弘泉堂鍼灸接骨院
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師走について。
2019年12月02日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。

12月2日の月曜日でございます。

ついに12月っすよ。

師走師走。

師も走るってなもんですわ。

では、この場合の「師」ってのは、誰を指すのでしょう?

これ、実は諸説あって詳細は不明なんだそうですね。

色々調べてると、一番有力なのは、「師匠の僧」がお経をあげるために、東西を馳せる月と解釈する「師馳す(しはす)」からの「師走」ってヤツですね。

複数のサイトで掲載されてましたし、まぁポイかなぁと(笑)

ですが、僧侶の偉い人を「師匠」って呼ぶかなぁとか、12月ってそんなにお経あげるっけ?とか疑問点も残ります。

他の説としては、もちろん、普段学校の中にしかいない「教師」も走るくらい忙しいってなもんもありますが、これはおそらく「師」という文字のイメージからきた後付であろうと思われます。

他にもそもそも「師」を人と考えない説もあって、「年が果てる」という意味の、「年果つ(としはつ)」という言葉が変化したとする説や、「四季の果てる月」を意味する「四極(しはつ)」からとする説、「一年の最後になし終える」意味の「為果つ(しはつ)」からとする説などがあったりします。

これらすべて、「師」という文字には関係なく、後に「師」に変化したって説なんで、イマイチどうなのか分かりませんな。

ってことで、「師匠の僧」が一番有力なんじゃないかと思ってるんですが、この「師」って文字、いくつかの職業に用いられてますよね。

教師もそうですし、医師、歯科医師、薬剤師、獣医師、柔道整復師、看護師、家畜人工授精師、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、理容師、美容師、調理師、クリーニング師、診療放射線技師

などがあります。

で、今日はここから話を広げてやろうってことで、この「師」とは別に「士」って文字がつく職業もありますよね。

例えば、弁護士、公認会計士、税理士、計理士、司法書士、行政書士、弁理士、土地家屋調査士、海事代理士、建築士、測量士、技術士、計量士、不動産鑑定士、歯科技工士、社会保険労務士、歯科衛生士、自動車整備士、栄養士、理学療法士、作業療法士、視能訓練士、臨床工学技士、救急救命士等々…

意外とたくさんあったな(笑)

で、各職業をよく見て、なんか共通点があるんかなぁ〜と…。

わたくし院長、勝手な認識で「士」がつく職業は「偉い」みたいな部分がありました。

これは、よく言う「四士業」とかいう言葉にそう思わされていた部分はあるかもしれません。

まぁ、職業別に「偉い」か「偉くない」かを区別しちゃうと怒られるかもしれませんが、一般的に考えて、「看護師」より「医師」の方が偉いでしょ。

で、話を戻すとこの「士」と「師」の違いってなに?ってことなんですが、何となく「師」は医療系が多いなぁとか、「士」は事務系が多いなぁとかいう感じはありますよね。

でも、それも確実ではありませんし、例えば「歯科医師」に対して「歯科衛生士」ってのがあり、これは「士」のが偉いんじゃない?ってパターンも根底から覆してます。

もっかい、誤解のないように言っときますけど、職業的な差別としての「偉い」ではないですからね。

あくまで、業務を行う上での部分てことで、例えば「看護師」は注射をうったりもしますし、点滴の針を刺したりもします。

ですが、これらは、「医師」の指示のもと行うわけで、医師の「指示」なくしては或る意味成り立たない部分があるわけで、これを「偉い」って表現してるだけですしね。

「薬剤師」も、薬の調合が出来ますが、「処方箋」を発行するのは「医師」ですから、ここでも同じような図式が成り立ちます。

で、結論的に「士」と「師」も違いってなに?ってとこなんですが、まず「字」の意味から見てみましょう。


「師」=師匠、導く者。もろもろ。技術を修めた者

「士」=つわもの、すぐれた者。仕える者。技術を身に付けた者


って、余計分からんがな(笑)

特に最後の文言、「技術を修めた者」と「技術を身に付けた者」って、違いはなんやねんな。

ってことで、さらに調べると「士」とは、国に仕える民間の身分の一つだとする説明がありました。

というのも、元々この「士」って言葉は中国の身分制度のひとつなんだそうです。

ですから、「士」の業には、一部「国に仕える」って部分があるようなんですな。

つまり、士業は、自らの高い専門性知識や技術を認められて、国の業務に関わる分野、国民への奉仕に関わる分野において働くもの(国に仕える者)という感じですな。

ですからその性格から、専門的知識だけではなく、高い倫理観も必要とされます。

いわゆる「使命」ってのが個々の職業にあるようなんです。

具体的には弁護士なら、法制度、基本的人権の保持などで、税理士なら、納税義務の適正な実現、司法書士なら、登記、訴訟等手続きの適正な実施、等々ですな。

確かにこう書くと、「国に仕える」ってイメージには合いますな。

対して「師」の大きな分類として「導いたり、教えたりする者」って事が言えるかと思います。

医師は患者を健康に導きますし、教師はそのもの教えたりします。

ですが、「国に仕える」ってことはないですな。

明確な違いが決められてるわけではないようなんですが、簡単に言うとこんな感じですかね。

ってことで、今日は「師走」から話を広げてみましたが、忙しい時期は、士の方も師の方も同じです。

因みにわたくし院長、柔道整復師、はり師、きゅう師、調理師と4つの師の顔を持ってたりしますが、ちっとも偉くありません(笑)

そして、師走ってだけに12月は人の4倍忙しいです(笑)

ではまた〜。



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