弘泉堂鍼灸接骨院
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      京都市中京区西ノ京上平町49-1
      ドーリア NEXT 円町 1F
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      【時間】 午前8:00〜12:00/午後3:00〜9:00
      【休診】水曜・日・祝・土曜午後

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人工の人口。
2018年09月28日 [色々なこと]
お疲れ様です。院長です。

9月28日の金曜日でございます。

今月もあと3日…

すっかり秋めいてきましたし、10月となるとさすがに残暑感もなくなりますからね。

秋だねぇ…

秋。

とくに何かをするわけでもないですが、過ごしやすいってのは良いですよね。

秋の味覚も楽しみですしね。

どうせすぐ寒くなりますから、精一杯秋を楽しんどきましょう。

ってことで、今日のネタですが、今日はまた奥深い医療ネタをお届けしましょう。

4年前、バイク事故で26歳の息子を亡くしたイギリス人夫妻がいました。

彼らは、イギリスでも名門の大富豪で、どうしても跡継ぎとなる孫が欲しかったそうなんですね。

そこで、回収された遺体から精子を抽出し、人工授精で孫を誕生させたってお話なんですよ。

男性の遺体は事故から2日間未発見のままだったそうなんですが、回収されるとすぐさま精子が抽出されて冷凍保存されました。

精子は死後も72時間は生きているってことで、この措置をとったようなんですが、この夫婦、もとからこんな事を考えてたんでしょうか?

それとも、訃報を聞いてとっさに、精子を回収しようって考えたんでしょうか…

疑問は残りますが、この夫婦は、次に最も信頼できる医師を探し、アメリカ・カリフォルニア州のデビッド・スモットリッチ医師に行きつきました。

スモットリッチ氏の元に、冷凍保存された精子が送られ、しかも跡継ぎですから男の子となるY染色体を持つ精子が選別され、提供された卵子に受精させ、代理母のお腹を借りて男の子が生まれたそうなんです。

その子は現在3歳で、祖父母と一緒にイギリスで暮らしているというお話でございます。

スモットリッチ氏はこの分野のパイオニアで、1997年に同性夫婦のために世界初となる試験管ベビーを誕生させたり、2001年にイギリス初のシングルファザーに三つ子を授けるといった実績のある人物で、この分野では有名だったようです。

そのような彼でも死者の精子を使うなど、そうそうあることではありません。

死者といっても、生前に精子を保存してあり、亡くなってから受精させたというケースは比較的あるそうですが、すでに死んでいる人から採取された精子から子供が出来たのは、非常に珍しいケースだそうで、世界でも数例しかないそうです。

特にイギリスでは前例がないようで、仮に事故死した男性が病院で治療を受けておらず、なおかつ生前に精子を採取されることに同意していなかった場合、彼の精子を保管・利用することは刑法違反に当たる可能性が高いそうなんですね。

まぁ、そりゃそうやわな。

いくら身内と言えど、勝手に採取することは出来ないでしょうし、この一家はこう言ったことも想定して、同意していたのかもしれませんが、この部分については真相は明かされていません。

さらにこの夫妻は、提供される卵子と代理母の「種類と質」に非常にこだわっていたそうです。

もし彼らの息子の配偶者になるなら、容姿と知性と学歴を持つ女性のものでなければならないと強く望んでいたそうです。

まぁ、気持ちは分かりますが、だんだんアカン匂いがしてきましたねぇ…。

ちなみに、卵子提供者も代理母もアメリカ人だそうです。

そして受精卵は4つ作られ、1つを選択し、アメリカで出産されました。

卵子提供者や代理母への支払いも含め、施術には総額870万〜1400万円程度かかったというお話です。

まぁ、金額はさておき、非常に違法性も感じられるこの一連の話、大富豪だったから出来たということから、なかなかの論争をよんでたようです。

それと、詳しくは記載されてませんでしたが、この大富豪と医者のコンビ、受け入れ卵子と代理母を厳選しただけではなかったであろうと言う話なんですよね。

じつはこのコンビ、デザイナーベビーを誕生させたんじゃないかと憶測が飛んでるようなんです。

デザイナーベビーとは、受精卵の段階で遺伝子操作を行うことによって、親が望む外見や体力・知力等を持たせた子供のことで、元々は遺伝子疾病の回避などを目的に操作されたものだったのですが、今では「より優れた子供を」という危険な方向に進んでしまってます。

もちろん、このデザイナーベビーには技術面、倫理面から激しく問題視されておりますが、親の心情としては分からなくもないですが…。

で、問題はこのドクターなんですよね。

この分野のパイオニアってことで、かなりの有名人らしく、この先生にデザインしてもらいたいという大金持ちが後をたたないという話だそうです。

まぁ、普通の人ならデザイナーベビーに興味があっても、それを実行してくれる医者に巡り合いませんよ。

特に日本じゃ、絶対に受ける医者はいないと思います。

いや、よその国でも普通の倫理をもってる先生なら、こんなことに手を貸しませんよね。

で、こういう人がいると…

依頼も集中しますし、当然報酬も跳ね上がります。

絶対、アカンやつやと思いますけどねぇ…。

倫理観てのは、基本的に個人差がありますし、こういった問題はキチンと法整備しないといけないのかもしれません。

そもそも遺伝子というもの自体が、人間の中で完全に理解されてるわけではありません。

つまり、今の遺伝子操作も、何が起こるか分からないという側面もはらんでおります。

デザインされて生まれた子供が持つ「遺伝子」になにか不都合が起こるかもしれませんし、その先の世代で起こるかもしれません。

のにねぇ…。

人類の飽くなき探求心が、不可能を可能にしていき、そこから更なる悲劇が生まれるんじゃ、何してるこっちゃ分からんもんね。

やっぱり、踏み込んじゃいけない領域ってあると思いません?

ではまた〜



toraoyako



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