2018年04月17日 [からだのこと]
トランスジェンダーなホルモン。
お疲れ様です。院長です。
4月17日の火曜日でございます。
春爛漫な毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。
新入生ももう慣れたでしょうか。
まだ1週間から10日くらいですかね。
慣れるとまではいかなくても、まぁそれなりに楽しんでますかね。
わたくし位の年齢になっても、とりあえず、入学したての頃の思い出みたいのは残ってますもんね。
小学一年生の時は、ランドセルって代物が、とにかく重くて硬かったのを覚えてます。
当時のランドセルと言えば、男は黒の女は赤のもうガッチリ重いヤツのみでしたからねぇ…。
今は、軽いのとか、カラフルのとか色々ありますし、男の子が黒!って決まりみたいのもないみたいですもんね。
これも時代なんでしょう。
とにかく昔は、男子の色、女子の色って決まりがありました。
今や性別も自由に選べる風潮ですから、色がどうのとか言う方がおかしいってことでしょう。
ということで、今日のネタは、そんなジェンダーレスな時代のスゴイお話でもひとつ…
「乳の分泌を誘発するホルモンを使って、トランスジェンダー女性が、授乳できるようになった」とする初の科学的な臨床研究結果が、医学誌に発表されました。
ただ、乳の栄養価や子どもの安全面については、さらなる研究が必要だと専門家は指摘しているそうですが…
医学専門誌「トランスジェンダー・ヘルス」に掲載されたのは、男性として生まれた30歳のトランスジェンダー女性に関する研究報告です。
男性として生まれたトランスジェンダー女性…。
とうことは、身体の機能は男性なわけですわね。
で、ここでまず、院長は少し、ん?と思う事がありました。
トランスジェンダー女性という表現なんですが、そもそも「トランスジェンダー」って言葉の、明確な意味を分かってないなと…
最近「LGBT」という言葉も、チョイチョイ耳にするとおもうんですが、これの最後の「T」がトランスジェンダーです。
レズ、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字を取って「LGBT」と表現しているわけです。
で、ここで4つの言葉があるという事は、この4つはすべて違うものってことになるわけですわな。
レズ、ゲイ、バイセクシャルと言えば何となく意味も分かりますが、じゃ、このトランスジェンダーってなに?
最初の3つは、基本的に恋愛対象にたいする言葉として用いられています。
つまり、同性愛を含んだものですね。
ですが、トランスジェンダーとは、恋愛観ではなく、自分自身の性(別)に対する違和感、つまり「性同一性障害」に近いニュアンスなんですね。
で、専門的に言うと、「性同一性障害」と「トランスジェンダー」はまた少し違う様なんですが、そこは細かすぎるので大体似てるもんだという認識で良いかなと…
性同一性が保てていない、つまり、身体の性と心の性が一致してないわけですから、恋愛対象は、「同性」になっちゃうんですが、ここで本人がその「性」を受け入れてないわけですから、あくまでも「同性愛」ではないわけです。
ややこしいな(笑)
つまり、男性の身体に生まれてきたけど、心は女性って場合、恋愛対象は男性に向けられるわけですが、自分が「男性」だと思ってないわけですから、「同性愛」との認識ではないわけです。
って、解説がややこしくなりましたが、話を戻すとこの授乳したトランスジェンダー女性は、6年間にわたって女性化ホルモン療法を受けていましたが、性器や胸の手術は受けていませんでした。
そして、パートナーの女性が妊娠したものの、授乳する意思を示さなかったため、「生まれてくる乳児の最初の栄養源となる役割を自分が担いたいと希望し」医学的アドバイスを求めたという運びのようです。
ここで、突っ込むとパートナーの女性の妊娠て、その女性のパートナーはあなたでしょ?
んん〜…
ってなりますが、とにかくこのトランスジェンダー女性は、卵胞ホルモンのエストラジオールや黄体ホルモンのプロゲステロンなど、乳の分泌を誘発するホルモンを使った療法を継続する一方、搾乳器を1日3回、5分ずつ両胸に使用するよう指導されたそうです。
研究報告によると、ホルモン療法の開始から3か月半後にパートナーが出産し、このトランスジェンダー女性は6週間にわたって自分の乳のみを乳児に与えたそうです。
その後、「乳の分泌量が足りないとの懸念」から栄養補助として粉ミルクを併用するようになり、乳児の成長や摂食機能は全く正常だったということですから、まぁ問題はなかったのでしょう。
これはスゴイ話ですけど、身体には悪いでしょうねぇ(笑)
この「男性が授乳する」という状態は、医学的に「女性化乳房」と呼ばれるホルモン異常の状態で、いわゆる「ドーピング」などの副作用として、男性ステロイザーが最も恐れる後遺症の一つです。
つまり、この場合筋肉の発達などを目的とした、ステロイドの投与により、ホルモンバランスが崩れ、女性ホルモン過多に陥り男性の乳房が、女性のように大きくなると…
ま、こういう「副作用」的なことをむりやり行ってるわけですからねぇ…。
男性は、そもそも乳汁をつくる「乳腺」という機関が退化してますから、十分な授乳とはいかないはずなんですがね〜。
それでも6週間、乳を与えたわけですから、なかなかの強者です。
今回の件は、たまたまうまくいったようですが、こういったホルモン療法にも副作用はつきものですし、うまくいかない事も多いです。
これからはこういった性別を超えた問題というものが、もっともっと起こるんでしょうね〜。
これも時代なんやなぁ…。
日本ではなかなか、こういった無茶(笑)な治療は受けられないでしょうから、やはり一番怖いのは真似をしちゃう人が現れることですかね…。
こういったホルモン剤、ステロイド剤って意外と簡単に手に入ったりしちゃいますから、適当に飲んで大変な目に合う人とか出てきそうやなぁ…。
そうならないように、もっとこのLGBT問題を医療として取り組まないといけませんね。
というわけで、今日は社会派なお話でした。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
4月17日の火曜日でございます。
春爛漫な毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。
新入生ももう慣れたでしょうか。
まだ1週間から10日くらいですかね。
慣れるとまではいかなくても、まぁそれなりに楽しんでますかね。
わたくし位の年齢になっても、とりあえず、入学したての頃の思い出みたいのは残ってますもんね。
小学一年生の時は、ランドセルって代物が、とにかく重くて硬かったのを覚えてます。
当時のランドセルと言えば、男は黒の女は赤のもうガッチリ重いヤツのみでしたからねぇ…。
今は、軽いのとか、カラフルのとか色々ありますし、男の子が黒!って決まりみたいのもないみたいですもんね。
これも時代なんでしょう。
とにかく昔は、男子の色、女子の色って決まりがありました。
今や性別も自由に選べる風潮ですから、色がどうのとか言う方がおかしいってことでしょう。
ということで、今日のネタは、そんなジェンダーレスな時代のスゴイお話でもひとつ…
「乳の分泌を誘発するホルモンを使って、トランスジェンダー女性が、授乳できるようになった」とする初の科学的な臨床研究結果が、医学誌に発表されました。
ただ、乳の栄養価や子どもの安全面については、さらなる研究が必要だと専門家は指摘しているそうですが…
医学専門誌「トランスジェンダー・ヘルス」に掲載されたのは、男性として生まれた30歳のトランスジェンダー女性に関する研究報告です。
男性として生まれたトランスジェンダー女性…。
とうことは、身体の機能は男性なわけですわね。
で、ここでまず、院長は少し、ん?と思う事がありました。
トランスジェンダー女性という表現なんですが、そもそも「トランスジェンダー」って言葉の、明確な意味を分かってないなと…
最近「LGBT」という言葉も、チョイチョイ耳にするとおもうんですが、これの最後の「T」がトランスジェンダーです。
レズ、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字を取って「LGBT」と表現しているわけです。
で、ここで4つの言葉があるという事は、この4つはすべて違うものってことになるわけですわな。
レズ、ゲイ、バイセクシャルと言えば何となく意味も分かりますが、じゃ、このトランスジェンダーってなに?
最初の3つは、基本的に恋愛対象にたいする言葉として用いられています。
つまり、同性愛を含んだものですね。
ですが、トランスジェンダーとは、恋愛観ではなく、自分自身の性(別)に対する違和感、つまり「性同一性障害」に近いニュアンスなんですね。
で、専門的に言うと、「性同一性障害」と「トランスジェンダー」はまた少し違う様なんですが、そこは細かすぎるので大体似てるもんだという認識で良いかなと…
性同一性が保てていない、つまり、身体の性と心の性が一致してないわけですから、恋愛対象は、「同性」になっちゃうんですが、ここで本人がその「性」を受け入れてないわけですから、あくまでも「同性愛」ではないわけです。
ややこしいな(笑)
つまり、男性の身体に生まれてきたけど、心は女性って場合、恋愛対象は男性に向けられるわけですが、自分が「男性」だと思ってないわけですから、「同性愛」との認識ではないわけです。
って、解説がややこしくなりましたが、話を戻すとこの授乳したトランスジェンダー女性は、6年間にわたって女性化ホルモン療法を受けていましたが、性器や胸の手術は受けていませんでした。
そして、パートナーの女性が妊娠したものの、授乳する意思を示さなかったため、「生まれてくる乳児の最初の栄養源となる役割を自分が担いたいと希望し」医学的アドバイスを求めたという運びのようです。
ここで、突っ込むとパートナーの女性の妊娠て、その女性のパートナーはあなたでしょ?
んん〜…
ってなりますが、とにかくこのトランスジェンダー女性は、卵胞ホルモンのエストラジオールや黄体ホルモンのプロゲステロンなど、乳の分泌を誘発するホルモンを使った療法を継続する一方、搾乳器を1日3回、5分ずつ両胸に使用するよう指導されたそうです。
研究報告によると、ホルモン療法の開始から3か月半後にパートナーが出産し、このトランスジェンダー女性は6週間にわたって自分の乳のみを乳児に与えたそうです。
その後、「乳の分泌量が足りないとの懸念」から栄養補助として粉ミルクを併用するようになり、乳児の成長や摂食機能は全く正常だったということですから、まぁ問題はなかったのでしょう。
これはスゴイ話ですけど、身体には悪いでしょうねぇ(笑)
この「男性が授乳する」という状態は、医学的に「女性化乳房」と呼ばれるホルモン異常の状態で、いわゆる「ドーピング」などの副作用として、男性ステロイザーが最も恐れる後遺症の一つです。
つまり、この場合筋肉の発達などを目的とした、ステロイドの投与により、ホルモンバランスが崩れ、女性ホルモン過多に陥り男性の乳房が、女性のように大きくなると…
ま、こういう「副作用」的なことをむりやり行ってるわけですからねぇ…。
男性は、そもそも乳汁をつくる「乳腺」という機関が退化してますから、十分な授乳とはいかないはずなんですがね〜。
それでも6週間、乳を与えたわけですから、なかなかの強者です。
今回の件は、たまたまうまくいったようですが、こういったホルモン療法にも副作用はつきものですし、うまくいかない事も多いです。
これからはこういった性別を超えた問題というものが、もっともっと起こるんでしょうね〜。
これも時代なんやなぁ…。
日本ではなかなか、こういった無茶(笑)な治療は受けられないでしょうから、やはり一番怖いのは真似をしちゃう人が現れることですかね…。
こういったホルモン剤、ステロイド剤って意外と簡単に手に入ったりしちゃいますから、適当に飲んで大変な目に合う人とか出てきそうやなぁ…。
そうならないように、もっとこのLGBT問題を医療として取り組まないといけませんね。
というわけで、今日は社会派なお話でした。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院