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2018年10月07日 [からだのこと]

(84)サンデーイルネス(仮)離断性骨軟骨炎について

お疲れ様です。院長です。

10月7日のサンデーイルネスでございます。

10月も1週間経ちました。

10月が1/4終わったってことで、今年もあと3ヶ月切ったわけですよ。

こう書くと何となく慌ただしく感じますが、毎年余裕かまして年末焦るやろ(笑)

まぁ、まだまだ日にちはタップリありますから、今年はシャキーンと終えたいもんです。

てことで、今日のイルネス辞典ですが、今日は「離断性骨軟骨炎」について解説したいと思います。

関節の同じところに繰り返しストレスや外傷が加わると、軟骨や骨に血流障害が生じます。

すると、障害を受けた骨の一部が壊死し、骨とそこに付着する軟骨がはがれ落ちることになります。

これが離断性骨軟骨炎の原因です。

この剥がれた軟骨辺が関節内に浮遊するものを「関節ネズミ」なんて呼んだりもします。

スポーツでは肘や膝など同じ部位に高頻度に強い負荷がかかるので、スポーツ障害の一部として離断性骨軟骨炎を位置づけることがあります。

代表的な離断性骨軟骨炎として、野球肘が知られています。

もちろん野球選手全員が野球肘を発症するわけではありませんし、肘の使い過ぎのみが発症の原因になるわけではありません。

しかし、特に成長期の子供の軟骨は脆く、離断性骨軟骨炎を発症しやすいとされています。

たとえば、投球フォームによる肘への負担などが原因となりえます。その他遺伝的な要因なども発症の原因になると考えられています。

関節軟骨の一部が軟骨下骨層とともに壊死を起こす疾患で、剪断型骨端症(せんだんがたこつたんしょう)と考えられています。

壊死を起こす原因にはかかりやすい素質と外傷が考えられます。

関節の運動によって剪断力(はさみ切る力)がはたらくと、壊死部は離断されて関節遊離体になります。

発生部位は膝関節、肘関節に多く、股・足関節にもみられますが、ダントツに膝と肘に多いです。

では、比較的多い膝関節の場合ですが、大腿骨の内側の関節面に好発します。

10〜20歳のスポーツをする男性に多く、原因としては、関節面間での衝突や繰り返される外力により軟骨下骨の損傷と壊死が生じ、骨軟骨片が離断すると考えられます。

症状は、初期には軽い膝関節痛を自覚する程度ですが、壊死が進行するにつれて階段の昇降や走ることが困難になります。

病巣が離断して遊離体になると嵌頓(かんとん)症状で激痛や可動域制限、関節水症などが起こります。

診断は、症状とX線所見によりなされますが、X線断層撮影やMRI、CT、骨シンチグラフィなどで詳しい情報が得られます。

続いて肘関節の場合ですが、壊死巣は大部分は肘を曲げた時外側に当たる上腕骨の骨軟骨にあり、大きさは直径1p程度です。

発症年齢は13〜17歳で少年によくみられます。症状や診断は、膝関節の場合とほぼ同様です。

そして治療ですが、年齢と進行の程度によって異なりますが、10歳前後の骨の成長期で、骨軟骨片が動いてない初期から中期では手術は行わず、膝の場合は、松葉杖を使った免荷(めんか)療法(負荷をかけないようにする)を長期間行います。

侵襲の少ない関節鏡を使ってのドリリングも有用です。病巣が進行すれば骨釘(こつてい)移植などの手術で骨軟骨片を固定します。

すでに離断して長期間たってしまった場合は、骨軟骨片の固定は困難で、骨軟骨片摘出になります。最近は骨軟骨移植が行われるようになり、手術成績も向上しています。

てな具合に、進行しちゃうとかなりややこしい症状になります。

ですが、本気でスポーツに取り組んでる少年に、長期の休養は酷な話です。

そして、趣味以上のアスリートはある程度ケガと共存していく覚悟も必要かと思います。

やはり、どんな一流の選手でも、どこも悪いところがない人って珍しいですから…

それだけに、周りの大人がシッカリ監視してやり早め早めに手を打つことと、メンテナンスをキッチリやるって事が大事になってきます。

野球肘にしても、なる前に必ず練習後は氷で冷やす習慣をつけてあげると、発症率を飛躍的に下げることが出来ます。

こういったケアも、大事な「練習」なんだと教えてやるのも一流の指導者だと思うんですけどね。

根性論だけじゃケガするだけですからね。

では、来週のイルネス辞典もお楽しみに〜



honehone



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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