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2016年07月26日 [色々なこと]

それを脳が決めちゃったらダメなんじゃないの?

お疲れ様です。院長です。

今日は7月26日火曜日です。

週のうち、一番元気でやる気があると噂の火曜日です(笑)

今日はあいにくの雨ですねぇ…

まぁ、夏とはいえ、雨も降らなきゃいけませんけど、雨はヤダねぇ…

頑張って気持ちだけでも上げてかないと、雨に低いテンションを引っ張られてしまいます(-_-;)


ってことで、今日はこの「頑張る」って部分に少しスポットをあてたお話… いってみよ。



かの発明王トーマス・エジソンは、「天才は1%のひらめきと99%の努力である」という名言を残しました。また、「努力に勝る天才なし」という諺もありますよね。

ですが実は、その「努力」を継続して行うことができることこそが「脳」の違いによるものなのだという事が、米テネシー州、ヴァンダービルト大学のマイケル・トレッドウェイが率いる研究チームが発表したそうですよぉ。



人には、どんなに退屈な単純作業であっても最後までやり遂げようとする意志の強い人と、途中であきらめてしまう人がいます。

人間の内側では常に、何かをやり遂げようとする「動機の維持」と、つまらないから逃れたいという「動機の放棄」がせめぎあっている状態なんだそうです。

そんな時、外からの刺激はとても新鮮に感じます。努力を続けるその決意も、一時の快楽を得る為に、脆くも崩れ落ちて行ってしまう人も多いわけです。



人間の頭の中で行われている「動機の維持と動機の放棄(努力と怠慢)」の綱引きのメカニズムを探るべく、研究チームはある実験を行いました。


被験者25人に、自分の利き手で7秒間に30回ボタンを押すという「簡単な課題」か、利き手でないほうの小指で21秒間に100回ボタンを押す「難しい課題」のどちらを選ぶか選択させました。まぁどっちにしろかなり退屈な作業ではありますが…

で、この実験のみそとして、「難しい課題」の報酬は「簡単な課題」よりは高いが確実に得られるとは限らないということも告げられました。


つまり、難しいから報酬は高いが、例えば成果が悪い(失敗するとか)場合、支払われない可能性もあると…


この状態で、被験者がボタンを押す間、研究チームは、PETスキャンを使って被験者の脳の変化をモニタリングをするわけです。

しかもこの実験で使われたPETスキャンは、大脳皮質全体のドーパミン・ニューロンの活性を追跡できるように修正をほどこしたものだそうで、それによって、ドーパミン作動性活性と、ひどく退屈な作業を続けようとする被験者の意志との間に、相関関係があるのかどうかを調べることができるってそれだけで凄そうな装置ですな。


で、実験の結果、ボタンを押すのを途中でやめてしまう人と、たとえ小指が痛くなってもボタンを押し続ける人の違いが明らかになりました。


まず、左線条体と前頭前皮質腹内側部におけるドーパミン作動性活性が高い被験者の方が、そうでない被験者よりも報酬を得るために努力する意欲が高いことがわかったそうです。


この違いは、報酬を得られる確率が低い場合に特に顕著に現われたそうで、実際に金銭が得られるチャンスはごくわずかでも、このタイプの被験者はどうにかモチベーションを保ち、単純作業を続けることができるんだそうです。

脳のこれらの領域は、「損得勘定」と結び付けられていて、努力がその犠牲に見合うかどうかを脳は常に自動的にかつ無意識に計算しており、努力に見合わないと自らが判断した場合、努力を維持させるのが難しくなっていくんですね。


いや、確かに損得勘定はしますけど、それを「脳」が常に行ってるとは思いませんでしたねぇ…


さらに、今回の研究では、島(とう)皮質のドーパミン活性と、努力しようとする意欲との間には、逆の相関関係が存在するという驚くべき結果も明らかになったそう。


左線条体と前頭前皮質腹内側部の活性化により脳内に囁かれる「がんばって!継続は力なのよ!」という天使の声を、島皮質の活性化が「ああつまんない。続けても意味なくね?それより他に楽しいことしようよ」という悪魔の声でかき消していくんです。



まさにサボロー現るやがな(-_-;)



島皮質のドーパミン作動性活性が高いほど、努力の苦しみはより顕著になり、そのせいで、われわれは努力をやめてしまうというわけです。



人にとって最も必要なタスクは、しばしば最も楽しくない事に重なります。さらに、成功を得るためには人は長い時間、努力し続けることを学ばなければならないし、実際努力は不可欠ですし、近道は存在せず才能に恵まれた者も、努力を続けなければならないもんです。



今回の研究結果により、「努力ができる人」というのは、「報酬が得られるかどうかわからない不確実な可能性」からも、ほんの少しだけど他の人より「快楽(左線条体と前頭前皮質腹内側部のドーパミン活性化)」を得ることができ、その一方で、自分の内なる「不満(島皮質のドーパミン活性化)」の声に鈍感でいられるという脳の働きをしているということが推測されます。



これって、つまりはどMってことやんね?



要するに「努力できる人」は、努力を続けることで得られるかもしれない(成功しないかもしれないしね)ほんの少しの可能性の方からも「快楽」を引き出せ(おそらくその行為自体が好きになっている)、なおかつ「悪魔の誘惑」の声に惑わされない脳の働きをしているということですね。

ようするに、多大な努力をそれほど苦労と思わずにできるってことで、もっと言えば、その努力を努力と思わずに出来てしまうって事ですかね。



「努力に勝る天才なし」って言いいますけど、天才はその「多大なる努力」を続ける能力にも恵まれているということになりますよね〜…



努力を続けられない言い訳なんて、口からスラスラとでてきちゃう凡人の場合には、内なる悪魔の囁きから逃れるのも苦労します。

でも、おそらくはこれが普通であって、上記の「天才」達の脳がすこし変わってると言わざるをえないでしょう。


なんて今日はこんなお話でしたが、要するに多大な努力の部分、ここに何が入るかって大事ですよね?


かのイチロー選手は、きっと毎日多大な努力をしています。知らんけど(笑)


でも、彼の「多大な努力」は、彼の「大好きな野球」なんですよ。知らんけど(笑)



つまり、なにに「多大な努力を傾けるか」


これは、仕事に限らず、生きていく上での快楽を得る、つまり満足を得るためのとても重要なファクターと言えるでしょう。



ぜひ、ご自分の「努力」を好きな何かから見つけ出し、快楽、満足を得られる人生を送りましょうぜ。


ってことで、私は今日もこの雨の中、ジムまで歩いて筋トレしてきます(笑)



ではまた〜




kagaku




京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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