お疲れ様です。院長です。

5月21日の水曜日でございます。

何でも今日は「対話と発展のための世界文化多様性デー」なんだそうですよ。

では元気にネタいきましょう。

観葉植物を衝動買いしたものの、あっという間に枯らしてしまったという経験がある人は少なくないでしょう。

植物を育てたいのにうまく育てることができない。

植物の声が聞けたらいいのに…そう思っている人に最適なウェアラブルデバイスが現在開発されたそうなんです。

この装置は、植物の葉っぱに取り付けておくだけで、植物のSOSをセンサーで検知し、その電気信号を人に伝えてくれるそうなんです。

寡黙に思える植物が案外おしゃべりであることは過去の研究でもある程度知られてました。

実際、植物とコミュニケーションを交わすデバイスも開発されていますし、植物のおしゃべりの決定的瞬間が目撃されたこともあります。

植物は嫌なことに対しても黙っていません。

トマトは傷付けば悲鳴をあげるし、辛い記憶を次の世代に伝える植物だっているし、実は雄弁なんですね。

植物は、気温の急激な変化や干ばつ、病害虫の被害を受けると、ストレスの兆候として過酸化水素を放出します。

これは植物細胞に備わった防御メカニズムを発動させるためのシグナルです。

アイオワ州立大学の研究チームが開発しているウェアラブルデバイスは、植物が発した過酸化水素を検知し、電気信号として知らせてくれるものです。

ウェアラブルデバイスは、柔らかいベース部分に極小のプラスチック製マイクロニードル（微細の針）をいくつも並べた構造になっています。

マイクロニードルの表面は、キトサンと植物由来の特殊な酵素を混ぜた金でコーティングされており、過酸化水素に触れると電流が流れます。

デバイスを植物の葉っぱにつけておけば、ストレス反応が起きた時、組織内に刺さったマイクロニードルがそれを検出するわけです。

その性能を確かめる実験では、タバコと大豆にデバイスを取り付け、病原菌（シュードモナス・シリンガエ）に感染させてみました。

するとデバイスは速やかに過酸化水素に反応し、植物のSOSを検出することに成功したそうなんです。

デバイスに流れる電流は過酸化水素の量に応じるため、ストレスの大きさを知ることもできるようです。

さらに、このデバイスは1回の使用で終わるのではなく、最大10回まで繰り返し使用できる耐久性を持っているそうです。

研究チームの一員であるリャン・ドン氏は、「この技術によって、1回あたり約150円という低コストで、1分以内に植物のストレス状態を測定できる」と述べています。

これにより、園芸愛好家や農家がリアルタイムで植物の健康状態を監視し、適切なケアを行うことが可能になると期待されているそうです。

この技術の重要性は、ただの趣味を助けるツールに終わらないところです。

農家がリアルタイムで作物の健康を管理することもできるようになります。

現在、世界の作物生産の約20〜30％は病害や害虫の被害によって失われており、その経済損失は年間約33兆円（2200億ドル）にも及ぶとされています。

今回のデバイス技術を大規模農業に応用すれば、広大な農地を歩き回ることなく、建物の中から植物の健康状態をモニターできるようになるそうです。

また、農業分野では近年、AIを活用した監視システムや自動化ロボットの導入が進んでいますが、このデバイスと組み合わせることで、より効率的な作物管理が実現する可能性があるわけです。

研究チームは今後、この技術のさらなる改良と実用化を目指し、より多くの作物や環境条件に対応できるようにしていく予定だそうです。

植物の声が聞ければ相当園芸も楽になりますねぇ…。

植物、枯らすの得意です(笑)

ではまた〜。


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