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2024年02月12日 [からだのこと]

ギガントピテクス

お疲れ様です。院長です。

2月12日の月曜日でございます。

今日は昨日の建国記念の日の振替休日と言う事でお休みでございます。

昨日は日曜日って事で、祝日感もなく忘れてましたけどね(笑)

建国記念の日。

例えば、アメリカとか独立記念日なんて、クリスマス以上に盛り上がるイベントらしいですが、日本では「建国」っつっても、誰も関心がない(笑)

これも不思議な国ですよね。

てことで、今日もネタにいきましょう。

みなさんは、「ギガントピテクス」ってのをご存知でしょうか。

今から約200万年〜30万年前、 体長約3m、体重が300kg以上にもなる地球史上最大の霊長類と言われてたのが「ギガントピテクス(Gigantopithecus blacki)」です。

2005年版の映画、キングコングは、ギガントピテクスから進化した大型類人猿という設定になっています。

中国南部など、主にアジアで化石が発掘されている「ギガントピテクス(Gigantopithecus blacki)」は、史上最大の霊長類でありヒト上科動物です。

もし現在も生きていたとすれば、ビッグフットやイエティのようなUMAを思わせたかもしれないですねぇ。

ゆえに、こうした未確認動物の正体だとする説もあるくらいです。

いずれにせよ、見る者を畏怖させただろうギガントピテクスは約30万年前に絶滅してしまっています。

そしてその理由は謎に包まれていたんですね。

というのもこの時代、他の霊長類はきちんと生き延びているからなんです。

なのに一番強大と考えられたギガントピテクスは生き残れなかったのはなぜなんでしょうか…。

その謎を解くために、中国科学院古脊椎動物古人類学研究所をはじめとする国際研究チームは、ギガントピテクスの化石が現れ始める200万年前と、絶滅した30万前の環境を再現してみることにしました。

手がかりとなったのは、中国南部、広西チワン族自治区にある洞窟22ヶ所で発見された化石と堆積物サンプルでした。

これはギガントピテクスが生息していた全地域を網羅する最大級のコレクションだそうです。

化石だけで、その生き物が絶滅した理由を特定することはできませんが、それでも姿を消した時期が正確にわかれば、当時の状況をより詳しく知ることができます。

そして今回の研究では、いくつかの年代測定法から示された157の放射年代に基づき、ギガントピテクスの絶滅は29万5000年〜21万5000年前だろうと推定されました。

また花粉の分析からは、ギガントピテクスの絶滅に先立ち、中国南部の森林が大きく変化していたらしいことが明らかになりました。

もともと彼らが暮らしていたのは、木々が鬱蒼としげり、水や果物がたっぷりあった森林です。

ところが70万〜60万年ほど前から季節の変化が大きくなり、森の様子が変わり始めたようなんです。

乾燥が進み、森が開けていく一方、火事が起こりやすい草原が広がっていきました。

ギガントピテクスの破滅を招いたのは、このような気候の変化であるようで、その証拠は彼らの歯に残されていました。

ギガントピテクスの歯を一番近い親戚である「チャイニーズオランウータン(Pongo weidenreichi)」と比べてみたところ、彼らが環境の変化にうまく対応できなかったらしい痕跡が見つかったそうなんです。

その歯からは、絶滅に近づくほど慢性的なストレスの形跡が色濃くなっていることがうかがえました。

どうやら森林が開けて乾燥するほどに、食事はより栄養価が低く、しかも単調になっていったようで、こうしてギガントピテクスはだんだんと数を減らし、生息範囲も狭まっていきました。

一方、オランウータンは、環境の変化に合わせて体格・行動・生息地を変えていきました。

当時起きた環境の変化は、ギガントピテクスとオランウータンの明暗を分けることになったわけです。

研究チームによれば、こうした類人猿の絶滅と生存の物語からは、学ぶべきことがたくさんあるといいます。

「6回目の大量絶滅が迫っている今、なぜ種が絶滅するのかを理解することが急務です」とオーストラリア、マッコーリー大学のキラ・ウェスタウェイ助教は語っています。

過去の絶滅の理由を知ることは、霊長類の回復力と、過去そして未来に待ち構えるほかの大型動物の運命を理解する、良い出発点となるわけですな。

にしても、3mもあるデカイ猿?がウロウロしていた世界って、スゴイですよね。

ではまた〜。








京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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