2019年08月16日 [からだのこと]
人体・臓器売買
お疲れ様です。院長です。
8月16日の金曜日でございます。
あー。
あー。
あー…
お盆休みも終り、今日から平常診療を行います。
次は、年末年始を楽しみに、ひたすら頑張りますのことよ。
そして、今日は「五山の送り火」ですな。
夕刻以降、京都の街はゴチャゴチャと人で溢れかえりますが、当院はひっそり診療してますよ。
この五山の送り火、いわゆる大文字焼きですが、結構屋上のある施設なんかでは、この日に限り開放したりされるんですよ。
まぁ、年に一度の行事ですから無事に終わることをお祈りします。
ってな休み明けのブログですが、元気にネタ突入といきましょう。
今日のネタは、アメリカアリゾナ州のお話で、2014年にアルツハイマー病で母親を亡くした男性が、研究に役立ててほしいと母親の遺体をある施設へ提供したところ、軍事爆発テストに使用されていたことが、母親の死から5年後に明らかになったという、ヒドイお話です
日本ではこういった「献体」という行為がそこまで浸透していませんが、今後の研究で治療法が見つかればと、本人の遺志や遺族の思いもあり、遺体を臓器提供施設へ引き渡す事例は、実は欧米では決して少なくないそうなんです。
で、今回の場合、ご遺体を受け取った施設側が、偽りの口実を設けて、遺族の同意なしに男性の母親の遺体を軍の請負業者に売却してしまったということなんです。
真実を知った男性遺族側は、他の被害者遺族らとともに、現在施設とその経営者相手に訴訟を起こしています。
アリゾナ州のドリス・シュタウファーさんは、人生の後半にアルツハイマー病を患い、2014年に73歳でその生涯を閉じました。
息子のジムさんは、母親の生前に神経科医の医師から「ドリスさんの脳を今後の研究に役立てたい」と献体を促され、同意しました。
ジムさん自身、母親の遺体を提供することにより、他のアルツハイマー病患者のためにも記憶喪失の原因を探る研究に役立ててほしいと望んだからなんですが、何故だかドリスさんの死後、医師は遺体を引き取ることを拒否したそうなんです。
これも少々意味不明なんですが、そこでジムさんは、折角だからと他の施設を探し、フェニックスを本拠地とする臓器提供施設「Biological Resource Center(BRC)」に連絡してみました。
そして話はまとまり、ドリスさんの死後、45分以内に早速遺体を引き取りにBRCはやってきました。
ジムさんら遺族は、BRCから渡された書類に病状などを細かく記入し、献体の契約に署名しました。
この時、書類上にあった「爆発を伴う人体実験に遺体を使用しても構わない」という項目には、「NO」とチェックを入れ、提出したそうです。
そしてドリスさんの遺体がRBCに引き取られてから暫くすると、ジムさんのもとに木箱に入れられた母親の遺灰が送られてきたそうなんですが、ID番号が記された木箱の中には遺骨はなく、わずか170グラムほどの遺灰が入っていただけだったそうなんです。
その後、あるメディアによるBRCの内部文書の調査で、BRCはドリスさんの遺体を軍の請負業者に売却していたことが発覚しました。
ドリスさんの遺体は、医学的な研究のためではなく、即製爆弾の破壊力が与える人体への影響をテストするために、椅子に縛り付けられ、その下から爆破されるという軍の人体爆破実験に使用されたそうなんです。
連邦捜査局は、2014年にRBCを強制捜査し、利益のために遺体を切り売りしていた経営者スティーブン・ゴアを逮捕しました。
ゴアは、「遺族からは遺体を爆破実験に使用することへの同意を得ている」と偽りの口実を設け、各遺族から提供された遺体の一部を米軍の請負業者に売却していたそうなんです。
捜査後、施設からは数多くの遺体の一部がそれぞれバラバラになった状態で発見されたといいますから、遺族の方からしたらたまりませんね。
真実が明るみになって以来、大切な母親の遺体が思ってもいない形で失われたことに大きなショックと苦しみを感じ続けているそうです。
そりゃそうですよね。
この献体という行為自体、やはり医学のためとはいえ、なかなか出来るものじゃないと思います。
わたくし院長、学生時代にこの御献体の解剖をさせていただいた経験があるんですが、やはりそこにいるもの達は皆真剣に医学のため、勉強させて貰っています。
このBRCは、遺族の気持ちなど一切考慮せず、まして利益を得ていたというんですから、言語道断だと思います。
後にこの経営者、スティーブン・ゴアは、悲しみに暮れている家族を騙して有料の医療機関に人体・臓器売買を行った詐欺の罪を認め、保護観察を宣告されたとのことです。
同意もなく、大切な遺族の遺体を勝手に軍実験のために売却されたのはジムさん遺族だけに留まらず、現在、事実を知った他の遺族たちもジムさん同様、施設と経営者相手に民事訴訟を起こしているそうです。
まぁ、このアメリカのように同意があれば遺体を売買できるってなシステムもどうかと思いますし、爆弾の破壊力が与える人体への影響テストってなもん、我々日本人からすれば想像もつかない悍ましい行為に思えてしまいます。
売買ですから、売る方も悪いし買う方も悪い…
んじゃないかな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院
8月16日の金曜日でございます。
あー。
あー。
あー…
お盆休みも終り、今日から平常診療を行います。
次は、年末年始を楽しみに、ひたすら頑張りますのことよ。
そして、今日は「五山の送り火」ですな。
夕刻以降、京都の街はゴチャゴチャと人で溢れかえりますが、当院はひっそり診療してますよ。
この五山の送り火、いわゆる大文字焼きですが、結構屋上のある施設なんかでは、この日に限り開放したりされるんですよ。
まぁ、年に一度の行事ですから無事に終わることをお祈りします。
ってな休み明けのブログですが、元気にネタ突入といきましょう。
今日のネタは、アメリカアリゾナ州のお話で、2014年にアルツハイマー病で母親を亡くした男性が、研究に役立ててほしいと母親の遺体をある施設へ提供したところ、軍事爆発テストに使用されていたことが、母親の死から5年後に明らかになったという、ヒドイお話です
日本ではこういった「献体」という行為がそこまで浸透していませんが、今後の研究で治療法が見つかればと、本人の遺志や遺族の思いもあり、遺体を臓器提供施設へ引き渡す事例は、実は欧米では決して少なくないそうなんです。
で、今回の場合、ご遺体を受け取った施設側が、偽りの口実を設けて、遺族の同意なしに男性の母親の遺体を軍の請負業者に売却してしまったということなんです。
真実を知った男性遺族側は、他の被害者遺族らとともに、現在施設とその経営者相手に訴訟を起こしています。
アリゾナ州のドリス・シュタウファーさんは、人生の後半にアルツハイマー病を患い、2014年に73歳でその生涯を閉じました。
息子のジムさんは、母親の生前に神経科医の医師から「ドリスさんの脳を今後の研究に役立てたい」と献体を促され、同意しました。
ジムさん自身、母親の遺体を提供することにより、他のアルツハイマー病患者のためにも記憶喪失の原因を探る研究に役立ててほしいと望んだからなんですが、何故だかドリスさんの死後、医師は遺体を引き取ることを拒否したそうなんです。
これも少々意味不明なんですが、そこでジムさんは、折角だからと他の施設を探し、フェニックスを本拠地とする臓器提供施設「Biological Resource Center(BRC)」に連絡してみました。
そして話はまとまり、ドリスさんの死後、45分以内に早速遺体を引き取りにBRCはやってきました。
ジムさんら遺族は、BRCから渡された書類に病状などを細かく記入し、献体の契約に署名しました。
この時、書類上にあった「爆発を伴う人体実験に遺体を使用しても構わない」という項目には、「NO」とチェックを入れ、提出したそうです。
そしてドリスさんの遺体がRBCに引き取られてから暫くすると、ジムさんのもとに木箱に入れられた母親の遺灰が送られてきたそうなんですが、ID番号が記された木箱の中には遺骨はなく、わずか170グラムほどの遺灰が入っていただけだったそうなんです。
その後、あるメディアによるBRCの内部文書の調査で、BRCはドリスさんの遺体を軍の請負業者に売却していたことが発覚しました。
ドリスさんの遺体は、医学的な研究のためではなく、即製爆弾の破壊力が与える人体への影響をテストするために、椅子に縛り付けられ、その下から爆破されるという軍の人体爆破実験に使用されたそうなんです。
連邦捜査局は、2014年にRBCを強制捜査し、利益のために遺体を切り売りしていた経営者スティーブン・ゴアを逮捕しました。
ゴアは、「遺族からは遺体を爆破実験に使用することへの同意を得ている」と偽りの口実を設け、各遺族から提供された遺体の一部を米軍の請負業者に売却していたそうなんです。
捜査後、施設からは数多くの遺体の一部がそれぞれバラバラになった状態で発見されたといいますから、遺族の方からしたらたまりませんね。
真実が明るみになって以来、大切な母親の遺体が思ってもいない形で失われたことに大きなショックと苦しみを感じ続けているそうです。
そりゃそうですよね。
この献体という行為自体、やはり医学のためとはいえ、なかなか出来るものじゃないと思います。
わたくし院長、学生時代にこの御献体の解剖をさせていただいた経験があるんですが、やはりそこにいるもの達は皆真剣に医学のため、勉強させて貰っています。
このBRCは、遺族の気持ちなど一切考慮せず、まして利益を得ていたというんですから、言語道断だと思います。
後にこの経営者、スティーブン・ゴアは、悲しみに暮れている家族を騙して有料の医療機関に人体・臓器売買を行った詐欺の罪を認め、保護観察を宣告されたとのことです。
同意もなく、大切な遺族の遺体を勝手に軍実験のために売却されたのはジムさん遺族だけに留まらず、現在、事実を知った他の遺族たちもジムさん同様、施設と経営者相手に民事訴訟を起こしているそうです。
まぁ、このアメリカのように同意があれば遺体を売買できるってなシステムもどうかと思いますし、爆弾の破壊力が与える人体への影響テストってなもん、我々日本人からすれば想像もつかない悍ましい行為に思えてしまいます。
売買ですから、売る方も悪いし買う方も悪い…
んじゃないかな。
ではまた〜。
京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院