弘泉堂ブログ
弘泉堂鍼灸接骨院
その痛み…治せます!
ブログ
2019年06月16日 [からだのこと]

(120)サンデーイルネス(仮)涙腺腫瘍について

お疲れ様です。院長です。

6月16日のサンデーイルネスでございます。

世の中的には、梅雨真っ只中のはずなんですが、今年は遅いねぇ…

昨日は、一昨日はそれなりに梅雨っぽい天気でしたんで、ジメジメ鬱陶しかったんですが、梅雨入りとしてはまだなようです。

ですが、前にも書きましたが何事も慣れです。

湿度が上がれば上がったで、そのうち身体も慣れてきます。

世界には、熱帯雨林に囲まれた国もありますし、ヒトの身体は環境に対応出来るようになってるからね。

で、問題は慣れたころに次の季節がやってきます。

それは灼熱の夏。

今年は、梅雨がダラダラ長くて夏が短いってな予報も耳にしましたが、それでも夏はきますからね。

夏の暑さに負けないよう、今は出来るだけストレスを溜めないようにしておきましょう。

ってことで、今週もイルネス辞典にいきますが、今週は「涙腺腫瘍」について解説していきたいと思います。

まずどんな病気かって事の前に、涙腺とは、眼球の上の耳側(外側)に位置し、涙液を産生分泌する臓器です。

涙腺腫瘍は涙腺が腫大するため、上まぶたの外側(耳側)が腫れてきます。

無痛性または有痛性の上まぶたの外側(耳側)の腫脹、涙腺の腫大による眼球突出、複視(物が二重に見える)、軽度の眼瞼下垂(がんけんかすい)などが起こります。

疼痛は急速に増大する腫瘍で多くみられます。

複視は、ゆっくりと増大する腫瘍では自覚しない場合もあります。

一般に良性腫瘍は進行が遅く、悪性腫瘍は進行が早い傾向があります。

涙腺の場合、良性腫瘍は良性多形腺腫で、真性腫瘍としてはめずらしく複数の構成要素からなっているため、「多形」や「混合」の呼び名が使われます。

これが、涙腺腫瘍全体の約半分を占めます。これが悪性化すると悪性多形腺腫となります。

その他の悪性腫瘍には、腺様嚢胞(せんようのうほう)がんなどがあります。

また、悪性リンパ腫というリンパ細胞のがんが涙腺に発生することがあります。

ほかに、真性腫瘍ではなくて慢性的な炎症が本態である偽腫瘍(ぎしゅよう)があります。

腫脹した眼部の視診、触診を行い、腫瘤の形状、硬さ、圧痛の有無などを調べます。

また、周辺リンパ節の腫脹の有無も調べます。

がんではリンパ節への転移が起こる可能性があるため、まぶたの発赤や圧痛があれば、細菌やウイルス感染による急性涙腺炎(きゅうせいるいせんえん)の可能性もあります。

また、眼球運動や眼球突出度も検査します。

では、治療の方法ってことですが、良性腫瘍も悪性腫瘍も、手術による全摘出が原則です。

悪性腫瘍では、涙腺にとどまらず眼球やまぶたまで含めて切除摘出する場合も多くあります。

悪性腫瘍で転移が認められる場合、全身的化学療法や放射線療法が行われますが、予後はよくありません。

偽腫瘍では、ステロイド薬の投与や放射線治療が行われます。

上まぶたの外側の腫脹、眼球突出、複視などを自覚すれば、たとえ痛みがなくても早めに眼医者に行きましょう。

とくに悪性腫瘍では早期発見が肝心です。

いかがでしたか?

では、来週のイルネス辞典をお楽しみに〜。



namidaneko



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


  • Facebook
  • Twitter
  • はてなブックマーク

PageTop