弘泉堂鍼灸接骨院
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毒を以て毒を制す的な。
2021年10月20日 [動物のこと]
お疲れ様です。院長です。

10月20日の水曜日でございます。

秋は食欲、味覚の秋なんて言いますが、なんでも美味しい季節ですよね。

ですが、毎年この時期に、毒キノコによる食中毒が、結構発生してるそうなんですよ。

実は毒キノコって思ってるより種類も多く、食べられるキノコと区別がつきにくいものも多いそうなんで、知識のない方は、自然のキノコは食べないのが無難です。

ってな、秋の味覚のお話しから、今日はそんな毒についてお話ししたいと思います。

人をも殺す猛毒を持つ虫を食べ、体に蓄積する生物は、なぜ毒で死なないのか?

こんなテーマでお話していこうと思っております。

外敵から身を守るために、ごく少量でも大勢の人間を殺せるほど強力な毒で武装するカエルや鳥がいます。

その毒は、体内で作られるものではなく、餌となる猛毒の甲虫を食べ、体に蓄積させたものです。

それは優れた生存戦略なんですが、猛毒を身に宿すなど、諸刃の剣でもあるはずです。

それなのに、そうした生物が毒で死んだりすることはありません。

これは、一体なぜなのでしょう?

その理由について、これまで、猛毒生物は、神経細胞の膜に毒が結びつかない突然変異があるからではないかと推測されてきました。

しかし最新の研究によると、彼らには毒が神経細胞の膜に到達する前に無害化してしまうメカニズムが備わっているらしいことが理由であると考えられるようなんです。

一部の甲虫がつくり出すアルカロイドから生成される「バトラコトキシン」は、ほんの1mgで20人の人間を墓場送りにできる強力な神経毒と言われています。

それほどの猛毒でありながら、パプアニューギニアに生息する「ピトフーイ」という鳥や、コロンビアの熱帯雨林に潜む「ヤドクガエル」の仲間は、危険な甲虫を食べても平然としています。

それどころか、身を守るためにそれを体内に蓄積するんですね。

甲虫が分泌するその猛毒を口にしてしまえば、神経の信号伝達を制御しているナトリウム・チャネルに結びつき、開きっぱなしにしてしまいます。

要するに、神経がまともに信号を送信できなくなって、生物は死んでしまうはずなんです。

では、なぜヤドクガエルやピトフーイは猛毒の甲虫を食べてもナトリウム・チャネルに影響が出ないのでしょう?

バトラコトシキンは、ナトリウム・チャネルの細孔内に結びつくと考えられています。

しかし毒に耐性を持つカエルや鳥は、ナトリウム・チャネルに突然変異を起こしたタンパク質があり、形状が違います。

ですから神経毒が結びつかず、それで死んでしまうこともないと…。

これが従来の仮説でした。

実際、その突然変異タンパク質らしきものも発見されていますしね。

しかし毒ガエルやピトフーイのナトリウム・チャネル自体が研究されたわけではなかったので、本当のところどうなのかはっきりしなかったわけです。

そこでカリフォルニア大学サンフランシスコ校やスタンフォード大学などの研究グループは、ピトフーイと2種のヤドクガエルに備わっているナトリウム・チャネルのクローンを作って、その機能を調べてみることにしました。

すると、毒を防いでいると考えられた突然変異タンパク質は、ちっとも役に立たないことが判明したんだそうです。

それどころか、神経内でナトリウム・チャネルとしてもうまく働いていなかったそうです。

となると毒成分がナトリウム・チャネルに到達する前に、それを無害化する仕組みがなければならないわけです。

それが何なのか、今回の研究では特定されていないんですが、そのヒントになる研究があります。

それによると、「ウシガエル(Rana catesbeiana)」は、藍藻がつくる強力な神経毒を無害化するタンパク質をもっているのだといいます。

その神経毒を「サキシトキシン」といいます。

しかしウシガエルが持つ「サキシフィリン」というタンパク質は、これに結びついてしまいます。

するとサキシトキシンはもはや神経に作用しなくなるので、無害なものとなると…。

ヤドクガエルやピトフーイにも同じメカニズムが備わっているのかどうか、今の時点では分かっていません。

ですが、研究グループは調べてみる価値はあると考えているようです。

ちなみにこうした研究は毒防御メカニズムが進化した経緯を明らかにしてくれるだけでなく、解毒剤の開発にも役立つとのことです。

この間も、このブログで人間の進化についてお話ししましたが、こういった毒への耐性も、進化の過程で身につけたものなんでしょうねぇ。

ま、この問題が解決したところで、すぐに我々に何かがあるわけではありませんが、謎が解明されるということは楽しいですよね。

ま、ホント関係ないけどね(笑)

ではまた〜。





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