2017年08月28日 [動物のこと]
豪快な沙蚕(ゴカイ)。
お疲れ様です。院長です。
8月28日月曜日でございます。
8月も最後の月曜日、もう休みボケも取れましたか…
さすがに院長もそれなりシャキッとしてきた感はありますが、それでも月曜日は何だかねぇ…(笑)
この「サザエさん症候群」だけは、一生無くなることはないんやろなぁ〜
とか始まりましたが、もう夏休みも終わりですが、キッズ達は楽しい思い出作れたでしょうか?
先週、何回か自由研究にいいよなんてネタを書きましたが、今日もそれに近いお話…。
わたしはあまり得意ではないですが、釣り好きな方は結構な数いらっしゃいます。
この夏休みも釣りをしたなんて人はたくさんいると思います。
そんな釣りアイテム、「ゴカイ」ってやつをみなさんご存知でしょうか?
そう、釣り餌として使われるあのぬめぬめしたヤツ。
決して気持ちのいい容姿でも感触でもないあの「ゴカイ」くんに注目が集まってるそうなんです。
なんと、あの「ゴカイ」がヒトの代替血液に貢献する可能性があるってんですから、これはちょっと面白そうでしょ?
フランス西部ブルターニュ地方の海岸線にある養魚場「アクアストリーム」の生物学者グレゴリー・レイモン氏は「ゴカイのヘモグロビンはヒトのヘモグロビンの40倍以上の酸素を肺から各組織に運ぶことができる」「また、すべての血液型に適合できるという利点もある」と語っているそうです。
そもそも、医療の世界がゴカイに関心を持ったのは2003年のこと。
欧州で狂牛病が大流行し、世界中でHIV(ヒト免疫不全ウイルス)がまん延したことで血液の供給に影響が出始めた年のことだったそうです。
そこで、動物のヘモグロビンを代用できないかと考えた科学者たちは色々研究していくわけなんですよね。
ですが、ヒト以外のヘモグロビンを、ヒトに代用しようとした場合、問題点として、アレルギー反応を引き起こし、腎臓を損傷する恐れがあるということなんですよね。
そりゃ、アレルギー出るやろ(笑)
ヒト同士でも、血液型は当然のこと、同型でもアレルギー反応は出ることがあると言われてますから、そんなもん他の生物の血液を使おうって発想自体がぶっ飛んでるとわたしゃ思うよ(笑)
で、話を戻すと、ゴカイの場合、ヘモグロビンが血中に溶けて存在し、ヒトのように赤血球に含まれているわけではないと…
つまり、血液型が問題とならない上、その成分は、ヒトのヘモグロビンとほぼ同じってことなんですよね。
ま、仮にそうやとしても…
他の生物の血液ってとこから、よくぞ「ゴカイ」に着目したよね。
これが凄いと思います。
ゴカイやで?誤解のないように言うとくけど(笑)
目の付け所が普通じゃないわ。
で、またもや話を戻して、科学者たちの努力で大掛かりな研究が行われ、ゴカイの可能性が実証されました。
酸素を豊富に含んだゴカイの血液が人体に安全なことが証明されれば、敗血性ショックに対処でき、移植用臓器の保存にも役立つとのこと。
そしてついに、2015年には、この代用血液の臨床試験が始まりました。
そして2016年、ゴカイのヘモグロビンはフランス西部ブレストの病院でヒトの腎移植10例に使用されたってんですから驚きですわ。
現在フランス全土で60人の患者がこの臨床試験に参加しているとのこと…
で、このゴカイのヘモグロビンの秘密は、極限環境でも生き延びることができるゴカイの能力にあるといわれています。
なんと、ゴカイは体長が最大で、約25センチにまで成長し、体の側面にはえらが複数ついているそうです。
で、満潮時、海の底に沈んでいる間に多量の酸素を蓄え、干潮で水から出ても8時間以上も生き延びることができるんだそうです。
このゴカイのヘモグロビンの潜在力に研究者らは沸いているそうなんですが、その一方で人体に安全かつ有効と認めるには厳格な試験を経なければならないとも指摘しています。
そりゃそうやがな(笑)
しかし、レイモン氏は「ゴカイから抽出した細胞外ヘモグロビンの特性は、移植した皮膚の保護や骨再生の促進に役立つばかりか、万能血液の誕生につながる可能性もある」と述べているそうで、この構想が実現すれば、ゴカイの血液を使って移植用臓器を体外でより長い時間生かしておくことが可能になり、大勢の移植患者を救う可能性もあるわけです。
いつの日か凍結乾燥されたゴカイの血液が、通常の輸血用血液の重要な代替品となり、戦場や災害現場で役立つかもしれないという可能性のお話でした。
まぁねぇ…
ゴカイの姿に抵抗がないと言えば嘘になりますが、こういった研究から、新しい医療が生まれるんやなぁ〜とは思いますよね。
にしても、ゴカイて…。
釣り好きの人は、ゴカイを針につける前に、少し彼らの可能性について考えてやってみて下さい(笑)
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
8月28日月曜日でございます。
8月も最後の月曜日、もう休みボケも取れましたか…
さすがに院長もそれなりシャキッとしてきた感はありますが、それでも月曜日は何だかねぇ…(笑)
この「サザエさん症候群」だけは、一生無くなることはないんやろなぁ〜
とか始まりましたが、もう夏休みも終わりですが、キッズ達は楽しい思い出作れたでしょうか?
先週、何回か自由研究にいいよなんてネタを書きましたが、今日もそれに近いお話…。
わたしはあまり得意ではないですが、釣り好きな方は結構な数いらっしゃいます。
この夏休みも釣りをしたなんて人はたくさんいると思います。
そんな釣りアイテム、「ゴカイ」ってやつをみなさんご存知でしょうか?
そう、釣り餌として使われるあのぬめぬめしたヤツ。
決して気持ちのいい容姿でも感触でもないあの「ゴカイ」くんに注目が集まってるそうなんです。
なんと、あの「ゴカイ」がヒトの代替血液に貢献する可能性があるってんですから、これはちょっと面白そうでしょ?
フランス西部ブルターニュ地方の海岸線にある養魚場「アクアストリーム」の生物学者グレゴリー・レイモン氏は「ゴカイのヘモグロビンはヒトのヘモグロビンの40倍以上の酸素を肺から各組織に運ぶことができる」「また、すべての血液型に適合できるという利点もある」と語っているそうです。
そもそも、医療の世界がゴカイに関心を持ったのは2003年のこと。
欧州で狂牛病が大流行し、世界中でHIV(ヒト免疫不全ウイルス)がまん延したことで血液の供給に影響が出始めた年のことだったそうです。
そこで、動物のヘモグロビンを代用できないかと考えた科学者たちは色々研究していくわけなんですよね。
ですが、ヒト以外のヘモグロビンを、ヒトに代用しようとした場合、問題点として、アレルギー反応を引き起こし、腎臓を損傷する恐れがあるということなんですよね。
そりゃ、アレルギー出るやろ(笑)
ヒト同士でも、血液型は当然のこと、同型でもアレルギー反応は出ることがあると言われてますから、そんなもん他の生物の血液を使おうって発想自体がぶっ飛んでるとわたしゃ思うよ(笑)
で、話を戻すと、ゴカイの場合、ヘモグロビンが血中に溶けて存在し、ヒトのように赤血球に含まれているわけではないと…
つまり、血液型が問題とならない上、その成分は、ヒトのヘモグロビンとほぼ同じってことなんですよね。
ま、仮にそうやとしても…
他の生物の血液ってとこから、よくぞ「ゴカイ」に着目したよね。
これが凄いと思います。
ゴカイやで?誤解のないように言うとくけど(笑)
目の付け所が普通じゃないわ。
で、またもや話を戻して、科学者たちの努力で大掛かりな研究が行われ、ゴカイの可能性が実証されました。
酸素を豊富に含んだゴカイの血液が人体に安全なことが証明されれば、敗血性ショックに対処でき、移植用臓器の保存にも役立つとのこと。
そしてついに、2015年には、この代用血液の臨床試験が始まりました。
そして2016年、ゴカイのヘモグロビンはフランス西部ブレストの病院でヒトの腎移植10例に使用されたってんですから驚きですわ。
現在フランス全土で60人の患者がこの臨床試験に参加しているとのこと…
で、このゴカイのヘモグロビンの秘密は、極限環境でも生き延びることができるゴカイの能力にあるといわれています。
なんと、ゴカイは体長が最大で、約25センチにまで成長し、体の側面にはえらが複数ついているそうです。
で、満潮時、海の底に沈んでいる間に多量の酸素を蓄え、干潮で水から出ても8時間以上も生き延びることができるんだそうです。
このゴカイのヘモグロビンの潜在力に研究者らは沸いているそうなんですが、その一方で人体に安全かつ有効と認めるには厳格な試験を経なければならないとも指摘しています。
そりゃそうやがな(笑)
しかし、レイモン氏は「ゴカイから抽出した細胞外ヘモグロビンの特性は、移植した皮膚の保護や骨再生の促進に役立つばかりか、万能血液の誕生につながる可能性もある」と述べているそうで、この構想が実現すれば、ゴカイの血液を使って移植用臓器を体外でより長い時間生かしておくことが可能になり、大勢の移植患者を救う可能性もあるわけです。
いつの日か凍結乾燥されたゴカイの血液が、通常の輸血用血液の重要な代替品となり、戦場や災害現場で役立つかもしれないという可能性のお話でした。
まぁねぇ…
ゴカイの姿に抵抗がないと言えば嘘になりますが、こういった研究から、新しい医療が生まれるんやなぁ〜とは思いますよね。
にしても、ゴカイて…。
釣り好きの人は、ゴカイを針につける前に、少し彼らの可能性について考えてやってみて下さい(笑)
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院