2018年01月11日 [からだのこと]
肩かたカタ
お疲れ様です。院長です。
1月11日の木曜日でございます。
1が3つでなんとなくめでたい気分ですが、まぁ普通の木曜日。
そろそろさすがに休みボケもなくなり、エンジン全開で頑張っておりますよぉ。
ほんとだよぉ(笑)
やる気があるんだかないんだか、よく分かりませんがやる気は十分漲っております。
この「やる気」って不思議なもんで、色々な要素から出たり出なかったりしますよねぇ…。
ストレスいっぱいの時でも、なんかテンションだけは高く頑張れる時もあれば、比較的のんびりやれば良い時に限って、なんとなくダラダラしちゃったり…
いつもエネルギッシュに過ごしてたいもんです。
仕事の場合だと、さすがにやる気に左右されることは基本的にない(笑)んですが、これが仕事以外だともうやる気のない時はグダグダです(笑)
トレーニングをしていても、この気分にとても左右されちゃいます。
で、この間も肩をケガした話をしましたが、やる気がマックスで集中しまくってる時こそ、頑張り過ぎてケガしたりするんですよね〜。
逆にやる気の出ない時は、無理しようにも無理できませんから安全っちゃ安全です。
ですから、変にテンションの高い時こそ要注意で、ついつい重いのにチャレンジしたりしてやっちゃうわけですよ。
で、先日も肩にケガしちゃったわけですよ。
痛いんですよね。肩のケガって…。
そして治りが悪い。
スッキリしない。
で、いつ治るか分かんないですから、また途中でトレーニングしちゃったり(笑)
去年からこういう状態で、徐々に治ってきてはいるんですが、まだ本調子ではありません。
でも、トレーニング休まないけどね(笑)
で、今日はそんな「肩の痛み」についてのお話でもいってみようかと…
肩が痛い人って、実は腰痛に続いて多いんですよね。
いわゆる「五十肩」と呼ばれる、加齢に伴った肩関節の周囲炎や、野球肩などに代表される、スポーツでの腱板筋の断裂等、色々原因はあるんですが、普段から極端に動かす部位なだけに、痛いと日常生活にもかなり支障が出ます。
で、この肩の痛みに対して実施されている、一般的な手術の有効性に疑問を投げかける研究結果が発表されました。
これは、肩甲骨の一部である肩峰の痛みが続いている患者を対象に、関節鏡視下肩峰下除圧術を実施しても、手術を実施しない場合を上回る症状の緩和はみられなかったという発表でした。
この発表に伴い、色々な方面から関節鏡視下肩峰下除圧術はプラゼボ効果しかないとかって論評が出だしてますねん。
プラセボ効果ってのはご存知ですかね。
要は「病は気から」ってなもんで、詳しくはリンクをたどっていただければいいですが、偽の薬でも効果があると思いこむことにより、本当に改善しちゃうって効果の事です。
つまり「手術をした」って事実が、プラセボ効果となって「治った」と思いこませる作用しかないと酷評されてるわけです。
いやいや(^^;
偽薬を飲まされるだけならまだしも、関節鏡視下肩峰下除圧術といったら小さい創(1p)から内視鏡を入れて、関節包を縮めたり、慢性炎症を起こしている肩峰下滑液包を切除したりとそこそこの手術です。
入院も必要ですし、なによりしばらくは腕を動かせませんし、リハビリもかなり時間がかかります。
こんなもんに、治療効果がないなんて知ったら、施術された人はたまったもんじゃおまへんがな。
では、どんな研究発表だったかと言うと英オックスフォード大学の研究チームが、英国内の32施設で実施した実験でした。
試験では、理学療法やステロイド注射などの非外科的治療を受けても肩峰の痛みが3カ月以上続いており、回旋筋腱板の腱の接触が認められる患者313人(平均年齢53歳、女性が50%)を対象に
(1)関節鏡視下肩峰下除圧術群(以下、手術群)
(2)偽手術群
(3)経過観察のみの群
の3群にランダムで割り付けました。
偽手術群では関節鏡を用いて関節の内部を確認だけして、実際には手術は行ないませんでした。
そして、試験開始から6カ月後および12カ月後に、患者に肩の症状(痛みと機能)の程度を0〜48点(点数が高いほど症状が軽い)で評価してもらいました。
その結果、6カ月後および12カ月後のいずれの時点においても、経過観察群を含む全ての群で、肩の症状が改善していたそうです。
6カ月後の症状の評価スコア(平均)は手術群で32.7点、偽手術群では34.2点で、両群間に有意差はなかったと…。
てか、微妙に偽手術群の方が、スコア的には良いやんかいさ。
一方、経過観察群の評価スコアは29.4点で、手術群および偽手術群と比べると有意に低かったが、実際の症状に明らかな差はなかったといいますから、これはもう「気のせい」のレベルです。
研究チームは「関節鏡視下肩峰下除圧術は肩の痛みを訴える患者の症状を緩和し、有害事象や合併症のリスクは低いと信じられ、30年以上にわたって実施されてきたが、今回のわれわれの試験から、全く治療をしない場合と比べればわずかに効果がある可能性はあるが、偽の手術を上回る治療効果はないことが分かった」と説明しているそうなんです。
この試験結果に対し、ラドバウド大学医療センター(オランダ)などは「合併症のリスクが低くても得られるメリットがなければ高額な外科手術を実施すべきではない」とコメントしています。
つまり、この手術には効果がない!と言っちゃってるんですよね。
そうなのか…。
まぁ、この手術に限らず、医療の常識や情報は、日々更新されています。
問題は、今日のこの記事をどれだけの医療従事者が知ってるかって事ですよね。
この手術を選択するにあたり、患者がこんな事を知らないのは当たり前。
基本的に、医師の判断に委ねられています。
その医師なりが、こういった情報(この記事自体が必ずしも正解とは限りませんが…)を知ったうえで自分の経験値と照らし合わせ、この手術を選択してるのならまだしも…
こういう症状にはこの手術。
的な、「古い常識」をいつまでも更新せず持っていたとしたら、患者にとってはええ迷惑ですからねぇ…。
情報が正しいかどうかは、正直何とも言えません。
しかし、こういった情報を選択肢のひとつに入れてるかどうかは、大きな差になると思います。
ってことで、今日はちょっとシビアなお話をしましたが、わたくし院長も常に新しい情報は取り入れようと、日々頑張っておりますのことよ。
では、また〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
1月11日の木曜日でございます。
1が3つでなんとなくめでたい気分ですが、まぁ普通の木曜日。
そろそろさすがに休みボケもなくなり、エンジン全開で頑張っておりますよぉ。
ほんとだよぉ(笑)
やる気があるんだかないんだか、よく分かりませんがやる気は十分漲っております。
この「やる気」って不思議なもんで、色々な要素から出たり出なかったりしますよねぇ…。
ストレスいっぱいの時でも、なんかテンションだけは高く頑張れる時もあれば、比較的のんびりやれば良い時に限って、なんとなくダラダラしちゃったり…
いつもエネルギッシュに過ごしてたいもんです。
仕事の場合だと、さすがにやる気に左右されることは基本的にない(笑)んですが、これが仕事以外だともうやる気のない時はグダグダです(笑)
トレーニングをしていても、この気分にとても左右されちゃいます。
で、この間も肩をケガした話をしましたが、やる気がマックスで集中しまくってる時こそ、頑張り過ぎてケガしたりするんですよね〜。
逆にやる気の出ない時は、無理しようにも無理できませんから安全っちゃ安全です。
ですから、変にテンションの高い時こそ要注意で、ついつい重いのにチャレンジしたりしてやっちゃうわけですよ。
で、先日も肩にケガしちゃったわけですよ。
痛いんですよね。肩のケガって…。
そして治りが悪い。
スッキリしない。
で、いつ治るか分かんないですから、また途中でトレーニングしちゃったり(笑)
去年からこういう状態で、徐々に治ってきてはいるんですが、まだ本調子ではありません。
でも、トレーニング休まないけどね(笑)
で、今日はそんな「肩の痛み」についてのお話でもいってみようかと…
肩が痛い人って、実は腰痛に続いて多いんですよね。
いわゆる「五十肩」と呼ばれる、加齢に伴った肩関節の周囲炎や、野球肩などに代表される、スポーツでの腱板筋の断裂等、色々原因はあるんですが、普段から極端に動かす部位なだけに、痛いと日常生活にもかなり支障が出ます。
で、この肩の痛みに対して実施されている、一般的な手術の有効性に疑問を投げかける研究結果が発表されました。
これは、肩甲骨の一部である肩峰の痛みが続いている患者を対象に、関節鏡視下肩峰下除圧術を実施しても、手術を実施しない場合を上回る症状の緩和はみられなかったという発表でした。
この発表に伴い、色々な方面から関節鏡視下肩峰下除圧術はプラゼボ効果しかないとかって論評が出だしてますねん。
プラセボ効果ってのはご存知ですかね。
要は「病は気から」ってなもんで、詳しくはリンクをたどっていただければいいですが、偽の薬でも効果があると思いこむことにより、本当に改善しちゃうって効果の事です。
つまり「手術をした」って事実が、プラセボ効果となって「治った」と思いこませる作用しかないと酷評されてるわけです。
いやいや(^^;
偽薬を飲まされるだけならまだしも、関節鏡視下肩峰下除圧術といったら小さい創(1p)から内視鏡を入れて、関節包を縮めたり、慢性炎症を起こしている肩峰下滑液包を切除したりとそこそこの手術です。
入院も必要ですし、なによりしばらくは腕を動かせませんし、リハビリもかなり時間がかかります。
こんなもんに、治療効果がないなんて知ったら、施術された人はたまったもんじゃおまへんがな。
では、どんな研究発表だったかと言うと英オックスフォード大学の研究チームが、英国内の32施設で実施した実験でした。
試験では、理学療法やステロイド注射などの非外科的治療を受けても肩峰の痛みが3カ月以上続いており、回旋筋腱板の腱の接触が認められる患者313人(平均年齢53歳、女性が50%)を対象に
(1)関節鏡視下肩峰下除圧術群(以下、手術群)
(2)偽手術群
(3)経過観察のみの群
の3群にランダムで割り付けました。
偽手術群では関節鏡を用いて関節の内部を確認だけして、実際には手術は行ないませんでした。
そして、試験開始から6カ月後および12カ月後に、患者に肩の症状(痛みと機能)の程度を0〜48点(点数が高いほど症状が軽い)で評価してもらいました。
その結果、6カ月後および12カ月後のいずれの時点においても、経過観察群を含む全ての群で、肩の症状が改善していたそうです。
6カ月後の症状の評価スコア(平均)は手術群で32.7点、偽手術群では34.2点で、両群間に有意差はなかったと…。
てか、微妙に偽手術群の方が、スコア的には良いやんかいさ。
一方、経過観察群の評価スコアは29.4点で、手術群および偽手術群と比べると有意に低かったが、実際の症状に明らかな差はなかったといいますから、これはもう「気のせい」のレベルです。
研究チームは「関節鏡視下肩峰下除圧術は肩の痛みを訴える患者の症状を緩和し、有害事象や合併症のリスクは低いと信じられ、30年以上にわたって実施されてきたが、今回のわれわれの試験から、全く治療をしない場合と比べればわずかに効果がある可能性はあるが、偽の手術を上回る治療効果はないことが分かった」と説明しているそうなんです。
この試験結果に対し、ラドバウド大学医療センター(オランダ)などは「合併症のリスクが低くても得られるメリットがなければ高額な外科手術を実施すべきではない」とコメントしています。
つまり、この手術には効果がない!と言っちゃってるんですよね。
そうなのか…。
まぁ、この手術に限らず、医療の常識や情報は、日々更新されています。
問題は、今日のこの記事をどれだけの医療従事者が知ってるかって事ですよね。
この手術を選択するにあたり、患者がこんな事を知らないのは当たり前。
基本的に、医師の判断に委ねられています。
その医師なりが、こういった情報(この記事自体が必ずしも正解とは限りませんが…)を知ったうえで自分の経験値と照らし合わせ、この手術を選択してるのならまだしも…
こういう症状にはこの手術。
的な、「古い常識」をいつまでも更新せず持っていたとしたら、患者にとってはええ迷惑ですからねぇ…。
情報が正しいかどうかは、正直何とも言えません。
しかし、こういった情報を選択肢のひとつに入れてるかどうかは、大きな差になると思います。
ってことで、今日はちょっとシビアなお話をしましたが、わたくし院長も常に新しい情報は取り入れようと、日々頑張っておりますのことよ。
では、また〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院