が成立していながら臨床的に確認しうる症状を示さない感染様式のこと)って医学的には呼ぶんですが、コロナの恐ろしいところはこの不顕性感染者からも感染が拡がるらしいってトコですよね。

つまり、何の症状もない無自覚な人から、他に感染すると…。

で、個々の免疫力なのか、基礎疾患なのかは分かりませんが、不顕性感染者からの感染でも、感染した方には症状が出るってこともあるわけです。

つまり、この時点でこの感染者はいわゆる「感染経路不明」ってことになっちゃうんですよね。

まぁ、濃厚接触者として、元の不顕性感染者が調べられれば洗いだされますが、そうならなかった場合、この不顕性感染者は、また次の感染を引き起こします。

そしてこの不顕性感染者が相当数いるであろう見解を持っている専門家も大勢いますし、こうなるとイタチごっこになりかねません。

ですから、少し落ち着いてきてんですから、国民全員に検査を受けさせましょう。

これで、医療崩壊の危険があるとか言うなら、なんで緊急事態宣言解除したん?って話になりますやん。

もう感染の広がりはある程度抑えられたって前提での解除なわけですから、医療崩壊を起こすほどの不顕性感染者がいるならいるで、大問題でしょ(笑)

まぁ、全ての国民、いや世界中の誰もが初めての体験と言えるくらいの出来事ですから、正解なんて結果論でしか言えませんけどね。

でも、不顕性感染者は野放しにするのはヤバイよね。

ってことで、コロナに対するお話しはここまでにして、今日もいきましょう。

今日のイルネス辞典は、「消化性潰瘍」(胃・十二指腸潰瘍)について解説していきたいと思います。

消化性潰瘍とは、何らかの原因で胃・十二指腸の粘膜が深く損傷した状態になっていることをいいます。

近年、子どもの領域でも内視鏡検査が普及してきたことにより、確定診断されるケースが少なくありません。

また、ヘリコバクター・ピロリ(以下、ピロリ菌)感染が、消化性潰瘍の一因であることがわかってきています。

胃潰瘍の多くはピロリ菌陰性の急性潰瘍で6歳以下に、十二指腸潰瘍の多くはピロリ菌陽性の慢性潰瘍で10歳以上に多い傾向があります。

原因はピロリ菌陽性と陰性によって2つに分けられます。

陽性例では、ピロリ菌の持続感染による潰瘍であり、陰性例では、ストレス性、鎮痛薬やステロイド薬による薬物性、好酸球性(こうさんきゅうせい)胃腸炎、メネトリエ病のほかに、クローン病などが原因として考えられます。

まぁ、昔から胃が痛いと言えばストレスが定番でしたけどね。

症状としては、胃潰瘍は急性潰瘍が多く、突然症状が現れます。

それ以外は胃潰瘍、十二指腸潰瘍とも類似の症状を示し、両者の区別は症状だけからは困難です。

両者とも腹痛、吐き気、嘔吐、吐血やタール便を伴います。

乳幼児では大量吐血をしたり、腸に孔(あな)があき(腸管穿孔(せんこう))、緊急手術になることもあります。

一般に十二指腸潰瘍は、空腹時の腹痛を訴えますが、食事をとると軽減します。

多くはみぞおち周囲からやや右よりを痛がります。嘔吐や貧血を伴うこともあります。

前記の症状から消化性潰瘍が強く疑われる場合は、上部消化管内視鏡検査が極めて有用ですが、子どもの内視鏡が可能な施設は限られているのが現状です。

造影検査も行われますが、子どもの潰瘍は浅く、診断がつかないことがあります。

ピロリ菌感染の検索は、内視鏡で採取した粘膜の病理組織検査、培養などのほかに、血清抗体や尿素呼気(にょうそこき)試験の結果を用いて診断します。

出血がひどい場合は緊急内視鏡で止血し、必要であれば輸血することもあります。

内視鏡的に止血が困難な場合や腸管穿孔を来した場合は、外科手術の適応となります。

そのような合併症がなければ、一般的に予後は良好です。

治療の中心は、酸分泌抑制薬(H2ブロッカーなど)です。

ピロリ菌が陽性であった場合は、再発を防ぐ目的で、3種類の内服薬による除菌療法を行うことがあります。

近年は薬剤耐性をもつピロリ菌も増えてきており、治療開始前に内視鏡検査を行って治療薬を決定することが必要です。

20%程度に下痢や味覚異常などの副作用があり、治療が不完全だとその後の除菌が困難になるため、専門医による治療が必要です。

5歳以上の子どもでは、除菌成功後の潰瘍再発率は2〜3%と、ほとんどありません。

胃・十二指腸潰瘍というと、成人の病気という先入観がありますが、新生児から思春期までのどの年齢層でも起こりえます。

吐血やタール便がみられたらもちろんのこと、腹痛が続く場合も小児科医の診察を受けることが必要です。

もう、潰瘍って病気はストレスを抱えた親父の病気ってわけではないんですね(笑)

わたくし院長も、その昔、ストレスから十二指腸潰瘍になったことがありましたが、3週間入院させられて大変だったことを覚えてます。

ま、こんな時期ですから心を広くもたないとね。

では、次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。



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京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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