弘泉堂鍼灸接骨院
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(245)サンデーイルネス(仮)胆道感染症について
2021年11月07日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。

11月7日のサンデーイルネスでございます。

ついに11月ですねぇ。

今年も残すところ、2ヶ月を切りました。

だんだん寒くなってきていますし、冬の足音がヒタヒタと聞こえてきます。

もう一月もすると、慌ただしい12月ですもんね。

今年もアッちゅう間でしたなぁ。

今年はとにかくコロナな一年でしたが、なんとかここへ来て感染状況も落ち着いてきて、収束の兆しが見えてきている感じです。

このまま一気に終わらせましょう。

来年こそは、日常が帰ってきてくれることを切に願いますぜ。

思い返せば、2020年の初めころから新型コロナがどうだこうだと言いだしたんですよねぇ。

最初は、クルーズ船の客だの乗組員だのが感染してるとかしてないとか、完全に関係ない話だと思ってたのに、いつの間にか大流行ですもんね。

ホント感染症の恐ろしさを認識させられましたね。

そして、歴史に残る大事件となりました。

まぁ、なりました。

とか過去形にしてますが、このまま終わるかどうかは、これからの我々の対策にかかってますからねぇ。

これからの季節、クリスマスだの忘年会だの、年末年始の帰省だのと、人流はかなり活発になりますし、ここで再拡大とかもう嫌ですからね。

何とか一致団結して踏んばりましょう。

もう少しなんですからね。

てことで、今日のイルネス辞典は、「胆道感染症」について解説していきたいと思います。

加齢とともに胆石(たんせき)保有率は上昇します。

この結石が原因(90%以上)となって胆嚢管(たんのうかん)や胆管の通過障害を引き起こし、腸管から逆流した胆汁による細菌感染が加わって胆嚢、胆管の炎症や肝膿瘍(かんのうよう)を生じます。

原因菌としては、腸管内の常在菌である大腸菌、クレブシエラなどのグラム陰性桿菌(かんきん)のほか、腸球菌、バクテロイデスなどがあります。

症状の現れ方として

(1)腹痛、悪心、嘔吐

通常、悪心(おしん)、嘔吐を伴って、心窩部(しんかぶ)から右季肋部(きろくぶ)にかけての疝痛(せんつう)発作で発症します。

(2)発熱

38℃以上の発熱が現れます。

(3)黄疸

結石が胆道内に移動し内腔を閉塞すると、胆汁が肝臓内にたまって黄疸(おうだん)が生じます。

(4)シャルコーの三徴候

胆道感染症の重症型である「急性閉塞性化膿性胆管炎(へいそくせいかのうせいたんかんえん)」を発症した時にみられる症状で、腹部疝痛、高熱、高度の閉塞性黄疸の3つを指します。

この場合、早期に敗血症(はいけつしょう)性ショックに移行する確率が高いので、消化器外科にて経過観察してもらう必要があります。

検査と診断は以下のようなものを行います。

(1)血液検査

白血球増多、胆管結石ではGOT、GPTをはじめ胆道系酵素の上昇、直接型ビリルビンの上昇が認められます。

(2)腹部単純X線検査、腹部CT検査

カルシウム含量の多い胆石は石灰化像としてみられます。

CTは石灰化の有無やその程度の判定に利用されます。

(3)腹部超音波検査

低侵襲(体をあまり傷つけない)で容易に実施でき、胆嚢結石(たんのうけっせき)や肝内結石の存在を診断するのに最も優れた検査法です。

総胆管結石は描出困難な場合があり、その時は以下の検査を行います。

(4)そのほかの画像診断

内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)、経皮的経肝的胆道造影(PTC)、経静脈性胆管造影、MR胆道造影など

では治療の方法ですが、疝痛(せんつう)発作に対しては絶食、補液、鎮痙(ちんけい)薬、鎮痛薬および抗生物質の投与を行います。

通常、症状の有無、胆石の存在場所、胆石の性状、合併症などを考慮して治療法を決定します。

胆石症では、経口胆石溶解療法、体外衝撃波結石破砕療法(ESWL)、経皮経肝胆嚢内視鏡による切石術、胆嚢摘出術などを行います。

経口胆石溶解療法の適応条件は、コレステロール胆石であること、カルシウム成分の少ないこと、大きさは直径15〜20o以下、胆嚢機能が保たれていること、などです。

胆管炎では胆道減圧術として、経皮経肝胆管ドレナージ(PTCD)、内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)、内視鏡的逆行性胆道ドレナージ(ERBD)、内視鏡的経鼻胆道ドレナージ(ENBD)などを行います。

急性閉塞性化膿性胆管炎の時は、緊急ESTを行って結石を除去するか、ERBDまたは緊急PTCDを行います。

胆嚢炎は保存的療法でいったん改善することもあります。

胆管炎では急性閉塞性化膿性胆管炎を併発した場合には、緊急胆道ドレナージによる胆道減圧術あるいは緊急手術の絶対的適応となります。

いかがでしたか。

では次回のイルネス辞典をお楽しみに〜。






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