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2022年11月18日 [からだのこと]

悪夢と音

お疲れ様です。院長です。

11月18日の金曜日でございます。

やはり11月もここまでくるともう寒いですな。

秋ってより、冬と言う方がピッタリきますな。

ま、本格的に寒くなるのはこれからですが、冬の始まりってのも寒く感じますなぁ。

てことで、今日もネタにいきましょう。

つい先日、悪夢をよく見る人は認知症を患いやすいってな話しをこのブログで書きましたが、今日はそんな人にもいい話ー。

なんでも、音で夢の内容を操作する治療法が出来たんだとか…。

スイスの研究チームが、睡眠中に音を鳴らすことで、悪夢障害の患者が悪夢でうなされる回数を大幅に減らすことに成功したそうです。

実験を続けていくうちに、悪夢は消え、楽しい夢をたくさん見られるようになった被験者も多いんだとか…。

今回の成果は、こうした「悪夢障害」の治療をよりいっそう効果的にしてくれるだけでなく、PTSD・気分障害・不眠症といった心や眠りの障害の治療にも応用できる可能性があるそうです。

まぁ、誰でも悪夢にうなされることくらいありますが、それが頻繁に繰り返し起きると「悪夢障害」となり、日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。

悪夢障害は睡眠障害の1つで、年齢や性別にかかわらず発生します。

成人の4%は日頃から悪夢にうなされているというデータもあるそうです。

眠りの浅い「レム睡眠」のとき、特に明け方に悪夢を見やすく、悪夢の内容を起きてからも覚えているのが特徴です。

主な原因はストレスと言われており、「悪夢がこわくて眠れない」「悪夢のせいで憂うつな日が続く」「日中の行動が悪夢に影響されおろそかになる」などの症状が出てしまいます。

現在、悪夢に一番効果的とされる治療法は、「イメージ・リハーサル療法」というもので、患者に悪夢を思い出してもらい、それから新しい幸せな結末を想像させます。

すると、そうした心のイメージが夢の世界に反映され、安らかに眠れるようになるんだとか…。

ですがイメージ・リハーサル療法は完璧ではありません。

3割の患者には効果がなく、効果があった人でも絶対に悪夢を見ないわけではないそうです。

そこでスイス、ジュネーブ大学の研究チームは、イメージ・リハーサル療法の効果をアップさせるために、「標的記憶再活性化法」という方法を活用できないか試してみることにしました。

人間は眠っているときでも、音やニオイを知覚します。

標的記憶再活性化法は、この睡眠中の知覚を利用したものなんですな。

まず患者が新しい記憶やスキルを覚えたら、それを特定の音声サインに結びつけさせます。

それから、その音を睡眠中に流します。

すると、目が覚めても、新しい記憶やスキルを忘れなくなるんだそうです。

今回の実験では、まず悪夢障害の患者全員(36人)にイメージ・リハーサル療法を受けてもらいます。

ですがそのうち半数は、標的記憶再活性化法によって、新しい夢を見たらその結末を音(ピアノの和音)と結びつけるよう訓練されました。

2週間の実験期間中、参加者は見た夢の日記をつけ、就寝中にはヘッドバンドを装着して脳波が測定されました。

また標的記憶再活性化法を受けたグループでは、レム睡眠になるとヘッドバンドから10秒ごとに例の音声が流されました。

この結果、どちらのグループも悪夢にうなされる回数は減ったそうです。

全員がイメージ・リハーサル療法を受けたのだから自然なことですが、標的記憶再活性化法はさら大きな治療効果があったそうです。

たとえば、実験から3ヵ月後に行われた検査では、標的記憶再活性化法を受けてないグループは週に平均1.5回悪夢にうなされていたのに対し、標的記憶再活性化法を受けたグループでは0.5回以下だったそうです。

それどころか、後者は楽しい夢まで多く見るようになっていたそうなんです。

楽しい夢が見れるってのはいいですなぁ。

まだ音で自在に夢をコントロールするとまではいかないようなんですが、最終的にはそれが目標のようです。

さらに、悪夢だけでなく、PTSD・気分障害・不眠症など、さまざまな症状の治療に役立てられる可能性もあるようですし、この研究も今後に期待大ですな。

ではまた〜。












京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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