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2017年08月20日 [からだのこと]

(25)サンデーイルネス(仮)ヘルパンギーナについて

お疲れ様です。院長です。

8月20日の日曜日でございます。

8月も後10日程となりましたねぇ…

まだまだ暑いですし、夏なのは間違いないですが、少しずつ日差しに悪意はなくなってきてる気はします。

暑さもピークは超えたようです。でもまだまだこれからが暑いんですよね。

てことで、今週のイルネス辞典ですが、先週に引き続き、夏の疾患って事で最後は「ヘルパンギーナ」をご紹介して、夏の疾患シリーズは締めたいと思います。

先週のプール熱、先々週の手足口病と、今週のこいつ、ヘルパンギーナも基本的には小児の疾患です。


毎年夏をピークとして4歳以下の小児、とくに1〜2歳に流行することが多い夏かぜの代表疾患です。

高熱と口腔内の発疹(のどの奥に紅暈(こううん)で囲まれた小水疱が現れる)が特徴的です。

原因ウイルスは多種類ありますが、多くはコクサッキーAウイルス、とくに4、6、10型が多いといわれています。

そのほか、コクサッキーBウイルス、エコーウイルスなども、ヘルパンギーナを起こすことがあります。


症状の現れ方としては、2〜4日の潜伏期ののち、突然の高熱(39〜40℃)で発症します。

口蓋垂(こうがいすい)(のどちんこ)の上周辺に紅暈を伴った多数の小水疱が認められます。

水疱が破れて潰瘍を作ることもあり、幼小児では痛みのために水分摂取が不足し、高熱とも相まって脱水症状を起こすことがよくあります。

発熱に伴って熱性痙攣を合併することもありますが、一般的に数日の経過で回復し、予後は良好です。

まれに無菌性髄膜炎や心筋炎を合併することがあるので注意が必要です。

高熱と特徴的な口腔内の症状から、ほとんどが臨床的に診断されます。http://www.kousendo.jp/businessblog/682_2017-08-06_08-15-00.html

区別すべき病気として、手足口病、単純ヘルペスウイルスによる口内炎、アフタ性口内炎などがありますが、その他の症状なども考慮すれば、比較的診断は容易だとされています。


通常、対症療法だけで回復しますが、飲食ができなくなったり脱水症を併発した場合は、輸液(点滴)を必要とする場合があります。

合併症を併発した場合は、入院が必要となる場合がありますので油断は禁物です。

高熱が出て経口摂取が十分できなくなる場合も多いため、早めにかかりつけの小児科を受診してください。

流行時には、うがい、手洗いの励行、患者さんとの接触を避けることなどが予防につながります。

このウィルスは、ワクチンはありませんので、まぁ予防にも限界がありますが、基本的に風邪予防と同じくうがい手洗い敢行が効果的です。

また、罹患者の便は、1カ月近くウイルスを排泄している可能性があるため、排便あるいはおむつ交換後の手洗いも徹底して下さい。

学校、幼稚園、保育所などでは登校・登園停止の疾患にはなっていませんから、学校内で貰ってくることも多いため、学校帰りの児童へのうがい手洗いは必須です。


まぁ、このヘルパンギーナも手足口病も、基本的にはほっといても治る位の特殊な夏風邪と思って大丈夫なんですが、時期的に夏なので脱水と、特にヘルパンギーナの場合、喉に水泡ができますから、痛みで水分が取れなくなるのが危険です。

そろそろ夏も終りですから、流行は過ぎてるでしょうけど、そういう時に限ってどこからともなく子供が貰ってきたりしますので、まだまだ注意して下さい。


いかがでしたか?

ヘルパンギーナもまぁキチンと知ってればそこまで慌てる必要はありません。


まず正しい知識を持つこと。

これがイルネス辞典の願いです(笑)

では来週のサンデーイルネス(仮)をお楽しみに〜



heru



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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