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2022年05月18日 [からだのこと]

リバースエイジング

お疲れ様です。院長です。

5月18日の水曜日でございます。

ボチボチ梅雨がどうのこうのって季節ですなぁ。

毎年のことですが、憂鬱な気分にさせられます。

ま、慣れれば身体の負担も減るんですが、やはり慣れるまでは身体も疲れ気味です。

しばらく頑張りましょう。

では、今日のネタは、我々中高年には、素晴らしい朗報となるかもしれません。

なんと、英国の研究者が、53歳女性の「皮膚細胞」を30年巻き戻し、23歳にまで若返らせることに成功したそうなんですよ。

イギリス、バブラハム研究所のグループは、皮膚細胞だけでなく、他の部位も若返らせることが可能だと考えているんだそうです。

最終的な目標は、糖尿病・心臓病・神経疾患といった老化にともなう病気の治療法を考案することなんだそうですが、皮膚細胞を30年巻き戻しってホントだったら凄すぎるでしょう。

今回の若返り法は、あのクローン技術から始まったそうなんです。

1990年代、ロスリン研究所では羊から採取した乳腺細胞を胚に変える方法が研究されていました。

やがて生まれてきたのが、哺乳類としては世界初のクローン「ドリー」羊です。

ですが、この研究の本来の目的は、羊のクローンを作ることではなく、人間の「胚性幹細胞(ES細胞)」を作ることでした。

これを筋肉・軟骨・神経細胞といった特定の組織に成長させれば、古くなったものと交換することだってできるに違いないと考えられていたわけです。

ドリーのクローン技術は、2006年に京都大学の山中伸弥教授が「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を開発したことで、よりシンプルなものになりました。

山中教授の方法では、成熟した細胞を50日間、化学物質に浸します。

すると遺伝子が変化して、成体細胞が幹細胞に変化するというものです。

クローン技術でもiPS細胞でも、作られた幹細胞を再び成長させて、必要な細胞にすれば、病気の治療にも使えるはずです。

ところが、これが思いのほか難しく、それから数十年がたった今も、幹細胞による治療は大きく限られているんです。

この研究を行った、バブラハム研究所のウォルフ・ライク教授ら研究チームは、53歳の女性から採取した皮膚細胞にiPS細胞技術を応用してみました。

ただし、本来、細胞を化学物質に50日間漬けるところを12日に短縮してみたそうなんです。

すると驚いたことに、細胞はiPS細胞になるかわりに、30歳も若返ったのだとか…。

見た目も、振る舞いも23歳の皮膚細胞そのものだったというから驚きです。

ただしライク教授は、この研究がまだごく初期段階にあることを強調しています。

医療として実用化されるまでには、克服せねばならない問題がいくつもあると…。

iPS細胞法が、がんのリスクを高める可能性もあるからです。

それでも、細胞の若返りが可能であると実証できたことは大きな前進で、ライク教授は、いずれはもっと安全な方法が見つかるだろうと確信しているそうです。

「長期的な目標は、いつまでも健康で生きられるよう、人間の健康寿命を延ばすことです」とライク教授は話しています。

ライク教授によれば、まず実現可能である最初の応用法として、高齢者の傷口の皮膚を若返らせ、治癒をスピードアップさせることが考えられるといいます。

今回の研究では、若返った皮膚細胞は素早く動けるようになることが確認されているそうです。

これだけでもスゴイ事ですよねぇ。

そして次のステップは、この若返り技術が、筋肉・肝臓・血液細胞といった他の組織にも有効かどうか確かめることだそうです。

バイオテクノロジー・生物化学研究評議会のメラニー・ウェルハム教授は、iPS細胞の医療への応用は長い間停滞していましたが、それが実現するのもそう遠いことではないと、語っているそうです。

同様のアプローチや新療法が、歳をとると働きが衰える免疫細胞を若返らせるなら、高齢者のワクチンの効果を高めたり、感染症への抵抗力を向上させたりできるかもしれませんからね。

そして何より気になるのは、この方法が発展した暁には、全身の若返りが可能になるのかどうかでしょう。

ライク教授によれば、若返りの霊薬は、まったく突飛な話ではないとのことです。

遺伝子改変マウスでこの技術を試したところ、実際に若返ったことを示すサインが確認されているそうで、ある研究では、膵臓が若返ったらしきことが観察されています。

一方、ロンドンのクリック研究所のロビン・ロヴェル=バッジ教授は、実用化までに克服すべきハードルは、たとえ最も単純な応用であってもかなり高いだろうと考えています。

また他の組織への応用や、全身の若返り薬も容易ではないだろうとのことですが、果たしてどうでしょう。

まぁ、まだまだ研究の余地はあるでしょうけど、夢はありますよねぇ。

この研究こそ、わたくし院長の生きてるうちに完成させて欲しいなぁ…。

切に願います(笑)

ではまた〜。











京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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