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2018年09月23日 [からだのこと]

(82)サンデーイルネス(仮)ユーイング肉腫について

お疲れ様です。院長です。

9月23日のサンデーイルネスとなりました。

9月も、ラストの週って事で、来週は月末だよ〜ん。

ここんところ、急激に秋感が高まり、なんなら冬感が出だしてる時間帯もありますよね。

今年の秋はいつもの秋より♪

絶対短いと思います(笑)

早めに冬になる予定なんで、みなさん冬支度はお早めにね。

ってことで、今週もイルネス辞典に入っていきますが、今週は「ユーイング肉腫」について解説していこうかと思っております。

まず、どんな病気かってことですが、ユーイング肉腫は、ユーイングという人が最初に報告した肉腫です。

ユーイングは骨髄の血管の細胞が腫瘍化したものと考えましたが、現在もその腫瘍細胞がどこから発生したものかはっきりしていません。

悪性骨腫瘍全体の5%前後とまれな腫瘍ではありますが、20歳までに約4分の3の人が発症し、骨肉腫と同じくらいか、もう少し年少の年代に多いようです。

骨肉腫と異なる特徴は、関節部分から遠い骨の中心に病気が起こること、骨の腫瘍にもかかわらず骨の外への進展が速く、痛みや周囲のはれがとても強いことです。

放射線療法や化学療法(抗がん薬)に対する反応はよいのですが、転移しやすく、骨や肺への転移のために5年生存率は10〜40%程度と悪性度の高い腫瘍といえるでしょう。

では原因ですが、前にも述べたように、ユーイング肉腫の細胞が何から生じたのかは不明ですが、この腫瘍細胞に遺伝子異常が認められることがわかっています。

ですから、なんらかの遺伝子異常とは言えるんですが、基本的には原因不明ってことですね。

では、症状の現れ方ですが、まず第一に大変強い痛みが特徴といえます。

その程度はかなり強く、病気の進展に伴って、局所の熱感や圧痛(押すと痛む)が激しくなっていきます。

周囲の軟部組織への拡大が速く、神経刺激症状として現れることもあります。

また、体温が高くなることも特徴のひとつで、発熱を発するため骨の病気とは思われなく見逃してしまうこともある様です。

ユーイング肉腫では、骨の破壊と骨外への進展を示す骨膜反応がみられます。

骨盤や脊椎(せきつい)などに起こることもあり、このような場所は、レントゲン写真でも分かりにくいのも特徴で、早期発見の難しい場合もあります。

レントゲン写真でははっきりしない時期でも、すでに骨の周囲のはれがはっきりすることがあるので、痛みとはれが続く時にはMRIなどの検査を受けるとよいでしょう。

ではこの厄介な病気ですが、治療の方法は化学療法、放射線療法を行います。

そののち、手術で周囲の正常組織で包むように病変部を摘出します。

この時には腕や足を極力残せるように手術を計画します。しかし安全に、または完全に手術でとれない場合には切断が行われることもあります。

手術のあとには再度化学療法を行います。

というように、非常に予後も悪く発症してしまうと大変な病気なんですが、原因が不明なのでは防ぎようがありません。

ですが、遺伝的要素が強そうなので、血縁者に既往歴のある方がいる場合、普段から注意しておくことが大事だと思います。

とはいえ、非常に稀な病気ですので、そこまで神経質になる必要はありませんが、20歳までの青少年で、骨の痛み、腫れなどを訴えた場合、知っていれば対処もしやすいですからね。

いかがでしたか?

稀とはいえ、罹らないわけではもちろんないですし、原因が特定出来ていない以上、逆に誰にでも罹る可能性があるとも言えますから…

まず知識を持っておくことは大事ですよね。

では、来週のイルネス辞典もお楽しみに〜。



yui



京都 中京区 円町 弘泉堂鍼灸接骨院


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