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2019年08月22日 [色々なこと]

人間は「幸せ」に満足するようにできてない。らしい。

お疲れ様です。院長です。

8月22日の木曜日でございます。

8月も残り9日程ですが、まだまだ夏の顔の方が強いですな。

9月に入ると、少しは秋っぽくなるのかどうか、今のところまだ無理そうですぜ。

すごい暑い日があると、少し気温が下がるだけで「過ごしやすい」って感じますよね。

逆に寒い日がくると、暖かくならないかなと人は必ず考えます。

今日は、そんな人間の感情についてのお話でもいってみたい思います。

人間は幸せに満足するようには設計されていない。

必ず悩むようにできている。

そんなお話です。

そもそも「幸せ」って定義自体が人によって違い過ぎます。

「幸せ」の形は様々で、他の人から見れば幸せそうにみえる人でも、実は深い悩みをかかえていたりなんかする事もあるでしょう。

でも、誰もが幸せになりたいというのは共通の想いでしょう。

それ故に、「幸せ」に関するビジネスは世界中で大人気となっており、アメリカでは年間約1兆2000億円ほどの市場があるといいます。

皮肉にもこれにより「幸せ」を特別視されてしまい、現実はそうやすやすとは幸せをもたらしてはくれないというイメージを作り出しているわけです。

では実際にはどうなんでしょう。

果たして人間は幸せに満足するようには設計されていないようで、満足した状態は自然によって抑制されるようにできているそうなんです。

なぜなら、潜在的な脅威に対する警戒心を低下させてしまうからだと考えられています。

まぁ、確かに何もかも満たされてしまうと警戒することも忘れてしまうでしょうね。

これは、ヒトなら誰でも感じる事だと思うんですが、満足することがおそらくないんだと思います。

それは生活の水準であっても、もっと上、もっと上と上を見たらキリがありません。

かといって、現状で満足だと思った場合でも、では果たしてその水準を死ぬまで維持できるのか不安になります。

こう書くと、常に向上心を奮い立たせ、飽くなき上を目指す的な風にも捉えられますが、必ずしも上を目指してるわけでもなく、形ない幸せを追いかけてるわけですね。

実際、脳の領域や回路は、それぞれ神経学的・知的機能と関連していますが、「幸せ」については単なる概念であって、神経学的な基礎がないというのが現実です。

この分野の専門家は、そもそも進化の過程で生存や生殖で不利になりうる「うつ病」がなくならなかった理由について、勝ち目のない危険かつ絶望的な状況から手を引かせることで、逆境に適応させる役割があるからだと述べていたりまします。

また気の滅入ることをくどくど考えるのも、困難な時期に問題を解決する機能としての役割があると考えられるということなんですな。

まぁ、人間の脳、神経の細かい働きはまだ解明されていない事が非常に多いです。

それは、感情の部分にも言える事ですが、基本的に人間は「幸せ」を求めるより、「生存」を基本に作られています。

つまり、幸せと感じてしまう事により、警戒心が下がることを懸念して幸せと感じないように作られてるとも取れるわけですな。

その方が、「生存」には役立ちますし「生存」することがヒトとして一番の目的とも考えられる生殖に有利に働くからですな。

こんな考えもあります。

困難であればあるほど、ヒトはそこから学び、闘い強くなります。

それが苦難であろうと、苦行であろうと、その方が生殖後には有利に働く可能性が高いという考えです。

幸せだなぁ〜ってボーっとして生きてる遺伝子より、困難を乗り切るため、あらゆる努力をしている遺伝子の方がいい遺伝子の可能性があるため、ヒトはあえて困難な方へ進むように作られてるってな考えです。

ヒトとはいえ、そもそもは野生動物なわけですから、そこにこういった種への配慮が第一義として備わっていても不思議はないですよね。

人間は「幸せ」に満足するようにできていない…。

そう考えると、なんだか少し気が楽になる気がするねぇ(笑)

今日は思いのほか、哲学的になりましたがたまにはええやろ?

ではまた〜。



koufuku



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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