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2018年08月01日 [色々なこと]

ホラーな夕べ

お疲れ様です。院長です。

8月1日の水曜日でございます。

さぁ、ついに8月、真夏でございます。

今年は7月から異常に暑かったんで、そろそろ逆に落ち着くかもとか思いますが、まぁ暑さもですが8月って響きが、夏だよね。

夏と言えば、海や山へのレジャーももちろんですが、夏ならではのイベントもたくさんありますよね。

夏祭りってのもそうですし、甲子園大会もはじまります。

そして、8月に入るとボチボチ増えだすのが、テレビの深夜番組なんかでホラーな怪談を特集しだすよね。

そう。

ミスター淳二稲川。

彼の季節がやってきましたね。

このブログでも、毎年お盆に怪奇スペシャルやってます。

2016 @ A
2017 @ A B

ま、今年もお盆には、怪奇特集考えてますけど、それはもうちょっと先のお話で…

今日は、8月に入ったことですし、このホラーについて、少々真面目に考えてみようかと思っとります。

まず、怖い映画とか観てたら、心臓バクバクしたりしますやん?

ああいう現象って、健康被害として出るんかなと…

心臓がバクバクするのも、映画の恐怖が増すほど、体の反応も大きくなります。

おそらくほとんどの人が、1つや2つ、大人になるまでたびたび脳裏に浮かんできたホラー映画や、恐怖シーンを覚えてるんじゃないですかね。

人により、恐怖と感じる部分が違うので、例えば同じ映画を観ても印象は人それぞれです。

わたくし院長は、前にも書きましたが、子供の頃に観た「サスペリア」って映画がトラウマで、いまだに忘れられませんがな。

どんな人でも、少なからず怖い映画を見ると心拍数が上がり、中には悲鳴を上げたり、パニックに陥ったりしちゃう人までいるわけです。

自分の身に危険が迫っているわけではないと、分かっているにも関わらずというところがポイントで、これに快感を覚える人もいれば、全力で回避する人もいますよね。

で、ここから今日のネタの核心部分なんですが、つい先月にアメリカで公開されたホラー映画「ヘレディタリー」の制作者たちは、この理論を証明するため、観客に「Apple Watch」を渡し、上映中の心拍数を測定してもらったそうなんです。

この「ヘレディタリー」は、ある家族の悲劇を描いた暗く奇妙な物語で、近年で最も心をかき乱すホラー映画のひとつとして早くも絶賛されています。

なんでも、「直近50年のホラー映画の中の最高傑作」とか「21世紀最高のホラー映画」とか評されているらしいんですよ。

そんなん言われたら観たいよねぇ…。

でも、日本公開は、今年の年末辺りの予定なんだそうで、まだ観れそうもありません。

で、話は戻り、全米の映画館で観客にApple Watchを渡し、ヘルストラッカー・アプリで心拍数を記録してもらうという実験を行ったところ、このPR戦略は功を奏し、観客たちは140、157、164(BPM)といった心拍数をたたき出したそうなんです。

このBPMとは、毎分の脈拍数のことで、まぁなかなかの数字を出してます。

確かに、ホラー映画だけでなく、ヒトは映像によってでもドキドキしたり、手に汗握ったりすることはありますよね。

実際に体験してるわけではなくても、心拍数はあがります。

では、実際この現象は、心臓と体にどれくらい影響を及ぼすのでしょうか?

また、健康上のリスクはあるのでしょうか?

怖い映画は、体の「闘争逃走」反応を誘発し、心拍数や血圧を上昇させる可能性があります。

「闘争逃走」反応とは、「闘うか、逃げるか」の反応で、人間と動物の両方が進化によって獲得した、生存のための反応です。

私たちが危険にさらされたとき、あるいは脅威を感じたとき、素早く戦う、あるいは逃げるエネルギーを確保するために、この反応が起きます。

そして、この反応は不安によって引き起こされることもあり、実際に危険が存在しなくても、それを想定するだけで反応することもあるようなんです。

私たちが危険におびえるとき、体は脳の扁桃体に警告を発します。

扁桃体は情緒反応をつかさどる部位で、視床下部にメッセージを伝達し、視床下部が体にアドレナリンの放出を命じ、このアドレナリンが、闘争逃走反応の一部を調節します。

その結果、交感神経系が活性化し、心拍数や血圧、筋肉の血流が上昇すると…。

基本的には、体に運動の準備をさせているということで、軽く汗をかいたり、呼吸が速くなったりする人もいるわけです。

ま、アップしてる状態みたいなもんですな。

これは基本的な反応といえ、本能的なものであり制御できるものではありません。

ですから、怖い映画を見ると、私たちの脳はだまされ、スクリーン上で展開されている危険な状況を現実の脅威と勘違いしてしまうわけですな。

そのため、たとえ家のソファーや映画館の座席にいて安全だとわかっていても、怖いシーンになると身体が反応してしまうわけです。

一般的に、怖い映画を見たときの心拍数上昇は、軽〜中度の運動をしたときの心拍数上昇と同等と考えられています。

健康な成人の場合、安静時の心拍数は通常60〜100BPMに収まってます。

一方、ヘレディタリーの実験では、140〜160BPMを記録したそうで、まぁ大幅な上昇ではありますが、ほとんどの成人では上がってはいますが、まぁ問題のある数字ではありません。

具体的には、最大心拍数の70〜85%程度と推察されます。

ちなみに最大心拍数とは、220から年齢を引いた数字で、運動中の心拍数の上限とされているんだって。

知らなんだ(笑)

つまり、院長50歳の場合、最大心拍数は170BPMであり、怖い映画を見ると、120〜145BPMあたりまで上昇すると予想されるわけです。

もちろん、恐怖の度合いは人によって異なるため、あまり心拍数が上昇しない人もいるでしょうし、また、年齢や安静時の心拍数、健康状態にも左右されます。

心拍数はとても個人的なものですし、同じ150BPMでも、その意味合いは人によって大きく異なります。

つまり、164BPMが「高過ぎる」かどうかは人によるということですな。

では、軽い運動時程の心拍数になるってことは、怖い映画を見れば運動したのと同じってことになるのか?

これに関しては、確かに、筋肉は緊張し、収縮するかもしれません。

怖い映画を見ているとき、手足がこわばったり、ボールのように体を丸めたり、拳が真っ白になるほど強くアームレストや毛布を握ったりしていることに気づいた経験はないですか?

筋肉の緊張も、脅威を感じたときの反応のひとつで、筋肉が次の反応の準備をしている状態と考えられます。

怖いシーンでは、筋肉はこわばり、解放されるまでその状態が続きますし、息を止めてしまうこともありますよね。

ですが、怖いシーンが終わると、筋肉は再びリラックスします。

こうした筋肉の収縮と弛緩(しかん)によって、映画が終わるころには疲れ切っているかもしれませんが、まぁこんなもんってことですね。

ですから、圧倒的多数の人にとって、怖い映画を見たときに起きる体の変化は決して健康に悪くないということのようです。

ですけど、よく昔のホラー映画なんかじゃ、その映画を見た人が、心臓発作を起こしたり、気を失ったりしたという逸話を聞いたことないですか?

結局、こういった現象は、もともと心疾患を抱えている人なら理論的にあり得ますが、それ以外では起り得ないと…

映画による「恐怖で死ぬ」という科学的証拠は存在しないんだそうです。

ですから、心臓に疾患のある人なら、心拍数が軽く上がる程度の運動でも、問題が起こる場合がありますし、そういう方が運動するのと、ホラー映画を観るのは同じようなものってことですよね。

そういった問題のない人なら、軽く運動をした状態ですから、数分もすれば元に戻るというわけです。

ただし、ホラー映画の内容に関する、心理的な問題は全く別問題ですから、院長のようにいつまでも、トラウマになっちゃう場合とかはありますけどね。

これからお盆過ぎ辺りまで、テレビでも色々怪奇な事をやりだしますから、ま、無理ない程度に楽しんで下さい。

じゃ、次はお盆に特集しま〜す。



kyoufu



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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