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2019年11月26日 [からだのこと]

スコポフォビア

お疲れ様です。院長です。

11月26日の火曜日でございます。

さぁ、11月も今週いっぱいとなりましたねぇ〜。

ダンダン12月が近付いてきて、もう街ではクリスマスムードが漂ってるではないですか。

紅葉もボチボチ終りですし、さぁ冬がきますね。

ですが、ここからお正月までの「冬前半」は非常にバタバタしますが、その分楽しげなイベントが盛りだくさん。

寒さも、まだマシですしね。

これからしばらくは、忘年会があったりクリスマスがあったり、色々付き合いの多い時期です。

わたくし院長は、非常に楽しげなシーズンなんですが、こういっ人が集まる場所が苦手な人ってのも一定数おられます。

今日は、そんな中でも、人の視線が怖いという「スコポフォビア」ってのをご紹介したいと思います。

これは、一種の「恐怖症」で、人に見られるのが怖くてたまらなく、自分の写真を撮られるのも嫌なほど、極端に視線を恐れる症状です。

日本人の場合、文化的な背景から他人の視線が恥ずかしいという人は意外と多いです。

ま、これは民族的な「奥ゆかしさ」も手伝っての事ですが、ここで定義されている「スコポフォビア」は過剰なまでに恐怖を感じ取ってしまい、身体と精神の健康に影響を及ぼす可能性を伴う不安障害のことです。

学校の授業で発表するのが大嫌いだったという人は比較的多いかもしれません。

ですが、嫌いでもなんとかこなせたのならこれはただの苦手意識です。

人に見られることが恐ろしい、人からの視線に耐えられない。そんな人は自分の写真を撮るのだって嫌だし、自分の写真をSNSのプロフィール欄にアップするなんて狂気の沙汰となるんだそうです。

「スコポフォビア」の人は、他人から見られると極端なまでの不安を覚え、呼吸が速くなったり、心拍が上がったりするといった症状があらわれます。

気分が悪くなる人もいれば、だらだらと汗をかく人もいたりと、症状は人によって千差万別で、中にはこうした症状がちっともあらわれない人もいるんだそうです。

このスコポフォビアはほとんどの恐怖症と同じく、いくつかの要因によって引き起こされます。

つまり、要因は1つだけとは限らないわけです。

それらをきちんと把握しない限り、視線に恐怖を感じている人がどのような苦しみを経験をしているのかを理解することは到底できませんし、憶測だけで勝手な判断をしてもいけません。

では、ここでスコポフォビアを発症するいくつかの要因についてみてみましょう。

1. 遺伝子と観察

これが一番の原因というわけでもないですが、両親からどのような遺伝子を受け継いだのかは、ひとつの要因です。

また、誰かがスコポフォビアを発症しているところを見ているうちに、自分も視線が怖くなってくるということもあるんだそうです。

2. 社会不安障害
 
スコポフォビアはほかの恐怖症とは違って、恐怖に基づく社会不安障害の側面が強いと言われています。

そして、ほとんどのケースでは子供の頃に味わったトラウマによって発症するそうです。

また、いじめや虐待が原因で徐々に恐怖が芽生えるということもあり、このケースでは健全な自尊心が損なわれてしまうせいで、他人の視線を避けたり、写真を恥ずかしがったりするようになるんだそうです。

3. 障害や病気
 
トゥレット障害(チックという一群の神経精神疾患のうち、音声や行動の症状を主体とし慢性の経過をたどるものを指す。)やてんかんといった病気も原因になるらしいです。

どちらの症状も発作が起きると否が応にも人目を引く。そうした人は望まぬ視線にさらされることになり、そのせいでやがて恐怖を感じるようになるということらしいです。

4. 積み重なった恐怖

普段は社交的な人であってもスコポフォビアが顔を覗かせる場合があります。

それは舞台に立ったり、人前で発表したりすることへの自然な恐怖心のせいで発達すると言われています。

悪い身体イメージを抱く人やパーソナリティ障害の人に発生することもあるそうです。

とまぁ、原因を挙げていきましたが、これだけ多岐にわたると何が原因なのか特定し辛いですよね。

原因がたくさんあるという事は、当然ながらスコポフォビアの人はたくさんいるわけです。

ですが一番大切なのは、それにどのように対処するのかということです。

スコポフォビアを克服する方法のほとんどは専門家の助けが必要になります。

もし自分だけでどうにかしようと思ったら、とにかく視線になれることです。
 
たとえば、誰かに自分を見つめるように頼んで、それにどのくらい耐えらえるか時間を測ってみます。

そして次にやるときは前回より少しだけ長く視線に耐えてみると…。

いつかはもう大丈夫と言えるようになるかもしれません。

もちろん、簡単なことではありませんが、そもそも簡単に克服できる恐怖症なんて滅多にありません。

ですが、こうしたやり方がうまくいかなければ、やはり専門家の助けを求めるべきです。

認知行動療法、反応妨害療法、集団療法、催眠療法、あるいは薬の服用等、あなたに合う治療法がきっとあるはずです。

もちろん、専門家の手など借りたくないと思うのも分かりますが、スコポフォビアのせいでパニック発作やひどくネガティブな考えにとらわれてしまうというのであれば、考えてみる価値はあるかもしれません。

そもそも「恐怖症」というもの苦手意識の延長ですから、誰にでも必ず存在します。

それが高所であったり、閉所であったり、小さな丸の集まりだったりとそれは人それぞれです。

で、「怖い」と思うのも特に問題があるわけでないんですよね。

ただ、一定レベルを超えてしまうと、自分ではコントロールできなくなり、日常生活にまで支障をきたすようになってしまいます。

もし自分自身や大切な人たちにそんな兆候が見られるようなら、できるだけ早く対処するのが近道です。

まず、こういった疾患があることを知ることが大事ですから、ぜひ覚えておいて下さいね。

ではまた〜。


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京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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