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2023年01月03日 [からだのこと]

鼻暖房

お疲れ様です。院長です。

1月3日の火曜日でございます。

まだまだ正月ですよ〜。

今年は当院、6日からなんでもう少し休めます。

とは言っても、特にすることもないんですよねぇ〜(笑)

もう休みとなると飲んで寝ての繰り返し…。

特に今日はジムに行かない日ですから、ダラダラ過ごしたいと思います。

てことで、いつもの様にネタにいくんですが、今日はこんな寒い時期にピッタリなお話しー。

冬になると風邪やインフルエンザが流行るのはなぜなのか?

てなテーマでお送りしたいと思います。

めっきり寒くなって本格的に冬ですが、冬になると風邪やインフルエンザが流行ります。

もちろん新型コロナの第8波もジワジワきてますしね。

ですが、よく考えてみるとウイルスは季節を問わず、1年中いるのに、なぜ冬になると感染が増えるのでしょう。

ウイルスは低温で乾燥した状態を好むとか、寒いので室内で密な状態でいるからとか、様々な理由があげられていますが、新たな研究によると、冷たい空気そのものが、鼻の中の免疫力を低下させてしまうからだという説があるようです。

鼻は体内への主要な入り口です。

ですから、そこには門番がいます。

ウイルスや細菌がここから侵入すると、鼻の手前の部分がそれにいち早く気づきます。

すると鼻の内側の細胞は直ちに、「細胞外小胞(extracellular vesicle)」という自分自身の簡易コピーを無数に作り始めます。

細胞外小胞は細胞そのもののように分裂することはできません。

むしろ細胞のミニバージョンのようなもので、「おとり」として機能します。

ですから侵入したウイルスや細菌は細胞ではなく、細胞外小胞にくっついてしまうわけです。

まんまと侵入者をとらえた細胞外小胞は鼻の粘液(つまりは鼻水)によって排出されると…。

そこへ、さらに無数の細胞外小胞が群がってきます。

今回の研究では、攻撃を受けているとき、鼻は細胞外小胞の生産が160%増加することもわかっています。

ハーバード大学医学大学院のベンジャミン・ブレイア氏によれば、それは巣を蹴られて怒ったスズメバチが敵に群がるようなものであるそうです。

また細胞外小胞はおとりとして、兵士として、外敵を撃退するために2つの武装をしています。

1つは、たくさんの「受容体」を持っていることです。

元の細胞の最大で20倍の受容体があります。

それだけウイルスが付着しやすく、これがおとりとしての能力を高めているわけです。

もう1つは、「マイクロRNA」というウイルスの殺し屋が備わっていることです。

これは普通の細胞にも備わっているんですが、細胞外小胞のマイクロRNAは13倍もいるそうです。

細胞外小胞は、こうした武装によって、鼻に侵入してきた病原菌を撃退し、本物の細胞に感染することを防いでいるわけです。

ところが冬になると話が違ってくるわけです。

ブレイア氏らは冬に感染症が増える理由を探るため、被験者に15分間4.4度の寒さに耐えてもらい、鼻の温度を計測してみました。

その時、鼻の中の温度は12.7度下がるんだそうです。

そして、人体から採取した組織でこの状況を試してみたところ、寒さが小さな兵隊を弱体化させてしまうことがわかったそうなんです。

細胞外小胞は42%近く減少し、細胞外小胞の武器である受容体とマイクロRNAも、それぞれ70%と50%も減ってしまうんだとか…。

その結果、全体としては呼吸器系感染症を撃退する免疫力が半減してしまうわけなんです。

こうした事実を踏まえると、マスクのもう1つの効果が見えてきますよね。

「マスクはウイルスの吸入を防ぐだけでなく、鼻にセーターを着させるようなものです」とブレイア氏は説明しています。

鼻の中を暖かく保てば保つほど、免疫がうまく働きやすくなるわけです。

その点、マスクは鼻の防寒着としてうってつけなわけです。

ブレイア氏は、将来的には今回の知見をもとにした鼻腔外用薬が開発されるのではと予測しています。

たとえば、ウイルスが入ってきたと鼻を騙すことができれば、事前に小さな兵隊を配備して感染を防ぐことができるだろうと…。

鼻を暖めるとはなかなか斬新ですな。

でもこれ、科学的に証明されてるようですし、きっと効果はあると思います。

てことで、これからは寒くなったら、体だけでなく、鼻も温めてあげましょう。

ではまた〜。











京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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