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2017年04月16日 [からだのこと]

(7)サンデーイルネス(仮)糖尿病について(前編)

お疲れ様です。院長です。

4月16日日曜日でございます。

4月もついに折り返されてしまいました。

しばらく穏やかな季節と言えますが、これからダンダン暑くなるよねぇ…

暑くなるまでの約1ヶ月間は過ごしやすい気候なんで、是非外にでも出かけて下さい。

さぁそんな良い季節にお送りする、イルネス辞典(仮)今週もいってみましょうか。

今週と来週は三大成人病のひとつに数えられ、比較的誰にでも起こり得る疾患「糖尿病」について解説していきましょう。

ではまず、糖尿病を語るうえでおさらいしとかなきゃいけないのが「血糖値」でございます。

まぁ読んで字のごとく、血液内のグルコース(ブドウ糖)の濃度ですね。

因みに健常なヒトの場合、空腹時血糖値はおおよそ「80-100mg/dL」程度で、食後は若干高い値を示しますので、「空腹時血糖」という概念があるわけですね。

で、この「血糖値」が異常に上がって「高血糖状態」になってしまう疾患を「糖尿病」と呼ぶわけです。

細かいメカニズムで言うと、ヒトの血糖値は血糖値を下げるインスリン、血糖値をあげるグルカゴン、アドレナリン、コルチゾール、グロースホルモンといったホルモンにより、非常に狭い範囲で正常値に保たれているわけです。

体内におけるグルコースはエネルギー源として重要である反面、高濃度のグルコースは糖化反応を引き起こし微小血管に障害を与え生体に有害であるため、インスリンなどによりその濃度(血糖)が常に一定範囲に保たれているわけです。

ここで書いてるように、基本の生体は常にある一定の「血糖値」を保てるようにあらゆる器官がチェックしてるわけですね。

ですが、このチェック機能に異常をきたしたり、そもそもの血糖値を下げるホルモン、「インスリン」を分泌する「場所」に問題が生じたりすることで血糖値を下げることが出来なくなるわけです。

つまり、いくつかの原因があり、それにより糖尿病は広義で約4つに分類されています。


(1)1型糖尿病

自己免疫異常により、インスリンを合成する膵β細胞が破壊され、インスリンが絶対的に欠乏し、高血糖になります。
遺伝様式は不明ですが、白血球の組織適合抗原のタイプにより発症の危険率が高まります。
8〜12歳の思春期に発症が多くなりますが、幼児や、最近では成人にも発症がみられます。日本の有病率は1万人に約1人と言われてますからまぁ珍しいタイプです。


(2)2型糖尿病

糖尿病の98%以上を占め、40歳以降に起こりやすいタイプです。
インスリン分泌の低下あるいはインスリン抵抗性によって骨格筋などでの糖の利用が悪くなり高血糖を来します。2型糖尿病は多因子遺伝で、家族性に起こります。
日本での患者数は急激に増加し、最近では50歳以上の人の約10%が2型糖尿病と言われていますから、普段「糖尿病」と認識されてるのはこのタイプですね。


(3)その他の疾患に伴う糖尿病

遺伝子異常が突き止められた糖尿病(MODY、ミトコンドリア糖尿病)や、糖尿病がほかの疾患や条件(内分泌疾患、膵疾患、肝疾患、ステロイド薬服用)に伴って発症することもあります。
内分泌疾患では、糖質ステロイドが過剰になるクッシング病やクッシンング症候群、成長ホルモンが過剰になる先端巨大症、副腎髄質の腫瘍からカテコラミンが過剰に分泌される褐色細胞腫などが代表的です。
膵疾患では、アルコールの過剰摂取などで膵臓が破壊され(膵炎)、インスリンの分泌が枯渇し、結果的には1型糖尿病と同じく、インスリン治療が必要になります。


(4)妊娠糖尿病(GDM)

妊娠中には女性ホルモンなどの影響で耐糖能(たいとうのう)が悪化し、糖尿病になることがあるそうです。
多くは出産後、正常に戻りますが、妊娠糖尿病になった女性は将来糖尿病を発症しやすいので注意が必要なんですって。


とまぁ、これだけの種類がとりあえずあるわけですが、原因がどうあれ血糖値を下げるホルモン、「インスリン」に関する病気と考えてほぼ間違いないでしょう。

このインスリンが不足することにより、血糖値を下げられなくなるわけですが、そもそもこの血糖値を下げるという行為自体、自然生物的にあまり想定されていない事なんですよね。

先ほど出てきた血糖値を「上げる」ホルモン、グルカゴン、アドレナリン、コルチゾール、グロースホルモンと書きましたが、間接的なのも含めるともっとあります。

つまり、血糖値を「上げる」ホルモンはこれだけたくさんあるのに、逆に「下げる」ホルモンは「インスリン」ただ一つなんですよ。

理由は血糖値を下げる必要性が、そもそもそんなにないってことなんですよね。

人間と言えど、自然界に生きてる生物ですから基本設定は「飢餓」なんです。

どんな動物でも、まず食料を確保することが、生きていく上での絶対条件といえます。

ですからこの条件を満たせない時、飢餓が訪れ自然と血糖は下がり続けるわけですね。そりゃ食べないわけですから…

でも基本、血糖が上がらないと、身体はうまく動きませんのでなんとか最後の力を振り絞り、色々なホルモンが血糖を上げようとするわけです。

こういった背景があるため、血糖値を上げるホルモンはたくさんあるわけです。

ですが、下げるとなると、これは想定されてなかったんであろうと…

つまり、ある意味「食べ過ぎ」によって引き起こされるわけですから、自然界で生きる動物としては起こりえない現象だと考えるのが普通やもんね。

ですから、わたくし院長は個人的に、人間がこのまま進化し続けるとしたら、いつか血糖値を下げる第二のホルモンが体内で生成分泌されるんじゃなかろうかと考えております。

これが出来れば、インスリンが出なくなっても補いあえますから糖尿病の罹患率は、劇的に減るだろうなぁとか…

って話は脱線しましたが、このインスリンの細かい生理作用を見ていきましょう。

まず、インスリンは膵臓のランゲルハンス島という組織にある、β細胞でつくられています。

一言で血糖値を下げると言いましたが、そこにも色々複雑なメカニズムがありますからちょっと勉強しましょう。

まずは、「骨格筋」におけるグルコース、アミノ酸、カリウムの取り込み促進とタンパク質合成の促進という作用があります。

これは、筋肉なんかが成長するのに必要な要素といえるでしょう。

ザックリ言っちゃうと、筋肉を作るのに栄養がいるから、その栄養分を血液中の糖から組織(この場合筋肉と考えて下さい)に取りこみます。

そうすると筋肉(組織)に栄養を回した分、血糖値としては下がるわけですね。

次に「肝臓」における糖新生の抑制、グリコーゲンの合成促進・分解抑制などの作用です。

これは「糖新生」という、まぁ簡単に言えば絶対的に必要な「糖質」が体内であまりにも枯渇した場合、一時的な手段として肝臓で糖を作って栄養素とするんですが、それをストップさせます。

つまり、まず、新しく糖を作れなくしておいて、それからグリコーゲンの合成に取り掛かります。この場合のグリコーゲンとは貯蔵されている糖という感じで考えて下さい。

これを行うため、血液内の糖を利用しますから、これも血糖値が下がるわけですね。

続いて、脂肪組織における糖の取り込みと利用促進、脂肪の合成促進・分解抑制などの作用があります。

これも筋肉の時と同じで、簡単に言うと貯蔵する「脂肪」を頑張って作ろうって作用と、出来るだけ貯めている「脂肪」を使わないでおこうといった作用です。

この場合も血液中の糖を利用して、貯蔵脂肪として貯えますから、血糖値は下がるわけです。

とまぁ、こんな感じの作用があるわけですね。

このインスリンが何らかの形で出なくなる訳ですから、ただでは済まないんですよね。

いかがでしたか?

とりあえず、インスリン、糖尿病について何となく理解が深まったと思います。

来週は、個々のタイプの糖尿病について、細かく解説する予定です。

それではみなさん、よい休日を〜





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