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2019年06月03日 [からだのこと]

(続)(続)俺の血は他人の血

お疲れ様です。院長です。

6月3日の月曜日でございます。

徐々に梅雨型な気候にシフトされてる感はありますが、まだ関西方面は、正式に梅雨入り宣言は出されてないですな。

例年だと6月の7日前後ってことなんで、もうそろそろやなぁ…。

どうせ来るんやし、それなら早く来て早くあけて欲しいところですが、今年の夏も暑いかねぇ…。

今年は5月末に狂ったような真夏日が続いて、すでに熱中症で亡くなられてる方も出てるんですよね。

このペースで、本気の夏が来たらどないなるんやろ的な恐怖感はありますが、やはり夏は夏。

それなりにテンション上がります。

そんな楽しい夏を乗り切るためにも、体調管理はキチンとしないとね。

わたくし院長などは、自営業者なので、いわゆる健康診断的なものがありませんから、自分で病院に行って検査したりなんかしないといけませんから、ついついねぇ…。

一応、年に1度位は血液検査を行うようにしてるんですが、それでもきっと足りないだろうなぁ…。

血液検査って、みなさんも受けたことあると思うんですが、色々分かるには分かりますが、やはりそこにも限界がありますし、出来れば年に1回、人間ドッグにでも入るのが良いんでしょうけどね。

ってな感じで始まりましたが、今日はそんな血液のお話でもしてみようかと思います。

みなさんご存知の通り、血液には「型」があります。

一番有名なのが「ABO式」ってやつで、これを「血液型」と呼んでいます。

これ以外にも、「RH式」とか「MNSs式」とか「ルセラン(Lutheran)式」とか色々あるにはあるんです。

で、今日はそんな血液型の中でも、非常に稀なタイプの血液型のお話でもしようかと…

一説によると、200万人に1人いるかいないかくらいの確率で、過去50年間で43名しか確認されていない血液型ってのがあるんです。

人はこの血液型を「黄金の血」とか呼んでるらしいですが、一体どんな血なんでしょう。

これは「RHナル(null)」と呼ばれる血液で、きわめて稀な血液型なんだそうです。

科学的研究をするにも、輸血をするにも非常に便利なまさに「黄金の血液」と言えるんだそうですが、その血液型の持ち主にとっては薄氷の上の生活を余儀なくさせる諸刃の剣なんだって。

ま、答えを先に言っちゃうと、この血液型、とにかくどんな血液型にでも輸血出来るそうで、比較的珍しい「RHマイナス」の血液にも適合するそうです。

ですが、逆に確認されてるのが世界に43名っていう血液で、輸血して貰えるのも、この43名からだけなんですよね。

つまり、輸血が必要な状態に陥ること自体が、生命の危険ということに繋がるわけです。

では、なんでこんなことが起こるのかー

そもそも血液型とは何ぞい?って事なんですが、 ざっくり言っちゃうと、保有する抗原の種類で血液型は決まります。

ではその抗原って何ってことですが、血液に含まれる赤血球の表面には、最大342種類の抗原がついています。

抗原は抗体という免疫を機能させるタンパク質を作り出すための分子なのですが、人によって持っている抗原の種類が異なるわけです。

つまり、その違いが血液型ってことですな。
 
で、342種類あるわけですから、342種類の血液型があるかというとそうではなく、342種類の抗原のうち、およそ160種は誰でも共通して持っています。

ですがそのほとんどの人が持っているはずの抗原がない血液なら、その血液型はきわめて珍しいということになるわけですな。

342種類ある抗原ですが、それらはABO式血液型をはじめとする35のグループに分類されています。

そして、そのうち最大のグループなのがRh系のグループで、61種の抗原がこれに区分されます。

ですが、Rh系であっても「D抗原」ってえのだけ欠けていることが多く、それがRhマイナスで、たとえば白色人種なら15パーセントがこのタイプです。

一方、アジア圏ではずっと少なく、0.3パーセントしかRhマイナスは存在しませんから、アジア圏ではかなり珍しい血液型といえます。

ではこの61種類のRh系抗原が、全部ないとしたらどうなるでしょう?

これが、黄金の血液「Rhナル(null)」なわけです。

まぁ、実際ここまでは理論上の話で、もしそんな血液型の人が存在したら、生きていけないだろうと考えられていました。

ですが1961年、オーストラリア在住のあるアボリジニの女性が、Rhナルであることが判明したわけです。

彼女にはRh系の抗体がそっくり欠けていたということで、このときから現在までに、Rhナルの持ち主はわずか43名しか発見されていないわけです。

こうなれば、研究対象としても貴重ですよねぇ…。

ですが、全ての血液に輸血できますが、Rhナル同士しか輸血できない危険な血液という事には変わりなく、輸血が必要な事態に陥る事がすなわち死に直結するわけで、非常に危険と隣り合わせな生活を余儀なくされるわけですな。

なお2014年の時点で、Rhナルで献血に応じていたのはアメリカ・日本・ブラジル・中国・アイルランド在住の6名だけだったそうですからこの血液に関しては、常に「品薄」状態なわけです。

Rhナルを持つ43人のうちの1人だったトーマスという人物は、生涯を通じて輸血が必要な状況に陥らないよう細心の注意を払っていたといいます。

子供の頃は、事故を心配した両親によってサマー・キャンプなどへの参加が禁止され、大人になってからも超安全運転で、先進的な病院がない場所には絶対に行かなかったそうです。

また、万が一病院に搬送されてしまったときのために、自分の超レアな血液型を示すカードをつねに携帯していたんだって。

まぁ、わたくし院長も50余年生きてきて、まだ輸血が必要な状況に陥ったことはありませんし、普通に生きてりゃ大丈夫は大丈夫だとは思うんですが、いつ何時事故に会うかは分かりませんからねぇ…

実際にこの血液を持ってしまった人は、常に怯えながら生きていってたようです。

そして世界的に貴重なまさに「黄金の血」は現在、イギリスの国際血液型研究所(IBGRL)に保管されているんだそうです。

ではまた〜。



ketueki




京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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