弘泉堂ブログ
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2018年04月04日 [からだのこと]

プリプリのプリオン。

お疲れ様です。院長です。

4月4日の水曜日です。

4月4日って…

一昨年くらいのブログにも書いてますが、3月3日は、お雛さんで5月5日は端午の節句で間の4月4日は、おかまの日やん。

とか、子供の頃言うてましたが、今やおかまなんて言葉も使いませんよね〜。

性別に関しては、もう自己申告制とでもいいますか、比較的そういう意味では、良い方に開けてきてるんじゃないですかね。

ジェンダーレスなんて言葉も出来たしね。

まぁ、この話も追求してけば、キリがないですが時代とともに色々な垣根がなくなりつつあることは確かです。

今までは「少し変わっている」と思われていたことも、広く「個性」と認識されるようになったって事でしょうね。

まぁ誰しも少しくらいは、人と違う部分を持ってるでしょうし、そういった部分を隠すのではなく、個性として出していける世の中の方が良いですからね。

と始まりましたが、今日のネタとは例によって何の関係もなく、今日はちょっとコワい医学なお話でもひとつぶっこんでみましょう。

「プリオン病は脳に30年間潜伏し、時が来たら素早く襲撃をしかける」

こんなショッキングな話が、米の研究により明らかになったそうです。

30年の潜伏?

という前に、プリオンの解説からしときたいと思いますが、プリオンとは異常な折り畳み構造のプリオンタンパク質から成る感染性因子のことで、構造は複雑なんですが、簡単に言えば、脳を内部から攻撃して、様々な神経変性疾患を引き起こします。

有名な疾患では、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)なんかがあり、まぁ今のところ罹れば、平均余命1年とかの恐ろし病気です。

このクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)は、初期症状が非常にアルツハイマー病と似ていることから、アルツハイマーと誤診されて死亡後に、CJDと分かるという事もあるそうです。

てな、怖い病気を引き起こすプリオンですが、最新の研究によって、このプリオンがさらに恐ろしい存在であることが明らかになりました。

これが、表題の、「プリオン病は脳に30年間潜伏し、時が来たら素早く襲撃をしかける」ってヤツなんですが、米疾病予防管理センター(CDC)による最新の知見でございます。

今回の研究のきっかけは、2015年にCJDを発症した患者が見つかったんですが、調べていけば、なんとその人が最初に感染したのは1985年のことだったってことなんですよ。

30年、あるいはそれ以上潜伏するということになるわけです…。

これはプリオン関連の疾病としては、記録上最長の潜伏期間ということになります。

ってか、プリオンに限らず30年の潜伏期間ってのは、かなり長いです。

忘れたころにやってくるなんて言いますけど、もう忘れてるやろ。30年前じゃ…

ですが、米疾病予防管理センターや日本の大学病院によれば、さらに長い事例が判明する可能性があるということらしいんです。

「潜伏期間が長期であるために、ヤコブ病に感染しながらも発症していない患者がいる可能性はあります。

そうした人はヤコブ病が発症することなく亡くなる場合もあるでしょう」と自治医科大学の阿江竜介氏は話しておられます。

そして、結論として、「今のところ、潜伏期間は神のみぞ知るです」だそうです。

しかし、1985年といえば、そんな昔からプリオンてなもんあったんやねぇ…。

比較的、最近の病気ってイメージでしたが、そもそもプリオンの問題が明らかとなり、滅菌法が改善された1987年以前、汚染された移植用硬膜によって人にヤコブ病が感染したと言われているのが始まりです。

硬膜とは、脳脊髄を包んでる一番外側の膜で、比較的丈夫で、手術後の脳の治癒に使われるもので、特に「ライオデュラ」という移植用硬膜は、プリオンタンパク質の感染禍を広めた汚染源として知られています。

こうした移植用硬膜が使用された時期は分かっているため、潜伏期間を推測することができるわけですね。

研究では、2008年以降に日本で特定された硬膜に起因するヤコブ病22件ならびに1975年以降に特定された132件が調査されました。

1983年から1987年にかけて、日本では毎年およそ2万人がライオデュラを移植されています。

また同時期、米国での件数はその5倍にも上りますから、かなりの数になりますね。

1987年には汚染を防ぐため、ライオデュラの洗浄が行われるようになりましたが、日本では1997年になるまで使用自体は禁止されなかった経緯があります。

したがって、今後も新たなヤコブ病の事例が判明する可能性はあるわけなんですよね。

厳格なドナースクリーニング、包括的な記録の保管、二次汚染の防止、有効であることが証明された滅菌法の適用などで問題に対応するには、さらに調査を進めてプリオン病の潜在的な数を特定する必要があるようです。

いや、しかし30年はこわいわ(笑)

30年前なんて、今と感染症に対する感覚が全然違うしね〜。

さすがに、もう30年前なら注射器や、鍼灸の鍼もディスポ(使い捨て)に変わってましたけど、認識的にはそこまでじゃなかったですよ。

エイズって言葉が、それなりに使われだしたころですかねぇ…。

今ほど感染するって意識がなかった時代ですから、そりゃその時代から潜伏してるとなれば患者数計り知れないです。

このプリオン、異常な折り畳み状態となると、正常なたんぱく質をプリオンそのものと同じ構造に変換しながら、少しずつ脳を蝕んでいきます。

これまで研究から明らかになった知見に基づき、研究者はアルツハイマー病やパーキンソン病のような病気にも汚染性のタンパク質が関与している可能性があると考えています。

確かに、徐々に脳に変性が起こるとするならば、アルツハイマーもパーキンソンも何となく症状の進み方なんかで似てる部分はあると思われます。

で、これはさらに特殊な例なんですが、パプアニューギニアで実施された食人族の研究によれば、やはりプリオンに起因するクールー病と呼ばれるヤコブ病に似た非常に珍しい病気があり、この病気の潜伏期間は、50〜60年あった可能性もあるということなんですよ。

50〜60年とか…(笑)

とんでもない潜伏期間ですが、このクールー病の場合、異常なプリオンの感染は、移植用硬膜ではなく、死者の脳を食うという部族の習慣によるものだったそうですから、まぁ、われわれには関係ないですが…(^^;

まぁ、これはとんでもない例ですが、この潜伏期間の長さは、脅威でありまだまだ解明していかなければいけない事がたくさんありそうです。

にしても、死者の脳を食う習慣のある部族て(笑)

そう言えば、わたくし院長が中学生の頃、「食人族」って映画が大ヒットしました。

もう、当時の映像としてはセンセーショナルで、人がギャンギャン食われてましたし(笑)、もうたいへん悲惨な映画でしたね。

当時、ドキュメンタリータッチで放映されていましたから、ノンフィクションのような雰囲気でとても恐ろしかったですが、これが大体35〜36年前ですからねぇ…。

この時、死体を食った人は、まだプリオンを潜伏させてる可能性があるってわけですよ。

まぁ、この映画はフィクションですけど…。

まだ、この時はこういう「部族」が未開の奥地に相当数いたと思われますから、そういった発生源?からの流行で、潜伏期間がそこまで長けりゃ、もうどうしようもないですね(笑)

笑い事じゃないですけど、こういった人知を超えたとこから、奇病ってのは始まるもんですからね〜。

ま、防ぎようもないですから、気にしても仕方ないですけど話のネタとしては面白かったでしょ?

ではまた〜



puri



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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