弘泉堂ブログ | 京都中のアスリートが通う、スポーツ障害なら「弘泉堂鍼灸接骨院」にお任せ下さい。痛くない骨格矯正、鍼灸治療も好評です。

弘泉堂鍼灸接骨院
その痛み…治せます!
ブログ
2018年02月21日 [からだのこと]

神のヘルメットて…(笑)

お疲れ様です。院長です。

2月21日の水曜日でございます。

早いもんで、2月も残り1週間でございます。

3月に入れば、そりゃまだ寒い日はあるやろうけど、もう響き的にも春やでな。

後半になれば、桜どーのと言うてますやろし…。

やっとトンネルの出口が見え出した感じですね。

でも、同じ気温でも気のせいか、春が近いと思うとマシな気がします。

ってことで、今日はそんな「気の持ちよう」の最たる話…。

みなさん「プラセボ効果」ってのはご存じ?

このブログでも、何回か言葉としては登場しております。

wiki読んだ?

つまりは、思いこみの事ですよ。

で、今日はそんな思いこみから、こんな事にもなるんだなぁ〜って実験のお話を紹介したいと思います。

被って電気を流せば神秘体験が得られるという触れ込みの「神のヘルメット」。

これを使った実験がオランダはアムステルダムで行われました。

ですが、実は普通のヘルメットにコードを取り付けただけのもので、しかもその配線は繋がっていない、全くの偽物です。

にもかかわらず、神秘体験を得たという人が続出したってお話…。

特に自ら、スピリチュアルであることを自認する人々には効果テキメンだったそうなんです。

なんか悪い実験やなぁ…

そもそも、アムステルダム大学研究チームのテーマは、宗教的儀式におけるアルコールの役割を探ることでした。

トランス状態や神秘体験を生じさせるために宗教的儀式で薬物が使用されることは珍しくないようですが、そうした状況におけるアルコールの効果はほとんど注目されてこなかったそうで、そういうのを調べようと…。

まぁ、科学者ってのは、何でも調べなきゃ気が済まない人種のようですから、こんな事にもお金と時間と労力をかけて全力でぶつかるわけですね。

で、こうしたアルコールの役割を検証するために、神のヘルメットなる装置が用いられたわけなんです。

これは本来、微弱な電磁気径頭蓋脳刺激によって生じる超常体験を調べるために設計されたものなんだそうですが、今ではプラセボ体験を作り出す上で便利であることが知られているそうです。

実験では、3日間のローランドフェスティバル中、193人の被験者に神のヘルメットを着用してもらいました。

被験者は実験前に、ヘルメットは脳を電気で刺激し、神秘体験をもたらすと説明されます。

もう、こんな説明があったら、それだけでわたくしなら、神さんが見えてきます(笑)

これは、もう思いこませる気マンマン過ぎて、悪意すら感じますね。
 
また被験者は宗教心やスピリチュアルへの関心についてのアンケートに記入し、実行機能検査と血中のアルコール濃度検査も受けました。

さらに心拍数などの健康をモニターするとも説明され、それから目隠しとホワイトノイズが流れるヘッドホンを着用し、神のヘルメットをかぶった上で15分座り、その最中に何か「普通ではない」ことを感じたらボタンを押すよう指示されました。

このような説明にもかかわらず、実際には健康モニターは機能していなかったそうです。

そして問題のヘルメット、メタリックカラーのスケボー用ヘルメットで、ライトが点滅する精密機器に見せかけた箱から伸びた配線が後頭部につながってはいますが、脳を刺激する電磁気を発生させることはもちろん出来ません。

ところが被験者の大半が何らかの「普通ではない」経験をしたと報告しちゃうわけですよ。ねぇ〜…。

圧倒的に多かったのは、微かな体の感覚で、78.5パーセントが報告しています。次いで強い体の感覚が30.1パーセントありました。

それ以外に幻覚や時空の歪みといった、なかなかディープな体験も報告されたそうです。

30.3パーセントは実験中に気が散ったり、疑心が芽生えたと報告しているそうですが…。

中には椅子の上に浮いているといったものもあったそうで、ハマった人にはハマったようですな。

以下は、その「普通ではない」体験の一部でございます。

・ヘルメットのせいで体の自由がきかないような気がしました。頭がぐるぐる周り、目も回っていました

・強い重力か磁力によって頭が後ろに引っ張られました。元に戻そうとしたのですが無理でした

・椅子の感覚が消えて、椅子が倒れると、私は浮いていました。机が激しく揺れると、隣に暗い存在を感じました。そして私の耳に向かって何事かをささやくのが聞こえましたが、意味は分かりませんでした

などなど…。

これがプラセボ効果だけなんですから恐るべしだよなぁ…。

なお全体としては、アルコールによって結果が左右されることはなかった(血中のアルコール濃度検査および自己申告のケースで同様)そうです。

そして、神秘体験と強い相関があったのは、宗教心ではなく、スピリチュアルへの関心だったそうです。

つまりは、信仰心などより、そもそも不思議な事が好きかどうかで、随分変わると思います。

ちなみにわたくし院長は、ばばハマりします(笑)

絶対ハマります。

そしてしばらく還ってきません(笑)

まぁ、ここまで顕著にプラセボ効果がでるのなら、これもやはりひとつの「効果」として効果があるわけで…

医療現場でももう少し使っていけるんではないかと思います。

偽薬と言ってしまったらなんかニセモノみたいですけど、効果はたしかに「ある」わけで…

それなら偽とは言えませんもんね。

要は目論み通り効果があれば良いんですから、アリだとは思います。

ただ、どこまで患者(被験者)に知らせるかですよね…。

いつまでも隠し通すのが果たして良い事なのかどうか…

ですが、種を明かしてしまえば、もうその人にはこの「効果」は使えなくなる可能性が大きいですからねぇ…。

まぁ、騙された方も、効果があったなら許すかもしれませんけどね。

ではまた〜



pura



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


  • Facebook
  • Twitter
  • はてなブックマーク

PageTop