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2024年02月21日 [からだのこと]

治癒速度

お疲れ様です。院長です。

2月21日の水曜日でございます。

今週は金曜日が天皇誕生日なんですよね。

この平日にポコンと祝日がくると、色々段取りがややこしいんですよねぇ。

ま、休みは嬉しいけどね。

ではネタにいきましょう。

今日は人体の不思議なお話しでもしてみようかと思います。

なんでも、人間の身体は、心理的な時間の認識が傷の治癒速度に影響を与えるんだとか…。

これもプラセボ効果の一種と言えるかもしれませんが、実際には同じ時間が経過していても、怪我人が長い時間が経過したと感じている方が、傷の治癒速度が上がるんだそうです。

これは主観的に感じる時間の長さが、傷の治り具合に大きく影響していることを意味しています。

つまり、感じている時間の長さによって、傷の治りが早くなったり、遅くなったりするらしいんです。

この摩訶不思議な研究結果は、心が抱く抽象的な考えが、肉体の健康に直接影響することを示しているという話しで、まさに「病は気から」を実証したことになるわけですね。

時間の感覚がその時その時で違うことなら誰でも体験していることでしょう。

楽しい時間はあっという間に過ぎますし、退屈な時間は永遠に続くかのように長く感じられます。

ですがその主観的な時間の長さが、傷の治り具合に影響するとはちょっと信じられませんよねぇ。

ですが、少なくとも今回のハーバード大学のチームによる研究では、そのような結果が出ているわけです。

今回の実験に参加したのは、「カッピング療法の効果と性格の関係を調べる研究」との名目で集められた人たちでした。

カッピング療法とは、コップのようなものを肌に密着させ、その部分を吸引してやる伝統医療です。

血行が促進され、老廃物が排出されるので体に良いとされていますが、科学的な根拠は薄く、副作用もあるために疑問視されていたりもします。

その効果が本当かどうかはさておき、これを行うと皮膚を吸引したことによるカップ痕が残ります。

今回の研究では、この痕の治り具合を観察したわけです。

参加者たちはカッピングを受けた後で、性格を知るためと称された実験を受けてもらいます。

この実験の時間は参加者全員同じで、28分間でした。

ですがタイマーの時間を操作することで時間を誤認するような仕掛けがされていました。

被験者によって、実際の時間・実時間の半分・実時間の2倍のいずれかの"主観的時間"を過ごすよう仕向けられました。

その結果は、冒頭で説明した通り。

参加者がより長い時間が経過したと感じていた場合、カップ痕の治りが早かったそうなんです。

反対に、短い時間しか経過していないと感じていた場合には、治りが遅かったと…。

この研究は、私たちの健康について知るには、心と体の「一体性」という概念を取り入れる必要があることを示す強力な事例だと考えられます。

これまで心が肉体的な健康におよぼす作用は、心が感情(ストレス、炎症、免疫機能など)や行動(健康的な行動につながる考え方など)に与える影響という観点から理解されることが多くありました。

ですが今回の研究は、もっと抽象的な概念(ここでは時間)も、肉体に直接影響することを示唆しているわけです。

研究チームは、この不可思議な現象の原因となるメカニズムやより広い意味合いを理解するために、さらなる研究を進めているところだそうです。

まぁ、治る時間に直結するなら、治りは早い方が良いに決まってますから、ケガなどがある場合、常に時間が早く経過したと思う方が良いですよね。

この時間の感覚、こちらの方にも研究の余地はありそうですけどね。

基本的には、楽しいことや嬉しいことは早く感じますし、仕事中など嫌な事は長く感じます。

ですが、この仕事中でも、早く感じる時と遅く感じる時があるわけで、どうすれば時間を早く感じられるかって事が分かれば、治療効果も上がるでしょうしね。

同じ時間の経過なわけですから、そりゃ有効利用できる方がいいですもんね。

ちなみに仕事中の場合、忙しいと早く感じますが、暇だと長く感じます。

この辺にもヒントはありそうですよね。

考えてみます(笑)

ではまた〜。










京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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