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2020年04月07日 [動物のこと]

イカではいかんか?

お疲れ様です。院長です。20X0212518

4月7日の火曜日でございます。

4月も早や1週間が過ぎ、ますます春爛漫感が出てまいりました。

まだ気温的には寒い日もあるんですが、桜の咲き方はもう春そのものですし、今年は桜も早く散りそうですね。

ってな浮かれ気分は今年に限っては、油断となりますのでみなさん浮かれるのは来年にしましょう。

来年はオリンピックもありますし、来年のこの時期は、そりゃムチャクチャ盛り上がってますよ。

オリンピックは今のところ7月開催が濃厚そうですし、その3ヶ月前のお花見シーズンなんて、こりゃもうどんちゃん騒ぎですわ(笑)

そうするためにも、とりあえず世界が一丸となってコロナを封じ込めないとね。

今年は全ての遊び、楽しみを我慢して、来年は世界中で大騒ぎしましょう。

ってことで、今日も元気にネタ突入ですが、今日のネタはスーパー生物ネタでございます。

そして主役は「イカ」でございます。

なんとイカは、自分で自分の遺伝子編集を行うというスーパースキルを持っていることがアメリカの研究で判明しました。

同じ頭足類である、「タコ」も非常に高い知能があると言われていますし彼らにはまだまだ底知れぬ魅力があるようです。

なにより、イカ、タコはわたくし院長の大好物でございます(笑)

寿司屋に行っても必ず食べます。

いくら、イカ、タコ、ハマチでローテーション組めます(笑)

そんな魅力的な「イカ」の遺伝子情報を操作すると言うスーパースキル、一体どんなものなんでしょう。

私たちの体の設計図であるDNAの情報は、「メッセンジャーRNA(mRNA)」という分子によって読み取られています。

細胞核の内部で情報を読み取ったmRNAは、短いメッセージを携えて外部へと送信されます。

こうして作り出すべきタンパク質の情報を細胞質に伝えるわけです。

そしてこの遺伝子情報は、一度、細胞核の外へ送信されてしまえば、基本的にmRNAが変更されるようなことはありません。

とは言っても、どの生物もある程度ならRNAを編集してはいるんです。

人間の場合、このRNA編集の不具合は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)といった病気の原因になっていたりもします。

またRNA編集は免疫系にも関連していると考えられていますし、これまでの研究からは、温度変化への反応を助けている可能性もあることが分かっています。

いずれにせよ、人間でもたった数百ヶ所程度のごく小規模な変更のお話です。

しかし「アメリカケンサキイカ(学名 Doryteuthis pealeii)」というヤリイカの仲間は、このRNA編集をとんでもない規模でやってのけるそうなんです。

人間なら数百ヶ所でなされるに過ぎないRNA編集を、このイカは6万以上の神経細胞で行っているそうなんです。

じつは、このこと自体はすでに知られていたんですが今回、ウッズホール海洋生物学研究所(アメリカ)をはじめとする研究グループが発見したのは、このRNA編集がイカの「軸索(神経繊維)」でも行われているということなんです。

つまり細胞核の外側でもRNAが大量に編集されていたってことなんです。

ちょっと意味が分からないかもしれませんが、少なくともこんなことができる動物は、これまでに存在しませんでした。

つまり、地球上で、これができるのはイカのみということなんです。

そう聞くと凄さが分かるやろ?(笑)

では、なぜイカはわざわざRNAを大量に編集するなどということを行っているのでしょう?

これについて、答えは出ていません。

つまり、はっきりしたことは分からないんだと。

ですが、研究グループによると、イカやタコはどれもRNA編集を利用しており、それによって神経系で作られるタンパク質を多様なものにしていると考えられるのだそうです。

イカやタコが無脊椎動物の中ではバツグンに賢いのも、これが理由の1つではないかという事なんです。。

また、水温のような環境の変化に順応するメカニズムとも関連している可能性があるとのことですから、まぁこれからキチンと研究して下さい(笑)

RNAを編集するというイカのスーパースキルは、遺伝子治療の研究者にとっても興味深い話となっています。

遺伝子治療と言うと、ゲノム編集技術「CRISPR」などを利用したDNA編集が思い浮かびますが、DNAの変更は不可逆的(元に戻らない)なもので、変更された遺伝情報はいつまでも体に残り、その人から子へと受け継がれていきます。

万が一、DNA編集治療によって欠陥が紛れ込んでしまうと、取り返しがつかず、せっかくの治療がかえって仇となってしまう危険性もあるわけです。

ところがmRNAの場合、未使用のものはあっという間に劣化してしまうという特徴があるんだそうです。

たとえば治療で紛れ込んでしまった欠陥があっても、それが患者の体に永久に残ることはなく、すぐに消えてしまうそうなんです。

つまり、RNA編集は、DNA編集よりもずっと安全で、万が一、間違ってしまっても、RNAならひっくり返っていずれ消えてしまうと…

こういった特性から、今回の研究だけでなく、RNA編集は現在盛んに研究されている分野となってるわけです。

確かに、この手法ならうまく治療にだけいかせそうな気がしますよね。

DNAを改変となると、その情報が今後のDNAにも受け継がれてしまいますから、良いも悪いも影響が大きすぎる気がします。

まぁ、言ってみれば違う「生き物」を作りだすことも可能ですしね。

遺伝子をいじくるのは、何となくやっちゃいけない事って気がしてましたが、これならいけるかもねぇ。

まさか、そんな最先端な事をあの「イカ」が行ってたってのにはビックリですが…。

これから、イカを食べるとき少し思いを馳せてみることにします(笑)

ではまた〜。


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京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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