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2019年06月09日 [からだのこと]

(119)サンデーイルネス(仮)離人症性障害について

お疲れ様です。院長です。

6月9日のサンデーイルネスでございます。

ついに梅雨やねぇ…

こちら近畿地方はまだ梅雨入り宣言されてませんが、関東、北陸、中部なんかは梅雨入りですな。

にしても毎年々、ちゃんと梅雨はくるよねぇ…。

梅雨が来たら次は夏。

今年の夏はどんな夏になるでしょうか。

年々、暑さが激しくなってますし、ちょっと心配ですが、ボチボチ熱中症対策もしとかないとね。

喉が渇く前に水分補給。

ちゃんと忘れずにね。

ってことで、今週もイルネス辞典にいきますが、今日は「離人症性障害」について解説していきたいと思います。

まずどんな病気かってことですが、精神障害のひとつで、WHO(世界保健機関)による診断名は離人・現実感喪失症侯群です。

この障害では、自分が自己の体から一体性を失って体験されるような症状が体験されると言われています。

それは、たとえば現実感がないといった抽象的な感覚から、自分が自分の体から離れて自分を見ているような体験まで幅があります。

まさに幽体離脱やん。

一般に、10代後半から20代に発症し、40歳以上ではまれとされています。

日本では何故か、やや女性が多いことが指摘されています。

精神障害ですから原因は何かってことが、なかなかつかめない部分はあるんですが、自己の認知機能の障害と考えられ、素因(人が生まれもっている性質)と環境要因によるとは推定はされますが、現在まで明確な発病メカニズムは解明されていません。

疲労やストレス、てんかん、脳神経疾患、薬物乱用などにより出現する場合や、不安障害、気分障害、統合失調症などの精神障害と併存して出現する場合があります。

この障害では、現実感の喪失と呼ばれる症状が特徴的です。

この症状は、しばしば一時的に、時に持続的反復的に出現します。

これはたとえば、自分自身の感覚や体験が、自分から隔てられている、あるいは、よそよそしく自分自身のものではないと感じられるという自己感覚の変容であるものから、もう少し具体的に、人が大勢いる室内にいるのに周囲の人々や雰囲気が非現実的で、まるで人形が立っているような無機質な建物のなかにいるかのような感じを受けるというものまで色々な症状があります。

このような異常な体験をしていながら、現実をみる力は正常に働き、こうした体験の異常性を認識し、さらにこうした体験が自分の外部からの人や「力」によって引き起こされているといった被害的、あるいは妄想的な認識を持たないのがある意味特徴でもあります。

これは確かに特徴的とも言えますなぁ…。

普通、幻覚チックなものをみたり聞いたりした場合、よくある表現に「宇宙からの交信」がきた〜ってのがありますが、この疾患の場合、「自分がおかしい」ってことに気付いてるわけですね。

併存する障害がなければ、この現実感の喪失以外に明確な症状をもちませんが、先ほど述べたように現実感の失われる程度にはバリエーションが多くみられるので、この障害を疑ったら種々の側面から現実感の喪失を問うことが大切です。

診断では、身体的疾患の除外とともに、てんかんや中毒性(アルコールや薬物)の障害ではないことを鑑別することが大切です。

さらに、他の精神障害と重なっていないかを確認します。

この病気に特異的な治療法はありませんが、しばしばストレスと関連して現れているので、カウンセリングによりストレスの要因を明らかにして、それを減らしたり、対処や回避の方法を工夫するなどは有効です。

予後は、半数くらいの人で症状が慢性化しやすく、その程度もあまり変化しないとの報告があります。

この病気の症状自体は、健康な人でもしばしば経験するものです。

ただ、症状による苦痛が強い場合、持続して日常生活や社会生活に支障を来す場合には治療が必要です。

精神障害については、線引きが難しい部分がかなりありますが、なにか引っかかるものがあれば、まず専門家に相談するのが一番だと思います。

いかがでしたか。

では、来週のイルネス辞典をお楽しみに〜。



atamaneko



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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