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2024年01月18日 [色々なこと]

金星の昼側

お疲れ様です。院長です。

1月18日の木曜日でございます。

やはり、この冬の後半ってつまらないよねぇ。

冬の前半は、クリスマスだの年末年始だの楽しいことが盛りだくさんですが、後半はもう寒いだけだもんねえ…。

春を待つだけとか、イベントちゃうしねぇ。

では今日もネタにいきましょう。

今日は天体ネタで、なんでも金星の昼側で大気に酸素が含まれていることがはじめて検出されたんだとか…。

金星の大気を研究していたドイツの天文学者によって、 金星の昼側の大気に含まれる「酸素」が観察されたそうなんです。

昼側とは、望遠鏡で覗いたときに光って見える部分で、ちなみに欠けて見えるところが夜側で、月の満ち欠けと同じ理屈です。

金星に「原子状酸素」があるだろうことは理論的にはすでに知られていましたが、それが夜側で検出されたことはあっても、昼側でも検出されたのは今回が初めてのことだそうなんです。

今回の発見は、金星大気の力学とその循環パターンを理解する新たなヒントであり、将来的な金星ミッションを成功させる大切な情報になるかもしれないとのことです。

金星は大きさや密度が地球によく似ていることから、「地球の姉妹」といわれる惑星です。

ですが2つの惑星にはまったく違うところがあります。

それは、地球には豊かな水があり、多種多様な生命が宿ります。

一方、金星は地獄のようなところで、大気はほとんどが二酸化炭素でできており、それによる温室効果のせいで平均気温は460度もあるんだとか…。

二酸化炭素の雲からは酸性雨が降り、大気全体がものすごい速さで金星の周りを回っています。

そのおかげで金星の雲の下では、時速約700kmもの突風が吹くことがあるそうです。

地球上で観測されたもっとも速い台風でも風速時速400kmくらいらしいですから、まぁ、金星の風の強烈さはかなりものんでしょう。

なぜ金星は地球とこれほどまでに違うのか、そのはっきりとした理由は分かっていません。

両者はもともとよく似ていたのに、どこかの時点で何かが違ってしまったのでしょうか?

それとも、誕生したときからまったく違う存在だったのでしょうか?

金星の大気を理解することで、その謎を解明するヒントが得られるかもしれず、そのための重要なピースが酸素なわけです。

ちなみに今回、金星の昼側で酸素が見つかったと言っても、それは私たちが普段呼吸しているものとはちょっと違い、観測されたのは正確には「原子状酸素」とよばれるものです。

私たちが吸っている酸素は、2つの酸素原子がくっついた「分子状酸素」すなわちO2です。

一方、原子状酸素は酸素原子1つだけの状態で存在しています。

ですから、ほかの原子とすぐに反応してくっついてしまうために、あまり長持ちしない特徴があります。

地球では、原子状酸素は空の高いところにあります。

太陽の光によってO2が分解されるからです(これを「光分解」といいます)。

同じようなことが、金星でも起きていると考えられているんですが、太陽の光が二酸化炭素の大気に当たると、光分解によってCO2が原子状酸素と一酸化炭素にわかれ、さらに一酸化炭素も光分解されます。

こうした原子が、太陽の光が当たらない夜側に流れていくと、再び結びついて二酸化炭素になり、そのプロセスで金星の夜側が光ると…。

実際、原子状酸素は金星の夜側では観測されているのですが、昼側ではまだ見つかっていませんでした。

そこで、ドイツ航空宇宙センター「DLR」の物理学者ハインツ=ヴィルヘルム・ヒューバース氏らは、DLRとNASAが運用する成層圏赤外線天文台「SOFIA」で、金星の昼側の酸素を探すことにしました。

SOFIAは飛行機に搭載され、地球の空から赤外線を観測する飛行天文台で、今回の観測では、3回のフライトによって、金星の昼・夜側とその境目(明暗境界線)の計17カ所のデータが集められました。

すると、17カ所すべてで原子状酸素が検出されたんです。

原子状酸素がもっとも濃かったのは、地表から100kmの高さで、このことは、金星の研究者にとっては大きな意味があるんだとか…。

金星の大気には、2つの大きな循環があります。

1つは高度70km以下のもの。その高さの大気は、金星の自転とは逆方向に流れています。

もう1つは、高度120km以上のもので、太陽側(太陽直下点)からその反対側(太陽対蹠点)へ向けた流れです。

つまり原子状酸素が一番濃いのは、この2つの大気循環パターンの間ということで、原子状酸素を利用すれば、金星の大気循環を調べる便利なツールになるかもしれません。

なぜ地球と金星は似ているようで大きく違うのか?

金星の大気を調べれば、その謎を解く重要な手がかりも手に入るかもしれません。

そしてそれは将来的な金星探査ミッションを成功させる大切な知見にもなるでしょう。

ではまた〜。









京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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