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2018年04月26日 [動物のこと]

ハイブリッドモス=モスラ

お疲れ様です。院長です。

4月26日の木曜日でございます。

GWを直前にして、明日が月末ってことで今月はバタバタでございます。

まぁ、その分休めますが、休んだら休んだで自営業者の身、色々不都合も出るんでやんす。

ま、毎年のことやけどね。

毎年のことなんやから、最初から計算しとけばええのに、そうもいかないのがにんげんだもの。

て感じで今日も始まりましたが、今日はそんなみんな大好き、GWの楽しさとは全く関係ない、なんなら真逆の嫌われ者のお話でもしてみましょう。

今日の嫌われ者とは「害虫」でございます。

まぁ、害虫っつったら色々いますが、基本的にはヒトに害を加える虫ですわね。

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の科学者は、世界で最も悪名高き2種の害虫が交雑し、その力を強めていることを確認したそうです。

「オオ タバコガ」と「アメリカ タバコガ」が自然交雑して誕生したメガ害虫は、農作物に更なる被害をもたらすのではと懸念されているそうです。

この二つの害虫、「タバコガ」って蛾の種類なんですが、まずこいつの解説を…

和名の由来は、幼虫がタバコの葉を食害するかららしいですが、実際は色んな葉っぱを食べちゃうそうです。

成虫は暖地で8〜9月に出現し、日本では北海道を除いた全域に生息してるらしいですから、見たこと位あるんではないの。

ちなみにこんなヤツ
↑のリンクは閲覧注意。バッチリ虫やで。

で、このタバコガの種類のひとつ、オオタバコガはアフリカ、アジア、ヨーロッパに広く分布してまして、トウモロコシ、綿、トマト、大豆など、100種類以上もの作物に被害を与えるといわれてます。

日本にも以前から分布しており、近年その被害が増加してるらしく、各地で難防除害虫として問題となっている、正真正銘の「害虫」なわけです。

その被害額と駆除の費用を合わせると年間数千億円もの額にも上るらしく、移動能力が高い上に、これまで使用されてきたあらゆる殺虫剤に対して耐性を身につけてきたってツワモノです。

そして、今日のもうひとつの主役、「アメリカタバコガ」は、南北アメリカ大陸の固有種で、薬剤への耐性や宿主の範囲は比較的限定的だといわれています。

しかし両種が交雑して登場した新しい雑種は、地理的な制限がなくなることから強く懸念されているようです。

研究者が発表した論文では、ブラジルで2種の交雑が起きたという証拠を紹介しているそうですから、こりゃ恐ろしい。

そもそもアメリカ大陸固有種の「アメリカタバコガ」がなんでブラジルにおったんやっちゅう話もそうですが、お互い違う殺虫剤なんかに耐性があった場合、かけ合わせることでさらに強い種になっちゃいます。

そして、耐性が増えると強くなります。

その結果、数が増えたりした日にゃ、農作の被害はとんでもないことになっちゃうって寸法です。

ですから、関係各位は戦々恐々、対策に追われてるって事のようです。

まぁ、わたしを含め、農業関係者の方以外は、害虫って言われてもピンときませんよね…。

ですが、当事者さん達からすると、かなり深刻な状況らしく早急に手を打つ必要があるようです。

我々一般消費者が、実際被害を受けるのは、彼らが被害を受けた後ですね。

例えば野菜類を、このメガタバコガが食い荒らす事により、野菜が品薄になり、値段が高騰するとかね。

または、トウモロコシなんかだと牛のエサとかになってて、これが値上がって牛も高くなるとか…。

最終的には、消費者が困るんですよね。

てことで、害虫を駆除していただきたいんですが、これもいわゆる「殺虫剤」をばら撒くってことに少なからず抵抗はありますよねぇ…。

害虫たちも生きてかなきゃいけないわけで、悪いわけではないんですが、なかなか根の深い問題です。

今回の場合は、交雑って形でまぁ同じような虫がハイブリッドされたわけですが、生物も進化していきますから、ドンドン殺虫剤などが効かなくなるでしょう。

そうなった時、また大きな問題が起こるんでしょうけど、人間の知恵が負けるとは思えません。

また、強い殺虫剤なりなんなり作って対応して、またそれに生物が進化して…

いつかこの問題もとんでもない結末を迎えそうですねぇ…。

まわたしの生きてるうちは大丈夫でしょうけどね。

いつかきっと、虫とはいえ無視できなくなるんでしょう。

なんてな(笑)

ではまた〜



ga



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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