2017年10月12日 [からだのこと]
迷い走るって…。このネーミング(笑)
お疲れ様です。院長です。
10月12日の木曜日です。
実はですね…
本日10月12日は、当院の開院記念日となっておるんですね。
2015年の10月12日に開院てことで、3年目に突入したわけです。
まぁ、ここまで山あり谷ありって感じでやってきましたが、なんとかここまできましたねぇ…。
ってもまだまだ道半ばですんで、たいしたイベントもなく普通に仕事します(笑)
ってことで、今日のネタは、このブログの趣旨にふさわしい医療サイエンスなネタ…。
「15年間植物状態だった男性の意識を回復、定説覆す。」
15年?!
これは確かに定説を覆しております。
基本的に現在では、植物状態が1年以上続いた場合、症状は恒久的とみなされ、回復の見込みはないと考えられていました。
ですので、自動車事故後に15年間植物状態だった男性が、意識を取り戻したというニュースは衝撃が走ったわけです。
脳はそのように機能するはずがないって事なんですね。
この男性に何が起こったかという事がポイントなんですが、フランスの研究者が、ある装置を35歳の患者の胸部に埋め込み、迷走神経に電気を流し刺激しました。
迷走神経とは、頸部を通り腹部まで伸びる脳神経で、頭部や頸部,胸部,腹部(骨盤を除く)の内臓の知覚・運動・分泌に関係しているいわゆる脳神経ってやつです。
脳神経っても分かりにくいかもしれませんが、脳から直接出ている神経ってことで、まぁデカい神経とでも思ってもらえたらいいかと…
ちなみに、これ以外を脊髄神経なんてよびます。
で、この刺激療法を毎日1カ月間続けた結果、あらゆる望みが断ち切られていた男性は、驚くべき回復を見せたそうです。
どうなったかというと、植物状態にある男性は、自力での呼吸が可能になり、目を覚ましたりすることもあるってんですから驚きです。
ですが、まだ周囲の状況を認識できず、意思疎通もなく、外界からの刺激に反応する意識はないそうです。
フランスのリヨンにあるマルク・ジャンヌロー認知科学研究所所属で、今回の研究を率いたアンジェラ・シリグ氏は、「意識がこの世に存在しない状態」と説明しています。
人が外界からの刺激に反応しない状態は他にもあります。
そのひとつが昏睡状態で、この場合、患者の意識はなく覚醒もしていません。
昏睡状態からは、回復して完全に意識を取り戻すことは可能ですが、なかには意識を取り戻しても限定的であったり、植物状態になったりする場合も当然あります。
しかし、この男性の回復には目を見張るものがあったそうです。
専門的には、ごくわずかですが、確実に意識が認められる「最小意識状態」に移行したと判断されています。
1カ月にわたって迷走神経を刺激した後、男性は首を右から左へ動かすというような、簡単な指示に反応するまでになったそうです。
セラピストが本を朗読しているのを聞けば、以前よりもずっと長い時間目覚めていることができるようになり、また、脅威を察知して反応もするそうです。
突然目の前に顔を近づけた時に、目を大きく見開いたといいますから、少なくとも植物状態ではなくなっているわけです。
男性の回復は、脳の画像でも確認され、脳の領域間で情報のやり取りがより多くみられ、代謝活動も増加しているそうです。
これはもう、回復としかいいようがないんではないの?
ですが、ここからが人体の不思議とでもいいますか、全ての患者に当てはめた治療法とするには、まだまだ臨床的な試行錯誤が必要とのことです。
迷走神経刺激は、てんかん患者に一般的に施されている療法で、うつ病や神経障害の治療に使われることもあるそうですからまぁこうなる可能性はあったわけですが…。
基本的に、意識障害のメカニズムは完全に解明されているわけではありませんので、今後の研究に期待が集まるでしょう。
この男性の場合、現在の治療で、少なくとも改善されてるわけですから、このままうまくいくかもしれません。
こういう風に、とっかかりというか、キッカケがあるとそこから研究が飛躍的に進むという事はよくあることで、もうすぐこういった「神経障害」も完治する時代がくるかもしれません。
にしても、この男性の家族は今どんなに感動してるでしょうねぇ…。
15年間と簡単に言いますけど、家族からすれば気の遠くなる時間だったはず。
その間、幾度となく話しかけたでしょう。
ずっと何の反応も示さなかった人が、ここへきてまだまだとは言え、意識を取り戻しつつあると…。
こういった患者さんが、世界中でどれほどいるかは分かりませんが、その当事者より、周りで支えている人達には、本当に明るい話題だと言えるんじゃないですかね。
こちらの話も続報がはいればお伝えしますね。
ってことで、当院も15年目指してとりあえず今日を燃焼してきます。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
10月12日の木曜日です。
実はですね…
本日10月12日は、当院の開院記念日となっておるんですね。
2015年の10月12日に開院てことで、3年目に突入したわけです。
まぁ、ここまで山あり谷ありって感じでやってきましたが、なんとかここまできましたねぇ…。
ってもまだまだ道半ばですんで、たいしたイベントもなく普通に仕事します(笑)
ってことで、今日のネタは、このブログの趣旨にふさわしい医療サイエンスなネタ…。
「15年間植物状態だった男性の意識を回復、定説覆す。」
15年?!
これは確かに定説を覆しております。
基本的に現在では、植物状態が1年以上続いた場合、症状は恒久的とみなされ、回復の見込みはないと考えられていました。
ですので、自動車事故後に15年間植物状態だった男性が、意識を取り戻したというニュースは衝撃が走ったわけです。
脳はそのように機能するはずがないって事なんですね。
この男性に何が起こったかという事がポイントなんですが、フランスの研究者が、ある装置を35歳の患者の胸部に埋め込み、迷走神経に電気を流し刺激しました。
迷走神経とは、頸部を通り腹部まで伸びる脳神経で、頭部や頸部,胸部,腹部(骨盤を除く)の内臓の知覚・運動・分泌に関係しているいわゆる脳神経ってやつです。
脳神経っても分かりにくいかもしれませんが、脳から直接出ている神経ってことで、まぁデカい神経とでも思ってもらえたらいいかと…
ちなみに、これ以外を脊髄神経なんてよびます。
で、この刺激療法を毎日1カ月間続けた結果、あらゆる望みが断ち切られていた男性は、驚くべき回復を見せたそうです。
どうなったかというと、植物状態にある男性は、自力での呼吸が可能になり、目を覚ましたりすることもあるってんですから驚きです。
ですが、まだ周囲の状況を認識できず、意思疎通もなく、外界からの刺激に反応する意識はないそうです。
フランスのリヨンにあるマルク・ジャンヌロー認知科学研究所所属で、今回の研究を率いたアンジェラ・シリグ氏は、「意識がこの世に存在しない状態」と説明しています。
人が外界からの刺激に反応しない状態は他にもあります。
そのひとつが昏睡状態で、この場合、患者の意識はなく覚醒もしていません。
昏睡状態からは、回復して完全に意識を取り戻すことは可能ですが、なかには意識を取り戻しても限定的であったり、植物状態になったりする場合も当然あります。
しかし、この男性の回復には目を見張るものがあったそうです。
専門的には、ごくわずかですが、確実に意識が認められる「最小意識状態」に移行したと判断されています。
1カ月にわたって迷走神経を刺激した後、男性は首を右から左へ動かすというような、簡単な指示に反応するまでになったそうです。
セラピストが本を朗読しているのを聞けば、以前よりもずっと長い時間目覚めていることができるようになり、また、脅威を察知して反応もするそうです。
突然目の前に顔を近づけた時に、目を大きく見開いたといいますから、少なくとも植物状態ではなくなっているわけです。
男性の回復は、脳の画像でも確認され、脳の領域間で情報のやり取りがより多くみられ、代謝活動も増加しているそうです。
これはもう、回復としかいいようがないんではないの?
ですが、ここからが人体の不思議とでもいいますか、全ての患者に当てはめた治療法とするには、まだまだ臨床的な試行錯誤が必要とのことです。
迷走神経刺激は、てんかん患者に一般的に施されている療法で、うつ病や神経障害の治療に使われることもあるそうですからまぁこうなる可能性はあったわけですが…。
基本的に、意識障害のメカニズムは完全に解明されているわけではありませんので、今後の研究に期待が集まるでしょう。
この男性の場合、現在の治療で、少なくとも改善されてるわけですから、このままうまくいくかもしれません。
こういう風に、とっかかりというか、キッカケがあるとそこから研究が飛躍的に進むという事はよくあることで、もうすぐこういった「神経障害」も完治する時代がくるかもしれません。
にしても、この男性の家族は今どんなに感動してるでしょうねぇ…。
15年間と簡単に言いますけど、家族からすれば気の遠くなる時間だったはず。
その間、幾度となく話しかけたでしょう。
ずっと何の反応も示さなかった人が、ここへきてまだまだとは言え、意識を取り戻しつつあると…。
こういった患者さんが、世界中でどれほどいるかは分かりませんが、その当事者より、周りで支えている人達には、本当に明るい話題だと言えるんじゃないですかね。
こちらの話も続報がはいればお伝えしますね。
ってことで、当院も15年目指してとりあえず今日を燃焼してきます。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院