2016年06月24日 [動物のこと]
Origin of a dog
お疲れ様です。院長です。
6月24日金曜日。
今週もここまで来ましたねぇ〜。
金曜はラストスパートってことで、何となく元気が回復するんですよねぇ…
朝からテンション上げてやってきます。
私は毎日、歩いて院まで来るんですが、その通る道がいわゆる犬の散歩コースなんですよね。
ですから、家から院までの間、たくさんのワンぞう達に会います。
通勤ですから、大体毎日同じくらいの時間にそこを通るわけで、毎日通ってると毎日顔を合わすワンぞうもいるわけです。
で、毎日会ってると、向こうも何となく分かってるみたいで、すれ違いざまにチラッと目を合わせて行ったりします。
この頭の良いワンぞう達なんですが、実は起源について謎が多く、色々語られてきてたんです。
これまで「犬の起源」というと、「中央アジア」、「ヨーロッパ」、「中国」など諸説ありまくってたんですが「どれが本当なんや?」とオックスフォード大学率いる国際チームの遺伝子研究班が、実は、2つの異なる古代オオカミから、各々勝手に犬になっていたことがわかったそうなんです。
勝手に犬になった?
しかも家畜化が起こったのは、ユーラシア大陸の東西両端で別々にの場所で、同時期に人間と暮らすようになっていたのであります。
では、その歴史を紐解いていきますと、まず犬が最初に現れたのは15,000年前の、農耕が始まる遥か以前のことで、犬は人間に飼われた最初の動物だといわれています。
もともとは古代オオカミだったというところは、遺伝子学的にも明らかだそうですか、そのオオカミを、人が飼って犬にしたのがヨーロッパが先かアジアが先かで、ずっと論争が続いていたわけです。
従来の研究では、犬が家畜化されたのは1か所の土地と考えられていたので、その時期と場所をめぐって議論が白熱していたんですね。
ところが「これぞ最初の犬」と思われる骨はアジアの遺跡からもヨーロッパの遺跡からもゴロゴロ出土されるわけですわ。
で、研究者達も、なんか変だな…と、心の底では薄々感じてはいたらしいのです。
つまり、アジア、ヨーロッパのどちらが起源でもおかしいやんと…
それもそのはずで、今回調べ分かった事は、犬の家畜化は少なくとも2回、2つの場所で別々に起こっていたらしいのです。
遺伝子情報を照合の結果、大陸の東西に生息した絶滅種のオオカミまで犬の起源を遡ることができたわけですが、この謎を解く鍵となったのが、アイルランドの新石器時代のニューグレンジ羨道墳てとこ(知らないっすよね(笑))から出土した4,800年前の中型犬の骨のDNAなんだって。
で、このDNAが完璧で…
このプロジェクトに関わってる教授曰く、「DNAの保存状態が最高に良く、稀に見る質で、先史時代のゲノム情報を得ることができた。過去から届いた絵葉書なんてもんじゃない。情報全部盛りの小包が速達で届いたようなものだった」
と、この教授はいまだに興奮冷めやらぬ様子だそうで…
教授のチームは、パリの国立自然史博物館研究員たちの協力を得て、3,000〜14,000年前の古代イヌ59匹の遺骨からミトコンドリアDNAを採取・分析し、ニューグレンジの犬の分も含めて、遺伝子シグネチャーを現代の犬2,500匹以上のゲノム情報(既存データ)と比較してみたそうなんです。
すごい数の解析やな…(^^ゞ
で、こうした調査の結果、話を整理すると…
犬の祖先のオオカミがアジアとヨーロッパの二手に分かれて、それぞれ人間になつき、そして絶滅した。
2ヶ所同時に家畜化が起こり(約6,400年前)、しかるのち東の犬はヨーロッパに移住する人間にくっついてヨーロッパに移住し、交配し、欧州の従来種を一部置き換えた…とまあ、こんな流れですかね。
ですから、現代のワンぞうは、東西交配種がほとんど。今の犬のDNAが容易に解読できないのはそのためだったんですよね…
しかも、グリーンランドの犬ぞりの犬やシベリアンハスキーのように、西ユーラシア大陸と東アジアの両方の系統を持っている犬も一部いる、と研究者たちは話しています。
こうなると、また話がややこしくなるんですが、最近のDNA解析技術の飛躍的な進歩により、色々な秘密が明らかになってきています。
さらに調査を進めると…
西と東に分かれる前に、すでにどこかで犬は起源していた…
なんてことになるかもしれませんしね。
犬は人間にとって一番の相棒と言えるかもしれません。
どんな起源であれ、これからも仲良くしていきたいですねぇ…
あ、ちなみに、私の通勤路には猫もたくさん出没します(=^・^=)
てことで、今日も頑張って仕事おえて、帰路に就きたいと思います。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
6月24日金曜日。
今週もここまで来ましたねぇ〜。
金曜はラストスパートってことで、何となく元気が回復するんですよねぇ…
朝からテンション上げてやってきます。
私は毎日、歩いて院まで来るんですが、その通る道がいわゆる犬の散歩コースなんですよね。
ですから、家から院までの間、たくさんのワンぞう達に会います。
通勤ですから、大体毎日同じくらいの時間にそこを通るわけで、毎日通ってると毎日顔を合わすワンぞうもいるわけです。
で、毎日会ってると、向こうも何となく分かってるみたいで、すれ違いざまにチラッと目を合わせて行ったりします。
この頭の良いワンぞう達なんですが、実は起源について謎が多く、色々語られてきてたんです。
これまで「犬の起源」というと、「中央アジア」、「ヨーロッパ」、「中国」など諸説ありまくってたんですが「どれが本当なんや?」とオックスフォード大学率いる国際チームの遺伝子研究班が、実は、2つの異なる古代オオカミから、各々勝手に犬になっていたことがわかったそうなんです。
勝手に犬になった?
しかも家畜化が起こったのは、ユーラシア大陸の東西両端で別々にの場所で、同時期に人間と暮らすようになっていたのであります。
では、その歴史を紐解いていきますと、まず犬が最初に現れたのは15,000年前の、農耕が始まる遥か以前のことで、犬は人間に飼われた最初の動物だといわれています。
もともとは古代オオカミだったというところは、遺伝子学的にも明らかだそうですか、そのオオカミを、人が飼って犬にしたのがヨーロッパが先かアジアが先かで、ずっと論争が続いていたわけです。
従来の研究では、犬が家畜化されたのは1か所の土地と考えられていたので、その時期と場所をめぐって議論が白熱していたんですね。
ところが「これぞ最初の犬」と思われる骨はアジアの遺跡からもヨーロッパの遺跡からもゴロゴロ出土されるわけですわ。
で、研究者達も、なんか変だな…と、心の底では薄々感じてはいたらしいのです。
つまり、アジア、ヨーロッパのどちらが起源でもおかしいやんと…
それもそのはずで、今回調べ分かった事は、犬の家畜化は少なくとも2回、2つの場所で別々に起こっていたらしいのです。
遺伝子情報を照合の結果、大陸の東西に生息した絶滅種のオオカミまで犬の起源を遡ることができたわけですが、この謎を解く鍵となったのが、アイルランドの新石器時代のニューグレンジ羨道墳てとこ(知らないっすよね(笑))から出土した4,800年前の中型犬の骨のDNAなんだって。
で、このDNAが完璧で…
このプロジェクトに関わってる教授曰く、「DNAの保存状態が最高に良く、稀に見る質で、先史時代のゲノム情報を得ることができた。過去から届いた絵葉書なんてもんじゃない。情報全部盛りの小包が速達で届いたようなものだった」
と、この教授はいまだに興奮冷めやらぬ様子だそうで…
教授のチームは、パリの国立自然史博物館研究員たちの協力を得て、3,000〜14,000年前の古代イヌ59匹の遺骨からミトコンドリアDNAを採取・分析し、ニューグレンジの犬の分も含めて、遺伝子シグネチャーを現代の犬2,500匹以上のゲノム情報(既存データ)と比較してみたそうなんです。
すごい数の解析やな…(^^ゞ
で、こうした調査の結果、話を整理すると…
犬の祖先のオオカミがアジアとヨーロッパの二手に分かれて、それぞれ人間になつき、そして絶滅した。
2ヶ所同時に家畜化が起こり(約6,400年前)、しかるのち東の犬はヨーロッパに移住する人間にくっついてヨーロッパに移住し、交配し、欧州の従来種を一部置き換えた…とまあ、こんな流れですかね。
ですから、現代のワンぞうは、東西交配種がほとんど。今の犬のDNAが容易に解読できないのはそのためだったんですよね…
しかも、グリーンランドの犬ぞりの犬やシベリアンハスキーのように、西ユーラシア大陸と東アジアの両方の系統を持っている犬も一部いる、と研究者たちは話しています。
こうなると、また話がややこしくなるんですが、最近のDNA解析技術の飛躍的な進歩により、色々な秘密が明らかになってきています。
さらに調査を進めると…
西と東に分かれる前に、すでにどこかで犬は起源していた…
なんてことになるかもしれませんしね。
犬は人間にとって一番の相棒と言えるかもしれません。
どんな起源であれ、これからも仲良くしていきたいですねぇ…
あ、ちなみに、私の通勤路には猫もたくさん出没します(=^・^=)
てことで、今日も頑張って仕事おえて、帰路に就きたいと思います。
ではまた〜
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院