2017年08月23日 [動物のこと]
冷凍マンモスの輪切り肉。
お疲れ様です。院長です。
8月23日水曜日でございます。
8月もあと1週間ほどとなりましたよ…。
名残惜しい夏の日よ。的な(笑)
さぁ、小学生は宿題のラストスパート必死でやってるかね?
そんな小学生たちに、今日も自由研究のネタを紹介しましょう。
昨日は「絶滅危惧種」についてグチグチ言うたりましたが、今日はすでに絶滅しちゃいましたがずっと人気のあるコイツ…。
きっこコイツの肉を輪切りで食ってみたいと思ったことのある40代以上の男性は、かなりいるはず…
そう。
こう書いただけで分かる人には分かる、そいつの名は「マンモス」
今は亡き園山俊二原作のアニメ「はじめ人間ギャートルズ」に登場し、一躍脚光を浴びた巨大動物のお話を少しばかししてみようかと…
ギャートルズはアニメですが、もちろん今からするお話は、真面目なやつね(笑)
なので、自由研究のテーマとしてももってこい。
がんばれ小学生(笑)
かつて地球に生息していた大型哺乳類「マンモス」
史上最大級の体格を誇ったマンモスはどうして絶滅してしまったのでしょうか?
今日は、はマンモスの生態と絶滅の理由、そしてなんと、順調に進んでいるクローン研究などをご紹介していきますね。
そもそも、マンモスは今から約400万〜1万年前の地球に生息していた大型の哺乳類です。
体を長い毛で覆われたゾウのような姿をしており、現在の陸上最大動物であるアフリカゾウを超える巨体を持つものから小さいものまで様々な種類のマンモスが存在していました。
人類と同じ時代を生きてきたこともあり、古生物に詳しくない人にも知られている人気のある絶滅動物です。日本でも北海道や近海で化石が見つかっていますから、日本にも生息してたんでしょうね。
そして、マンモスといえば、巨大なという形容詞が用いられますが実際はいかほどの大きさだったのでしょうか…
マンモスも、色々なマンモス種があったようなんですが、中国で発見された「松花江マンモス」という種類が最大のマンモスだといわれています。
この松花江マンモスの体長は牙を含めると9.1メートル、体高は5.1メートルにも達したという記録がありますんで、こりゃかなりどでかいねぇ…
骨盤の幅も2.5メートルあったらしく、横幅も大きな動物であったもようです。
ちなみにアフリカゾウの大きさが大体、6〜7m、体高3〜4m辺りですから、一回りか二回りは大きいって感じでしょうね。
そして重さに関しては、最大のマンモスである松花江マンモスの体重は20トンに達したと考えられています。
アフリカゾウで体重は10トンほどまでしか成長しないといわれていますから、アフリカゾウより二回りほど大きくて、倍の重さがあるって想像してみて下さい。
デカイやろ?(笑)
因みに京都市動物園にいるゾウは「アジアゾウ」って種類で、大体5〜6m、体高2〜3mですから、アフリカゾウより一回り小さいですね。
そして、マンモスが生息していた時代にはサーベルタイガーなどの強力な肉食獣も生息していましたが、これだけの巨体であれば健康な個体は狩りの対象にすらならなかったと考えられますね。
大きすぎてどうにもならんよね。
下手に襲いかかっても踏みつぶされる危険性がありますし、巨大な牙で一突きされたらイチコロやけんねぇ…。
おそらく人類と共存していた時代のマンモスだけ、人間と言う天敵がいたと思われます。まさにギャートルズな時代(笑)
そして、マンモスの一番大きな特徴は、長い牙もですけどこれはゾウにもあるし、それよりも長い体毛だと思われます。
マンモスはかなり長い体毛に覆われていたと考えられています。
この体毛によって厳しい寒さの中でも体温を一定に保つことができたのでしょうか。
寒冷地帯に生息していたため、その毛や皮膚などが冷凍された状態で見つかることも結構あるそうです。
冷凍マンモス…
この肉は食えるんじゃないの?とか(笑)
ちなみにマンモスでありながら長い体毛を持たないコロンビアマンモスという種も存在していたそうですから、まだまだ謎は深いですな。
で、このマンモスの歴史なんですが、最初のマンモスは今から500万年ほど前に誕生したと考えられています。
マンモスは現在のアジアゾウやインドゾウと共通の祖先から派生した動物ですが、現生のゾウの直接の祖先ではありません。
というのも、一時は大きな体と寒冷地帯への適応により繁栄を極めたマンモスたちですが、その全ては絶滅してしまってるんですよね。
ですからゾウの祖先じゃないわけやね。
では、そんなデカくて強いマンモスの絶滅の理由はってのはなんなんでしょう?
これは、今から約4万〜数千年前頃にかけて多くの大型哺乳類が絶滅してしまいました。参照
そして、マンモスもその例に漏れず同じく地球上から姿を消してしまったわけです。
マンモスの絶滅の直接の原因とされているのが、氷河期の終焉による植物の変化といわれています。
およそ1万年ほど前に氷河期が終わり、地球の平均気温は10度近く上昇しました。
これによりマンモスが食料としていた寒冷地帯の植物が激減したこと、またヒトがマンモスを狩猟するようになったこともマンモスの数を減らす原因になったようです。
マンモスの骨や皮で作られた住居の跡が発見されていることから、当時の人々にとってマンモスは食料にも家具にもなる絶好の獲物だったと考えられています。
その他にも発見されるマンモスの化石の多くから病気の痕跡が見受けられることから、種にとって致命的な伝染病が発生したのではないかともいわれています。
さて、次の議題として、1799年にシベリアの永久凍土で氷漬けのマンモスが見つかったことを皮切りに、冷凍されたマンモスが次々に発見されるようになりました。
冷凍状態にあるマンモスは体毛や肉だけでなく、内臓や血液までもが残されている状態で、これらの発見によりマンモスの研究は急激に進むことになります。
冷凍マンモスはその死因を解析することにより、生きていたときの状態やその暮らしぶりまでを詳しく知ることが出来るようになりました。
そして、ついに2007年にシベリアで、ほとんど無傷の冷凍マンモスが見つかりました。
このマンモス、「リューバ」という名前が付けられ、ちょっとした騒ぎになったの覚えてる方もいるかと思います。
リューバは生後1歳ほどの幼体で、胃の中からは母乳まで採取することができたといいますから、もう研究者からしたら狂喜乱舞な状態でしょう。
そうして氷漬けのマンモスから、DNAが採取されました。
そして、このDNAを使ってマンモスを現代に蘇らせる研究が着実に進行しているそうなんですよね(^^;
この研究は採取されたDNAから細胞の核を取り出し、現生のゾウの卵細胞と融合させるというものです。
これが成功すれば現生のゾウの母親からマンモスのクローンを誕生させることが可能になるわけです。
マンモスクローンの研究は現在ロシアと韓国の共同チームが取り組んでおり、プロジェクトは順調らしく、近い将来生きたマンモスを見ることができるようになるかも知れません。
映画ジュラシックパークの世界が現実となる日も近いわけですわ。
もちろん、クローン研究は賛否両論あります。
が、生きている古生物を見てみたいという意見が多数派なのも実際の話。
わたしもこういったクローン系の研究には、基本反対なのですが、実際蘇るとなると見たい衝動には駆られますよね。
でも、そのマンモス、蘇らせてどうすんだ?
誰かが責任もって飼うのか?
ジュラシックパークでも、結局、この安易な考えが大変な事になったのと同じで、研究するのは良いですが蘇らせるのはアカンのちゃうの?
と、これはわたしの個人的な意見ですがね…。
このブログをもし、小学生が読んでくれて、どう感じるか…。
古代生物を蘇らせようとしてることに、少しでも違和感を感じてくれたらいいなぁ〜とか勝手に思ってます(笑)
ま、ロシアと韓国の共同チームじゃ…
やりよるな(笑)
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
8月23日水曜日でございます。
8月もあと1週間ほどとなりましたよ…。
名残惜しい夏の日よ。的な(笑)
さぁ、小学生は宿題のラストスパート必死でやってるかね?
そんな小学生たちに、今日も自由研究のネタを紹介しましょう。
昨日は「絶滅危惧種」についてグチグチ言うたりましたが、今日はすでに絶滅しちゃいましたがずっと人気のあるコイツ…。
きっこコイツの肉を輪切りで食ってみたいと思ったことのある40代以上の男性は、かなりいるはず…
そう。
こう書いただけで分かる人には分かる、そいつの名は「マンモス」
今は亡き園山俊二原作のアニメ「はじめ人間ギャートルズ」に登場し、一躍脚光を浴びた巨大動物のお話を少しばかししてみようかと…
ギャートルズはアニメですが、もちろん今からするお話は、真面目なやつね(笑)
なので、自由研究のテーマとしてももってこい。
がんばれ小学生(笑)
かつて地球に生息していた大型哺乳類「マンモス」
史上最大級の体格を誇ったマンモスはどうして絶滅してしまったのでしょうか?
今日は、はマンモスの生態と絶滅の理由、そしてなんと、順調に進んでいるクローン研究などをご紹介していきますね。
そもそも、マンモスは今から約400万〜1万年前の地球に生息していた大型の哺乳類です。
体を長い毛で覆われたゾウのような姿をしており、現在の陸上最大動物であるアフリカゾウを超える巨体を持つものから小さいものまで様々な種類のマンモスが存在していました。
人類と同じ時代を生きてきたこともあり、古生物に詳しくない人にも知られている人気のある絶滅動物です。日本でも北海道や近海で化石が見つかっていますから、日本にも生息してたんでしょうね。
そして、マンモスといえば、巨大なという形容詞が用いられますが実際はいかほどの大きさだったのでしょうか…
マンモスも、色々なマンモス種があったようなんですが、中国で発見された「松花江マンモス」という種類が最大のマンモスだといわれています。
この松花江マンモスの体長は牙を含めると9.1メートル、体高は5.1メートルにも達したという記録がありますんで、こりゃかなりどでかいねぇ…
骨盤の幅も2.5メートルあったらしく、横幅も大きな動物であったもようです。
ちなみにアフリカゾウの大きさが大体、6〜7m、体高3〜4m辺りですから、一回りか二回りは大きいって感じでしょうね。
そして重さに関しては、最大のマンモスである松花江マンモスの体重は20トンに達したと考えられています。
アフリカゾウで体重は10トンほどまでしか成長しないといわれていますから、アフリカゾウより二回りほど大きくて、倍の重さがあるって想像してみて下さい。
デカイやろ?(笑)
因みに京都市動物園にいるゾウは「アジアゾウ」って種類で、大体5〜6m、体高2〜3mですから、アフリカゾウより一回り小さいですね。
そして、マンモスが生息していた時代にはサーベルタイガーなどの強力な肉食獣も生息していましたが、これだけの巨体であれば健康な個体は狩りの対象にすらならなかったと考えられますね。
大きすぎてどうにもならんよね。
下手に襲いかかっても踏みつぶされる危険性がありますし、巨大な牙で一突きされたらイチコロやけんねぇ…。
おそらく人類と共存していた時代のマンモスだけ、人間と言う天敵がいたと思われます。まさにギャートルズな時代(笑)
そして、マンモスの一番大きな特徴は、長い牙もですけどこれはゾウにもあるし、それよりも長い体毛だと思われます。
マンモスはかなり長い体毛に覆われていたと考えられています。
この体毛によって厳しい寒さの中でも体温を一定に保つことができたのでしょうか。
寒冷地帯に生息していたため、その毛や皮膚などが冷凍された状態で見つかることも結構あるそうです。
冷凍マンモス…
この肉は食えるんじゃないの?とか(笑)
ちなみにマンモスでありながら長い体毛を持たないコロンビアマンモスという種も存在していたそうですから、まだまだ謎は深いですな。
で、このマンモスの歴史なんですが、最初のマンモスは今から500万年ほど前に誕生したと考えられています。
マンモスは現在のアジアゾウやインドゾウと共通の祖先から派生した動物ですが、現生のゾウの直接の祖先ではありません。
というのも、一時は大きな体と寒冷地帯への適応により繁栄を極めたマンモスたちですが、その全ては絶滅してしまってるんですよね。
ですからゾウの祖先じゃないわけやね。
では、そんなデカくて強いマンモスの絶滅の理由はってのはなんなんでしょう?
これは、今から約4万〜数千年前頃にかけて多くの大型哺乳類が絶滅してしまいました。参照
そして、マンモスもその例に漏れず同じく地球上から姿を消してしまったわけです。
マンモスの絶滅の直接の原因とされているのが、氷河期の終焉による植物の変化といわれています。
およそ1万年ほど前に氷河期が終わり、地球の平均気温は10度近く上昇しました。
これによりマンモスが食料としていた寒冷地帯の植物が激減したこと、またヒトがマンモスを狩猟するようになったこともマンモスの数を減らす原因になったようです。
マンモスの骨や皮で作られた住居の跡が発見されていることから、当時の人々にとってマンモスは食料にも家具にもなる絶好の獲物だったと考えられています。
その他にも発見されるマンモスの化石の多くから病気の痕跡が見受けられることから、種にとって致命的な伝染病が発生したのではないかともいわれています。
さて、次の議題として、1799年にシベリアの永久凍土で氷漬けのマンモスが見つかったことを皮切りに、冷凍されたマンモスが次々に発見されるようになりました。
冷凍状態にあるマンモスは体毛や肉だけでなく、内臓や血液までもが残されている状態で、これらの発見によりマンモスの研究は急激に進むことになります。
冷凍マンモスはその死因を解析することにより、生きていたときの状態やその暮らしぶりまでを詳しく知ることが出来るようになりました。
そして、ついに2007年にシベリアで、ほとんど無傷の冷凍マンモスが見つかりました。
このマンモス、「リューバ」という名前が付けられ、ちょっとした騒ぎになったの覚えてる方もいるかと思います。
リューバは生後1歳ほどの幼体で、胃の中からは母乳まで採取することができたといいますから、もう研究者からしたら狂喜乱舞な状態でしょう。
そうして氷漬けのマンモスから、DNAが採取されました。
そして、このDNAを使ってマンモスを現代に蘇らせる研究が着実に進行しているそうなんですよね(^^;
この研究は採取されたDNAから細胞の核を取り出し、現生のゾウの卵細胞と融合させるというものです。
これが成功すれば現生のゾウの母親からマンモスのクローンを誕生させることが可能になるわけです。
マンモスクローンの研究は現在ロシアと韓国の共同チームが取り組んでおり、プロジェクトは順調らしく、近い将来生きたマンモスを見ることができるようになるかも知れません。
映画ジュラシックパークの世界が現実となる日も近いわけですわ。
もちろん、クローン研究は賛否両論あります。
が、生きている古生物を見てみたいという意見が多数派なのも実際の話。
わたしもこういったクローン系の研究には、基本反対なのですが、実際蘇るとなると見たい衝動には駆られますよね。
でも、そのマンモス、蘇らせてどうすんだ?
誰かが責任もって飼うのか?
ジュラシックパークでも、結局、この安易な考えが大変な事になったのと同じで、研究するのは良いですが蘇らせるのはアカンのちゃうの?
と、これはわたしの個人的な意見ですがね…。
このブログをもし、小学生が読んでくれて、どう感じるか…。
古代生物を蘇らせようとしてることに、少しでも違和感を感じてくれたらいいなぁ〜とか勝手に思ってます(笑)
ま、ロシアと韓国の共同チームじゃ…
やりよるな(笑)
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院