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2018年01月05日 [からだのこと]

その名は「オステオカルシン」

お疲れ様です。院長です。

1月5日の金曜日となります。

まだ正月とも言える5日ですが、みなさんそろそろ気合を入れないと…

とか思ってたら、なんと世間では明日からまた、3連休やおまへんか。

そして当院も、日、月と連休となるわけです。

昨日から仕事初めの方も結構いらっしゃるでしょうけど、すぐ連休じゃねぇ…

気合い入れろって方が無理かもしれませんやね。

当院は、明日も午前診は行っておりますんで、まぁ普通に正月気分は抜けてきております。

2018年、平成30年ってまだ慣れないねぇ(笑)

1月はいつもこうですが、何度も間違えて記入しますな。

そしてこの元号と西暦の数字な。

今年は片方が30ってキリの良い数字ですし、間違えにくいですが、去年は2017だったか平成27だったか平成29だったか、2019だったかとか、分からなくなってたのは、わたしだけでしょうか…。

とか、まだ去年の事を引きずりながらのスタートですが、今日も元気にネタに突入しましょう。

今日も昨日に引き続き、骨に関する医療ネタでございます。

あ。

ここで、ちょっと医療系のうんちくなんぞぶっこんどくと、この「骨」ですが、医療従事者はだいたい「こつ」って読みます。

何でかって言うと、よく分かりませんが、何故かいわゆる「音読み」するって習慣がございます。

なので、よくある「頭蓋骨」なんてのも普通は「ずがいこつ」って読むんですが、我々は「とうがいこつ」と読んだりします。

まぁ、例えば上腕骨なら、「じょうわんほね」とは読まないわけで、なになに骨って場合、「こつ」と読むわけですから「骨」単体でも「こつ」で良いのかもしれませんが、普通は「ほね」だよねぇ…。

って感じで、今年も脱線してまいりますが、本題に入りましょう。

NHKスペシャルで全8回にわたって放送中のシリーズ『人体 神秘の巨大ネットワーク』ってご存知でしょうかね。

この番組は、これまであまり知られてこなかった「臓器や体組織の間での情報伝達」のメカニズムを明らかにしているとちょっと話題になってるそうです。

これまで医学界では、脳が指令塔となり、体の各部位に様々な指令を出して健康状態をコントロールしていると考えられてきました。

ですが、Nスペでは、各臓器や体組織も独自に「メッセージ物質」を分泌し、ほかの臓器などと直接やり取りをしている──という学説を取り上げてるんですね。.

で、明後日放送予定のシリーズ第3弾「“骨”が出す! 最高の若返り物質」って回では、骨が発する「メッセージ物質」(ホルモン等)が取り上げられるそうです。.

まぁ、明後日放送ですから、詳細は観てのお楽しみってもんですが、骨が分泌する「オステオカルシン」てのが近頃話題になってるんですよ。

この「オステオカルシン」てのが知られるきっかけとなったのは、コロンビア大学遺伝発達学のジェラルド・カーセンティ教授が2007年に発表した研究がきっかけです。

カーセンティ教授の研究は、それまで「動かずに体を支える硬い無機質なもの」だった骨に対する研究者の考え方を一変させる画期的なもので、いまやオステオカルシンは世界の医学界から注目されるホルモンとなったわけなんです。

では、このホルモンが、なぜ話題になってるかという事なんですが、どうも「糖尿病にきく」ホルモンだという事が分かってきた様なんです。

そもそもオステオカルシンは、骨全体の質量の約0.4%しか存在しないと言われていて、そのうち血液を介して様々な臓器に運ばれるのはさらにわずかな量とされています。

じゃ、いかにしてこいつが糖尿病に関連してくるかという事なんですが、オステオカルシンは血液を介し、膵臓と小腸に直接働きかけ、膵臓ではランゲルハンス島β細胞を増殖させ、血糖値を下げる働きのあるインスリンの分泌量を増加させます。

そして、小腸では、同じくインスリン分泌を促すホルモンであるインクレチンの分泌量を増やすんだそうです。

ですから、オステオカルシンの濃度が低い人は、糖尿病診断の指標として用いられている「ヘモグロビンA1c」が高いケースが多いってことも分かってるそうです。

へー。

何でも研究して見つけてくるんだねぇ…。

ま、簡単に言うと血糖値を下げる「インスリン」の分泌を上げる働きがあるわけですから、インスリンに問題のある糖尿病患者には、朗報と言えるでしょう。

そして、このオステオカルシンは、作用はこれだけではないんですね。

実は、脂肪細胞が出すアディポネクチンてヤツの分泌も促すそうなんです。

このアディポネクチンは、「長寿ホルモン」とも呼ばれていて、動脈硬化や脂質異常症を抑制する効果もあるんですよね。

それから、まだマウスでの研究段階ですが、オステオカルシンには認知症の予防効果も期待されているそうなんです。

カーセンティ教授の実験では、オステオカルシンを分泌しないよう遺伝子操作したマウスに、脳の神経細胞の働きの低下が認められたそうなんです。

で、その後そのマウスにオステオカルシンを注射したところ、記憶力や認知機能が回復されたんだって。

そんで、このオステカカルシン、神経だけではなく、筋肉への作用も確認されているという話です。

筋繊維を増やすたんぱく質の合成能力の向上にも効果があると見られていて、マウスにオステオカルシンを注射したところ、マウスの骨格筋量が増え、運動機能が回復したとの結果も出てるんだということです。.

これについては、どうもオステオカルシンには男性ホルモンのテストステロンを増やす働きがあるということなんで、こうなると筋肉バカな院長にも関係してくる話やないの(笑)

まぁ、ホルモンなんてものはバランスが大事ですから、多ければ多いで、過剰症ってことになりますから、出れば良いってもんでもないですが、これからの研究によっては色んな方面に役立つ物質である事は間違いないでしょう。

さらに詳しく知りたい方は、明後日のNHKスペシャルをご覧ください(笑)

こんな感じで、ここへきてまだ初めて発見されることがあるわけですよ。

人体の神秘とはよく言ったもので、まだまだ未知の部分ばかりです。

今年も、こういったマジメなネタばかり提供できればいいんですけどねぇ(笑)

多分、すぐにネタは尽きるし。

どうでも良い話も、それはそれで面白いよね(笑)

ではまた〜



gaikotu



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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