弘泉堂ブログ | 京都中のアスリートが通う、スポーツ障害なら「弘泉堂鍼灸接骨院」にお任せ下さい。痛くない骨格矯正、鍼灸治療も好評です。

弘泉堂鍼灸接骨院
その痛み…治せます!
ブログ
2020年01月12日 [からだのこと]

(150)サンデーイルネス(仮)発作性上室性頻拍について

お疲れ様です。院長です。

1月12日のサンデーイルネスでございますよ。

1月ももう2週目に突入で、気付けば12日とか…。

年末年始をかなり休んじゃったもんですから、今月ピンチだわ(笑)普通に…

ま、これが自営業の悲しさですなぁ…。

休めば休むだけ、身入りも減りますし全て自己責任(笑)

ま、その分気楽っちゃ気楽なんですけどね。

この気楽さが身体には良いんだと思うんですよね。

ストレスって観点で言えば、かなり少なくて済むと思われますしね。

ってなことから、今日も元気にいってみましょう。

では、本日のイルネス辞典は「発作性上室性頻拍」について解説していきたいと思います。

まずこれは、どんな病気かと言いますと、突然脈拍が速くなり、しばらく続いたあとに突然止まる頻拍で、心房(しんぼう)あるいは房室(ぼうしつ)接合部と呼ばれる心室以外の組織が頻拍に関わっているものそうよびます。

突然現れて突然止まる頻拍は、一般にリエントリ−によって起こります。

では、このリエントリーって何かって事ですが、専門的になり過ぎると読んでて面白くないので、ザックリイメージで言うと、心臓には4つの部屋があるんです。

で、このうちのひとつ、洞房結節ってとこで、発生した刺激が、基本的に同じリズムで他の心臓の部屋にも伝わっていきます。

これが、正常な心臓ですが、リエントリーとは、この正常な動きとは別にどこかの部屋で別の異常な刺激が発生して、そこを異常な興奮がくり返し旋回する現象です。

結果、不整脈が起こるわけですね。

発作性上室性頻拍には、WPW症候群の房室回帰性頻拍、房室結節リエントリー性頻拍、心房内リエントリー性頻拍、洞結節(どうけつせつ)リエントリー性頻拍の4種類が含まれます。

回路としては相対的にゆっくりと興奮が伝わる遅い伝導路と、相対的に速く興奮が伝わる速い伝導路とがあり、両端で両方の伝導路が合わさっています。

この状態で一般には伝導の速い伝導路は不応期が長く、伝導の遅い伝導路は不応期が短いのです。

つまり、2つの伝導路があり、一方は伝導速度が速く不応期は長く、他方は伝導速度が遅いが不応期は短いという条件が成立する時にリエントリーが生じます。

いずれの発作性頻拍も、体位の変換に伴って起こることが多いようです。

若年者では運動中に発作が起こることや、逆に睡眠中に生じることもあるようです。

では、症状の現れ方なんですが、発作性上室性頻拍の症状は、突然生じてしばらく続き、突然止まる動悸や胸部違和感として自覚されます。

頻拍が生じていない時はまったく正常なので、健康診断でも発作時以外は異常を指摘されることがないので見つかりにくいです。

頻拍が長時間続くと、心機能が低下してうっ血性心不全の状態になることがあります。

診断には、発作時の心電図所見が非常に役立ちます。発作時の心電図が規則正しい頻拍を示し、QRS波の幅が正常であれば、発作性上室性頻拍と診断できます。

QRS波とQRS波の間に、P波が常に認められれば診断は確実になります。

確定診断には、心臓の電気生理学的検査が必要です。

治療の方法としましては、薬物療法と非薬物療法があり、薬物療法では房室結節伝導を抑える薬物としては、カルシウムチャネル遮断薬、β(ベータ)遮断薬、ジギタリス、ATP製剤などがあります。

非薬物療法としては、直流通電による電気ショックや高周波カテーテル・アブレーション(コラム)があります。

頻拍が関わる組織を焼灼(しょうしゃく)して頻拍を根治させる治療法で、治療成績がよいので薬物療法に取って代わられようとしています。

頻拍を根治させるので予防的治療法になります。

発作性上室性頻拍があっても症状がほとんどなかったり、短時間で止まるようなら治療の必要はありません。

ただし、頻拍を繰り返すようなら生活の質(QOL)を損なうので治療が必要です。

症状がなくても、頻拍が長期間続くと心不全(しんふぜん)を引き起こすことがあるので注意が必要です。

とりあえず、急に始まる動悸を自覚したら、内科・循環器科のある病院、とくに不整脈に詳しい医師のいる病院を受診してみましょう。

頻拍は運動も含めた体位の変換に伴って、あるいは睡眠中に生じることが多いようです。

日常生活での予防は、落ちた物を手を伸ばして拾わないようにする、発作が多い時には運動しない、といったことしかありません。

患者さんによって対処の方法は違いますが、もしも頻拍が起こったら、息ごらえをする、水を飲む、片方の頸部(けいぶ)の動脈を触れるところを抑えながらマッサージする、しばらく横になって休むなどを試してください。

このような動作は房室結節の伝導を抑制するので、発作性頻拍を停止させる可能性が高いといわれていますから…

いかがでしたか。

では、来週のイルネス辞典をお楽しみに〜。



020111



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


  • Facebook
  • Twitter
  • はてなブックマーク

PageTop