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2018年12月30日 [からだのこと]

(96)サンデーイルネス(仮)骨軟骨腫について

お疲れ様です。院長です。

12月30日のサンデーイルネスでございます。

30日って事で、今年最後のイルネス辞典となりました。

そして、当院も今日より3日まで休診とさせていただいております。

年始は4日より平常診療いたしますのでよろしくお願いします。

ってことで、昨日で今年の診療も終了したわけですが、何とか平成最後の年を無事終えることができました。

まぁ、細かくは色々あったんでしょうけど、これといって思いだせず(笑)

てことは、平和に暮らせたんだなぁと納得しております。

このブログも、一日も欠かすことなく更新できましたし、ライフワークのジム通いも特に休むことなく一年過ごせましたことを感謝しつつ、今年最後のイルネス辞典にいってみたいと思います。

今日は「骨軟骨腫」について解説していきたいと思います。

まずはどんな病気かってことですが、これは良性の骨腫瘍のひとつで、骨の表面から外側へ「こぶ」状に骨が飛び出したもので、その表面は軟骨組織でおおわれています。

全体的な形から外骨腫(がいこつしゅ)ともいいます。

表面をおおっている軟骨は、骨性の「こぶ」が帽子をかぶったようにみえるので軟骨帽(なんこつぼう)なんて呼ばれ、骨軟骨腫はこの軟骨帽と骨とが接している部分で骨が作られたり、軟骨帽の部分が厚くなることによって徐々に大きくなっていきます。

骨軟骨腫は骨腫瘍全体の約1/4を占め、原発性骨腫瘍のなかで最も多く、良性の骨腫瘍の代表格です。

まれに軟骨帽の軟骨から、悪性腫瘍である軟骨肉腫が発生することがありますが、頻度的には相当低いとされています。

また、骨軟骨腫は1個の場合がほとんどですが、まれに多発性のものもあり、多発性外骨腫と呼ばれます。

多発性外骨腫では、悪性の軟骨肉腫が生じる頻度が比較的高いと言われている為、注意が必要です。

では原因ですが、成長期の骨には骨の両端に軟骨組織があり、この軟骨と骨の境界のところで骨が作られることにより骨全体が長くなります。

この成長を司っている軟骨組織が、骨軟骨腫では本来にあるべきところから離れたところに生じ、本来の成長方向と異なった方向へ骨を作るようになったものと考えられており、通常、骨の成長が止まるとともに骨軟骨腫の増大も停止します。

多発性外骨腫は遺伝性に生じることが多く、染色体の異常部位が少しずつ明らかになってきました。

これが治療に対する鍵のひとつとして考えられています。

基本、骨軟骨腫をもっている多くの人は、病変が小さくて気がつかないで生活しています。

ほかの原因でX線検査を行い、偶然に発見されることもあります。

これが少し大きくなると痛みのない硬い「しこり」として触れるようになります。

さらに大きくなると、周囲の筋肉や腱などを圧迫したり、滑らかな運動の妨げになるため、関節が動かしにくいとか痛いなどの症状を起こすようになります。

また、血管や神経を圧迫すると、血行障害や神経の刺激症状として痛みを引き起こします。

肘から先の部分や膝から下の下腿など、2つの骨が隣り合っているところでは、骨軟骨腫が隣の骨を圧迫して成長を妨げたり、変形を引き起こして痛みが生じることもあります。

では、治療法ですが、骨の「こぶ」があっても、良性の腫瘍ですから、日常生活に支障がなければ、経過観察で十分です。

しかし痛みが生じたり、関節の動きが悪くなったりした時には手術がすすめられます。

骨軟骨腫のために神経が押されて麻痺したり、血管が押されて血液の流れが悪くなるなどの場合には早めの手術が必要です。

さらに、軟骨帽の厚さが厚くなってきたとか、しこりが急に大きくなってきたなど悪性化が疑われる時にも手術が必要になります。

注意すべきは痛み、関節の動きの障害と悪性化です。

最も注意すべき点はやはり悪性化です。X線写真で多くのことがわかりますので、もし痛みのないしこりであっても、定期的に検査を受けることが必要でしょう。

いかがでしたか?

痛みのないしこりですから、気にしてない人もいるかもしれませんが、要注意ですからね。

では、来週のイルネス辞典をお楽しみに〜




kotunankotu




京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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