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2023年12月18日 [からだのこと]

頭痛遺伝子

お疲れ様です。院長です。

12月18日の月曜日でございます。

来週はもうクリスマスですから、ゴチャゴチャした雑務は今週中に終えたいねぇ…。

てことで、今日もネタにいきましょう。

頭痛持ちと言われる方は非常に多いんですが、なんでも片頭痛患者8万人を対象とした大規模調査で遺伝子の共通点を発見、画期的な治療法が見つかるかもしれないそうなんです。

8万人の片頭痛患者が対象となった大規模な研究によって、片頭痛を引き起こす遺伝的な共通点が発見されたそうなんですよ。

まぁ、8万人とはなかなかの数字ですし、この規模ならかなりエビデンス的にも使えるデータなんじゃないでしょうかね。

激しい頭痛を主症状とする片頭痛は、時に吐き気、光や音に対する過敏性や視覚障害やしびれなどの先行症状を伴うこともあると言われています。

片頭痛を引き起こす基本的な原因については、このところ大きな進歩が見られ、治療法も開発されているんですが、それであらゆるタイプの偏頭痛を治せるわけではなく、さらなる治療標的を見つける必要があるわけです。

アメリカの大手製薬会社アムジェンの子会社による今回の研究では、片頭痛に関連するとされる遺伝子変異が44も発見され、新しい治療法の開発につながると期待されています。

そもそも片頭痛は、慢性的な頭の痛みを引き起こすもっとも一般的な疾患で、女性の5人に1人、男性の16人に1人、子供の11人に1人が悩まされていると言われています。

まぁ、特に珍しくもない疾患ですがそれだけに罹患者は多いわけですな。

そして特徴的に、女性の方が罹患率が高く、その発生は3倍も多いと言われています。

一般的に片頭痛には主に次の2つのタイプがあると言われています。

1つ目は片頭痛持続型で、頭痛の前か最中に先行症状が出現します。

例えば、視覚障害(光がちらつく、閃輝暗点、視野が欠けるなど)や吐き気、手足のしびれなどの症状が起こるとされています。

で、もう1つは片頭痛非持続型で、こちらは先行症状が伴わない頭痛となってます。

最近では痛みに効く治療法や薬も開発されてはいるんですが、それであらゆる片頭痛を治せるわけではありません。

そこでアイスランドのdeCODE Genetics社(アムジェン社の子会社)を中心とする国際研究チームは、130万人以上(うち片頭痛患者は8万人)の膨大な遺伝子データを分析し、この辛い症状の遺伝的な原因を探っていました。

主な対象となったのは、片頭痛持続型(先行症状あり)の背後にある遺伝子の変異でした。

そして分析の結果、片頭痛に関係していると思われる44もの遺伝子変異が発見されたわけなんです。

そのうち12までが、これまで知られていないものだったということです。

とりわけ片頭痛と強く関係していると考えられるのが、次の3つの遺伝子で見つかった変異で、それらはそれぞれが異なるプロセスによって片頭痛を引き起こしている可能性があるそうなんです。

・PRRT2遺伝子

この遺伝子の変異は、前兆のある片頭痛やてんかんを引き起こしている可能性があると考えられています。

一方、前兆のない片頭痛とは無関係であることもわかったそうです。

・SCN11A遺伝子

この遺伝子では、その機能を失わせるような稀な変異が見られ、それが片頭痛の痛みに重要な役割を果たしているらしいことが明らかになりました。

ほかにも軽い片頭痛のリスクを高める変異も発見されています。

・KCNK5遺伝子

この遺伝子で発見された珍しい変異は、重い片頭痛と脳動脈瘤と関係しており、それらに強い予防効果があると考えられています。

このことは、この2つの症状に共通の原因があるか、初期の脳動脈瘤が片頭痛と誤診される可能性があることを示しているそうです。

deCODE Genetics社のカリ・ステファンソンCEOによると、片頭痛の予防効果がある変異を調べた研究で、これほど大規模なものはほかにはないそうです。

まぁ、頭痛持ちも世界中にいるでしょうし、かなりの数がいるってことは、それだけ多岐にわたり複雑な部分もあるんですよね。

わたくし院長、まったく頭痛しないタイプなんで、苦しみを分かち合うことはできませんが、この研究も今後に期待ですな。

ではまた〜。













京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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