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2022年05月26日 [からだのこと]

腸内細菌と脳

お疲れ様です。院長です。

5月26日の木曜日でございます。

5月も終盤、支払い週間に突入ですな。

5月は連休もあったりで、日数が少ないですし毎年苦労させられるんですよねぇ。

憂鬱な梅雨前に、さらに憂鬱な時期でございます。

では今日のネタですが、かねてより「腸」は第二の脳なんて表現されるほど、脳と帳には強い関連があるとされていたんですが、最新の研究では、腸内細菌と脳が直接対話している様子が観察されたんだとか…。

なんと、腸が指令を出していたんだそうですよ。

腸がねぇ…。

腸の中にいる腸内細菌が脳を操り、私たちの気分や行動にまで大きな影響を与えているんだそうです。

気分や行動まで腸に左右されるんじゃ、これはほっておくわけにはいきませんよねぇ。

非常に重要なこととなってきますよね。

腸内細菌の副産物は血液に乗って体内を巡り、免疫・代謝・脳機能といった宿主の生理的プロセスを調整しています。

フランス、パスツール研究所をはじめとするグループのマウスを使った実験によると、脳の「視床下部ニューロン」は、腸内細菌の活動の変化を直接感知し、それに応じて食欲や体温を調節していることを発見したそうなんです。

これは腸内細菌と脳の直接的な対話を実証したもので、糖尿病や肥満といった代謝障害の新たな治療法につながると期待されています。

腸は体の中で最大の細菌貯蔵庫でもあります。

これまでいくつもの研究によって、体と腸内細菌がお互いに作用しており、とりわけ脳と密接な関係にあることが明らかにされてきていました。

今回の研究では、「腸内細菌が脳のニューロンを操る方法」が探られています。

注目されたのは、ほとんどの免疫細胞に備わっている「NOD2様受容体(ヌクレオチド結合オリゴマー化ドメイン様受容体)」です。

この受容体は細菌の細胞壁を構成する「ムロペプチド」を感知することができます。

また、NOD2様受容体の情報を持つ遺伝子の変異が、クローン病などの消化器疾患、神経疾患、気分障害などと関係があることも知られています。

しかし、脳の神経活動と腸の細菌活動に直接的な関係があると証明するには、これまでのデータだけでは不十分でした。

今回の研究は、見事その証明に成功しているわけですな。

マウスの脳の観察でまず明らかになったのは、視床下部をはじめとする脳内各所のNOD2様受容体がニューロンによって発現していることです。

次に、こうしたニューロンの電気活動が、腸からやってきたムロペプチドに触れると抑制されることも確認されました。

「腸・血液・脳に含まれるムロペプチドは、細菌が増殖している指標とみなせます」と、パスツール研究所のイヴォ・G・ボネカ氏は説明しています。

それとは反対に、NOD2様受容体がないところでは、ムロペプチドによってニューロンの活動が抑制されることはありません。

すると、脳は食欲や体温を調節できなくなってしまうわけです。

マウスは体重が増え、糖尿病を発症しやすくなってしまうんですな。

この結果は、ニューロンが細菌のムロペプチドを直接感知するという驚くべき事実を実証しているわけです。

こうした機能は主に免疫細胞が担っているとされてきたものでした。

「腸内細菌の欠片が脳中枢に直接作用するとは大発見です。

体温・性欲・食欲・喉の乾きといった体の重要な機能は視床下部が管理していますが、それに匹敵する巧みさです」と、フランス国立研究センターのピエール=マリー・レド氏は話しています。

ニューロンはこうした細菌の活動(増殖と死)を感知して、食べ物が腸内の生態系に与える影響を把握しているようなんです。

「特定の食べ物を食べすぎれば、その刺激で特定の細菌や病原菌が偏って成長します。

すると腸内のバランスが崩れてしまいます」と、パスツール研究所のジェラール・エベル氏は話します。

ムロペプチドが視床下部ニューロンと代謝に与える影響は、それが脳内で果たしている機能について疑問を投げかけるとともに、NOD2様受容体の遺伝的変異と脳の病気との関係を解明するヒントになるでしょう。

これがきっかけで神経科学・免疫学・微生物学の3分野が連携すれば、糖尿病や肥満などの代謝疾患や脳疾患の新しい治療法が登場するかもしれません。

何とも奥深い、腸内細菌。

もともとかなり注目はされてきていましたたが、脳に指令するとはこれはもう、考えを見直す必要がありますね。

これらの発見で、今後さらに研究は進むでしょう。

代謝疾患は、ある意味現代病でもありますし、これからも増加するでしょうから、そう言う意味でもかなり意味のある研究になると思われますね。

今後の研究に期待ですな。

ではまた〜。










京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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