弘泉堂鍼灸接骨院
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キャンサー リサーチ
2016年03月11日 [からだのこと]
お疲れ様です。院長です。

3月11日、金曜日です。

今週もラストスパート、何とか踏ん張りましょう。

先週でしたか、「悪性新生物」ってタイトルで癌の記事を書きましたが、これもなかなか反響がよろしくて…

みなさん、「癌」には関心がおありなんですよね。

やっぱ、怖い病気ですもんねぇ…

てことで、本日も「癌」なお話。



え〜、成人の身体は、およそ37兆2000億個の細胞からできてます。

なんか、私が学校で習った時より、微妙に増えてる気がするんですが、まぁたくさんの細胞がすべて栄養素の摂取で生きています。

つまり、何らかの形で栄養を取り入れ生きています。当然の生命活動ですね。


で、「癌細胞」なんですが、こいつは特に栄養摂取に貪欲で、生き永らえ増殖し、転移するためにほかの細胞と比べてもかなりの燃料、栄養素を必要とします。

まぁ、ちょっと表現はおかしいですが、 「癌細胞」は増殖しないと意味がないんですよね…

ですから、ちょっとでも栄養を取り込んで、少しでも増殖してやろうと頑張ります。

これで、増殖出来れば「癌」の勝ち。



では当然「逆のことをしてやれば、ガン細胞は枯渇(こかつ)してしまうのではないか?」と考えますよね。

つまり、「癌細胞」に栄養を与えなきゃ干からびちゃうだろって発想です。



そこで、デューク大学のJen-Tsan Ashley Chiらの研究チームが、「培地を使った実験」を行い、栄養を枯渇させることで癌細胞を効果的に根絶することができるのかどうかを調査されたそうです。


チームは癌細胞1つ1つの増殖培地から、それぞれ異なる「15種類のアミノ酸を」取り除いていきました。 いくつかのアミノ酸を取り除いても、ほとんどのガン細胞は生き残りましたが、アミノ酸の一種である「システイン(cystine)」が取り除かれると、ガン細胞は膨張して上部へと離れて漂い始めました。 これはガン細胞の「ネクローシス(necrosis.壊死)」を意味します。

つまり、栄養であるアミノ酸の中でも、「システイン」というアミノ酸が無くなることによって癌細胞が死んじゃうってこと。



すごいやん!


デューク大学。


では、まぁ、参考までにシステインてのはどんなアミノ酸やろか…


システインとは、 「タンパク質の構成成分」として、酸化還元反応によって生体成分の代謝を進める働きなどを持ち、生理的に重要なアミノ酸。 「システインが酸化ストレスを効率よく防御する」として、最近注目されており、システインの一種である「L-システイン」は、かねてから数々の美白サプリなどにも含有されている。

システインは「酸素」を「不活性化させる性質」があり、老化などの原因となる「活性酸素化」をさせない。


んん??


なんか聞いたことある様なないような…


ま、簡単に言うと酵素をやっつける作用があって、活性酸素をださなくするのが、システインってアミノ酸の役目なんですわ。


で、今回の実験だと、癌細胞からシステインが取り除かれると、酸素が活発に活性化しはじめ、ガン細胞は自ら死んでしまったそう…

この研究チームは、マウスと組織の培地、両方での調査に成功しておりまして、ガン細胞に対する新しいアプローチのひとつとなりうるとして『Cancer Research』2月号に本研究成果を掲載したそうです。



「キャンサー リサーチ」2月号って…


そんな本が月刊誌としてあるのね(^^;



でまぁ、続きとしてマウス実験のほうでは、マウスに「癌細胞」を移植して、そこに「スルファサラジン(sulfasalazine)」という「システイン遮断薬」を使用したそう。

つまり、システインを働かなくしたわけですね。チームはその結果、ガン細胞増殖スピードが遅くなることも併せて判明したとしています。



なるほど…


癌細胞を活性化させちゃう可能性のある「システイン」を遮断して、癌細胞を壊死(ネクローシス necrosis)させるっていう治療法…


今までの抗がん剤等の治療とは、方向性の違う治療法として、注目を集めてると…

ほんと、医学の進歩は目覚ましいですよね。


こういった医学の進歩が、「癌」をいつか根絶させるでしょう。

そして、また人類の(日本人の)寿命が飛躍的に伸びます。




ここで、先日も書きましたが、健康であるか否か…



その伸びた寿命が「健康寿命」であるかどうか…




本当に、そこを考えないと数十年先、日本という国は、私も含め、動かない老人ばかりの国になってるかもしれませんからねぇ…



健康寿命、伸ばしましょう!






ではまた〜




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