弘泉堂ブログ | 京都中のアスリートが通う、スポーツ障害なら「弘泉堂鍼灸接骨院」にお任せ下さい。痛くない骨格矯正、鍼灸治療も好評です。

弘泉堂鍼灸接骨院
その痛み…治せます!
ブログ
2019年05月12日 [からだのこと]

(115)サンデーイルネス(仮)ミトコンドリア異常症について

お疲れ様です。院長です。

5月12日のサンデーイルネスでございます。

今日は母の日ってことで、みなさんお母様にプレゼントとまではいかなくても、日頃の感謝をお伝えしましょう。

とか言うて、わたくし院長も特に何もしませんが(笑)

母の日と言えば、カーネーションですが、なんでカーネーションを贈るようになったのでしょう。

そもそも母の日はとは、アメリカから伝わった習慣で、アメリカの母の日の起源は、戦場の負傷兵の衛生改善活動を行ったアン・ジャービスの娘、アンナ・ジャービスが、1907年5月12日、亡き母をしのんで母が教師をしていた教会に、母が好きだった白いカーネーションを祭壇に飾りました。

これに感動した人々が、その翌年の1908年5月10日、同じ教会で、470人の生徒と母親達が「母の日」として祝いました。

アンナはこのときの参加者全員に同じく白いカーネーションを手渡しました。

これにより、白いカーネーションが母の日のシンボルとなり、1914年にアメリカが5月の第2日曜日を「母の日」として記念日に定めました。

そして大正時代に、母の日が日本に伝わったってことです。

てな、母の日うんちくでしたが、今日もサンデーイルネスいってみましょう。

今日のイルネス辞典は、「ミトコンドリア異常症」について解説したいと思います。

まずは、どんな病気かって事ですが、そもそもこのミトコンドリアは、細胞のなかで主にエネルギーを産み出し、細胞活動を支えています。

一つひとつの細胞が正常にはたらかないと、細胞からできている組織や臓器の機能が損なわれて病気になります。

たとえば、筋肉であれば収縮運動、心臓であれば血液を送るポンプ機能が低下し、脳であれば神経が麻痺したりけいれんが起きたりと、さまざまな症状が現れます。

ミトコンドリアの異常では、細胞のエネルギーがうまくつくられずに、このようないろいろな臓器の症状が現れます。

では、この大変な病気の原因は何かってことですが、細胞のなかの核にDNA(デオキシリボ核酸)があり、そのDNAが遺伝子情報を担っているわけですが、ミトコンドリアのなかにも核DNAとは別のDNAが存在しています。

多くの病気が核DNA上の遺伝子の変化で起きますが、ミトコンドリア異常症は、核DNAとともにミトコンドリアDNAの変化でも起きるわけです。

そして、何故かミトコンドリアは、受精卵の中に母の卵子由来のものしか存在しません。

ですから、ミトコンドリアDNAに変異があったとしても、母からは子には伝わりますが、父からは伝わらないことになります。これを母系(ぼけい)遺伝といいます。

ただし、ミトコンドリア異常症がすべて母系遺伝というわけではなく、ミトコンドリアDNAは変化が起きやすいので突然変異で起きる場合もあり、核DNAにある遺伝子の変化でも起きますから、優性(ゆうせい)遺伝や劣性(れっせい)遺伝のこともあります。

この遺伝については、過去にこんな記事を書いてるので、良ければ勉強してきてください(笑)

では、症状の現れ方ですが、症状はさまざまです。

そのなかで比較的共通の症状(多くは中枢神経の症状)をもつものをまとめて、個別の病名がついてます。

たとえば、20歳以前の若い人に起こる脳卒中(のうそっちゅう)に似た症状を特徴とするMELAS(メラス)や、眼球の動きが麻痺してしまう慢性進行性外眼筋麻痺(がいがんきんまひ)症候群などがあります。

その他、各臓器ごとにあらゆる症状があります。

そして現在のところ、確実な治療法はなく、ミトコンドリアの機能を高める薬物(ビタミン剤など)と症状に応じた薬物治療(けいれんがあれば抗けいれん薬、糖尿病があればインスリンなど)を行っています。

早期発見が肝心なんですが、いろいろな臓器の症状が組み合わさって現れることが多いので、ひとつの診療科ではなかなか診断がつかないことがあります。

治療でも、いくつもの診療科の専門医に診てもらう必要があります。

ですので、できるだけ多くの科のある総合病院で診断・治療してもらうのが重要となってきます。

いかがでしたか。

ま、稀な疾患ですが、知ってると知らないでは大違いですから、知識を得ておきましょう。

では来週のイルネス辞典をお楽しみに〜。



nekonoo



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


  • Facebook
  • Twitter
  • はてなブックマーク

PageTop