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2023年10月02日 [からだのこと]

広田人の人工頭蓋変形

お疲れ様です。院長です。

10月2日の月曜日でございます。

さすがに朝晩は涼しくなりましたね。

早朝なんか、微妙に寒かったりしますから、まぁ秋が深まってきた感じですな。

まだ昼間は暑いんで寒暖差に気をつけましょうね。

てことで、今日もネタにいきましょう。

なんでも、弥生時代後期から種子島に住んでいた広田人は、意図的に幼児の頭蓋骨を変形させていたんだとか…。

意図的に力をくわえて頭蓋骨を変形させる「人工頭蓋変形」は、紀元前2000〜1000年頃の中央アジアや、紀元前2650年頃のチリなど、世界各地で古くから見られる奇妙な習慣です。

九州大学などの研究チームによる最新の分析によると、どうやら日本の一部でもこの人工頭蓋変形の習慣があったようなんです。

3世紀から7世紀(弥生時代から古墳時代)に鹿児島県種子島で暮らしていた「広田人」は、後頭部が真っ平らないわゆる”絶壁頭”だったことが知られているそうですが、どうやらこれは意図的な人工頭蓋変形の結果であることが、九州大学とアメリカ・モンタナ大学の共同研究で明らかとなったそうです。

では何でそんな事をする必要があったのでしょうか?

鹿児島県、種子島の南部には、3世紀(弥生時代後期)から7世紀頃(古墳時代)の墓地遺跡「広田遺跡」というものがあります。

ここで暮らしていた人々を「広田人」と呼ぶんだそうです。

彼らの遺跡は古墳時代のものですが、日本本土にある古墳とは違い、海岸の砂丘に作られているところが特徴的なんだそうです。

そこから発掘された150体以上の遺骨は、奄美・沖縄諸島でとれる貝殻から作られたバラエティ豊かな装飾品を身につけており、美しく身を飾る文化があったことがうかがわれます。

もう1つ広田人がユニークなのは、前歯(上顎側切歯)を抜いたり、後頭部を平らにしたりと、何やら人体改造を行なっていたらしいことです。

ですがこれまで、こうした絶壁頭が何か別の習慣による偶然の結果なのか、それとも意図的に変形させたものなのかはっきりしなかったわけです。

で、新しい研究では、最新の技術で頭蓋骨を分析し、やはり意図的に頭蓋変形した可能性が濃厚であることを明らかにしているわけです。

九州大学の瀬口典子准教授らは、広田人の頭蓋骨を2D・3Dスキャンし、その特徴を分析してみました。

このデータを同時代の弥生人や縄文人の頭蓋骨と比べてみたわけです。

こうした分析によると、広田人の頭蓋骨は、弥生人や縄文人のものとははっきり違っていることがわかったそうなんです。

またその平らな後頭部は、後頭骨の変形と、矢状縫合やラムダ縫合(頭のてっぺんにある頭蓋骨のつなぎ目)の陥没によるもので、意図的な人体改造の結果だろうことを示していたという事らしいです。

ちなみに、男女どちらの頭蓋骨も変形しており、この点で性別による差はなかったそうです。

ではなぜ人工頭蓋変形を行ったのか…。

それはいまだ謎なんだとか…。

頭蓋変形は一般に、まだ幼い子供の頭に板を押し当てるなどして、頭蓋骨に力を加えることで行われます。

広田人はなぜ頭蓋骨をこのように変形させたのか?

まだ完全には解明できていないそうなんですが、ひとつの仮説として、はっきり一族とわかるようにするためものものではないかと推測されています。

広田人はかなり遠くまで貝の交易を行っていたので、そうした習慣が役に立った可能性があるそうです。

この謎めいた人体改造の意味についてさらに探るため、研究チームは今後も広田遺跡の頭蓋骨を調査する予定とのことです。

まぁ、何かしらの意味はあるんでしょうけど、頭蓋骨を変形させるとか、かなりハードな作業ではないんでしょうか。

当然、失敗しちゃった的な事も起り得ますし、一体目的は何だったんでしょうか…。

世界中にこういった奇妙な風習は存在しますが、日本でとなるとやっぱ気になりますね。

謎が解けることはあるんでしょうか…。

こいつも今後の研究に期待しましょう。

ではまた〜。








京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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